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ギックスの本棚/決断の本質(英治出版)

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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結果じゃない、プロセスだ!

決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント (ウォートン経営戦略シリーズ)

戦略的に意思決定するとはどういう事かを説く本書では、決断は「センス」ではなく「スキル」だ、と繰り返し述べられます。従って、本書で伝えられることは思想論ではなく、テクニック論です。これを「考え方の話」と受け取っていては成長はありません。この本は是非「実践すべきドリル」として扱い、自身の行動様式変革に用いるべきです。

この本は、2006年に邦訳されました。当時購入して一度読んで以来、6年ほど本棚の奥底で埃をかぶり僕自身「読んだことさえ忘れてしまって」いました。しかし先日、後輩から”あなたの『考え方』はどうやって身につけたのか?”と問われた際、己のルーツを探すべくいろいろな本を引っ張り出してみるなか本書を再読してみたところ、この本こそが、僕の『考え方』のルールの根幹を為している、と気づきました。それ以来、事あるごとにページを開いている良書です。

本書は何度通読しても新たな発見がありますし、パッと開いた数ページを読むだけでも、我が身を振り返って大いに反省するポイントが見つかります。そんな「学びの宝庫」の本書における、最大にして最強のメッセージはコレだと僕は思います。

「決定する方法」を決定しろ

第2章のタイトルでもあるこのメッセージは、読者が最初に取り組むべき事ですし、常に意識し続けるべき思考様式です。本書では、この論点が、折に触れて登場します。

リーダーは複雑で混沌とした状況に直面して、「決定する方法を決定」しなければならないのだ。(p.62)

 心構えのできた有能なリーダーは、特定の経営課題に取り組む前に、採用すべき意思決定プロセスを慎重に考えている。(p.95)

つまり「意思決定プロセスを決定する」ということですね。「考え方を考える」ということに近いですね。余談ですが、コンサルタントがチームメンバーの育成時に「考えろ!」というのは「考え方を考えてから、物事を考えろ」という意味です。先に道筋をつけることは論理的且つ「効率的」な思考において非常に重要なことです。さらに、、、

有能なリーダーは、組織が困難な意思決定を迫られたときに積極的に主導権を握る。しかし、その掌握の仕方には二種類のタイプがある。

(中略)

もう一つのタイプは、一歩下がって、まず「どのような方法でこの問題に取り組むべきか」に注目するリーダーである。つまり、意思決定プロセスを考えるのだ。これは、このリーダーが何をすべきかについて意見を持っていないという意味ではない。しかし、適切な「解決策」を見つける事だけを思案しているのでもない。まず適切な「プロセス」を見つけ出そうとするのだ。

弊社のサービス・コンポーネントとして提供している「戦略ブリッジ」は、まさに、人の思考に道筋をつけて=プロセス化して、整理・体系化することを目指しています。この本が、僕の「戦略ブリッジ」スキルのベースになっているのは、まず間違いないでしょう。

人が何かを考えるとき、なんらかの「順序=プロセス」で思考が進められます。それを自分の中で明確にするための訓練として、本書を通読し、実践し、「決断できる人」を目指していただければと思います。

決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント (ウォートン経営戦略シリーズ)

決断の本質 プロセス志向の意思決定マネジメント (ウォートン経営戦略シリーズ)

 

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