【”考え方”を考える】思考の生産性向上のために”地図”を描こう

AUTHOR :  田中 耕比古

655
田中 耕比古
eyecatch_SandA

迷子にならない議論=高い生産性の鍵

何らかの議論をするにしても、プロジェクトのタスクを明確化するにしても、最初に「地図」を開かないと、みんなが迷子になります。普通に生活していれば当たり前に行う「地図を開く」という行動を、なぜか仕事では、怠りがちです。ですので、なんらかの議論を行う際には、誰かが「地図」を描いて、その「地図」を議論の最初に提示するべきだと僕は思っています。

「地図の必要性を知る人」になることが真っ当な社会人の第一歩ですし、「地図を描ける人」になることができれば当面は食いっぱぐれないと思います。(実は、それぐらいレアなスキルなんです。)

地図を描くことのメリット

地図を描く事のメリットは幾つかありますが、大きくは3つだと僕は思います。

  1. どこまでの範囲を考えれば良いのかが分かる(広域図)
  2. いま、どこを話しているのかが分かる(現在地)
  3. いろんな論点の関係性が分かる(地点登録)

これに加えて、個別の論点について、縮尺を変えた地図(より詳細な地図)を用意して(というか作成して)、その中身を精緻に描いて行けばいいと思います。

地図の使い方

拡散系・発散系の会議であれば、世界地図なり宇宙地図なりの「広大な地図」を用意しておいてあげて、本筋から外れたぶっとび系の意見についても、「なるほど、それは火星の話ですね」と、地点登録しておいてあげれば、発言者も満足するし、議論も本筋から離れないので非常に効率が良いと思います。(もちろん、発散系会議だとしても、本筋のエリアについては、大通りの名前やコンビニの場所が分かるレベルの詳細地図を作ってあげて、関連する発言はそっちにマッピングする、というのが前提ですが)

結局、みんな、「どこに向かうのだろう」とか「今日は、どの場所の話なの」とかいう事に関して漠然とした不安を持ってるので、「地図」があると、それだけで、なんとなく安心するんですよね。

また、メンバーに真っ当な感覚の持ち主が居れば(ただの文句言いのおそれもありますが)提示された「地図」に対して、縮尺が違う、とか、そもそも範囲が違う、とか、見てるエリアが違う、とかいう意見を出してきたりもするので、それはそれで、その場を「ちゃんとした地図をつくる会議」にしてしまえばいいと僕は思います。

なにがなんでも、今日、この瞬間に決めなきゃいけないこと、なんて、世の中にはそんなに沢山ありません。(災害現場とかは別。あれは例外ですよ。)ですから、明日以降に迷子にならないために、今日を地図作りに費やすってのも、悪くない選択だと思うんですよね。急がば回れと言いますし。

地図を開くタイミング

上級者の方には、議論が発散しているな、と感じた場合には、会議終了の15分前がオススメです。おもむろに立ち上がり、ホワイトボードに向かい、「これまでの議論を聞いていたら、いま、この瞬間に稲妻のように閃きつつある!」という感じで、ぐわわわわっと整理しちゃうと、素敵な感じがすると思いますよ。(もちろん、MTG中に、皆さんの発言をメモしながら、整理のフレームワークをアレコレ試して、”最適な切り口”で整理しつつ”十分な広さ”のある地図をつくりあげておくことが重要です)会議終了15分前と言うのは「そろそろ纏めないと、終わんないな」というタイミングなので、切り出すタイミグとしても最適です。

いきなり整理するのはドキドキしちゃう、という初級~中級者の方は、次回MTGの最初に「前回のMTGを僕なりにまとめてみたんですけど」というのが良いと思います。この方が、考える時間も十分ありますし、必要なら、何人かの人にレビューしてもらうことも可能です。大ハズししにくいというのも利点です。

明日のためのTips

  • 「地図を描く」ということは、「思考の整理力を鍛える」ことです。積極的に描いていきましょう。
  • 「地図を開く」ということは、「議論の主導権を握る」ということを意味します。会議での存在感が出せます。
  • 「地図に地点登録する」ということは、「議論のスコープを定義する」ということです。本筋から外れた論点を外せるため会議の効率が上がります。
  • 「地図を見ながら会議する」ということは、「議論の理解度を全員で共有する」ことになります。地図がそこにあることにより、今、自分たちがどこにいて、どこを目指していて、そのために何を考えなくてはならないのか(距離は?乗り物は?障害物は?)、をその場の全員が理解して行くことができるため結論まで到達しやすくなります。また、間違った理解がった際にはその”間違い”・”誤解”が可視化されるため、誰かが気づいて指摘し、その場で修正されていくことになり、議論の精度も高まります。

会議は、敵を倒す場ではありません。会議は、参加したメンバー全員で、同じゴールを目指すための作業です。地図を効果的に使うことで、議論を有意義なものにしていただければと思います。というわけで、皆さん、地図を描きましょう!!!

SERVICE

SERVICE

BANNER

graffe

grip

GiXo BLOG

recruit

Aibou

amazon web service partner network

TAG BOX