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第9回:大きなPDSと小さなPD(CA)∞サイクルを回す/「会社を強くするビッグデータ活用入門」を振り返る

AUTHOR :  網野 知博

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網野 知博
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ビッグデータ活用の方向性②
「大きなPDSと小さなPD(CA)サイクルを回す」

私は2013年の11月下旬に著書「会社を強くするビッグデータ活用入門」を出版致しました。準実用書と言う位置づけで出版しており、商業的には成功も失敗もしていない予定通り淡々と細々と出荷されている本ですが、読んでもらう人を明確に定義したため、”読んで頂いた方からは”比較的好評を得ております。
そうした中で、この本を読んで頂いた読者、及びこのテーマに関したセミナーにご参加頂いた方からの質問などを整理する形で、対して売れていない自分の本を改めて振り返ってみよう、と言う企画の記事になります。笑

会社を強くする  ビッグデータ活用入門  基本知識から分析の実践まで

後から読み直すと、、、4章の構成は大失敗でした・・・

後から読み直すと4章の構成はだいぶミスってしまっています。1章でビッグデータ活用の方向性は大きく2つと述べています。一つ目の「ビッグデータを競争力強化に使う」は2章で考え方を詳細に説明し、それを踏まえて世の中の事例と共に「競争力強化に活用したポイント」を学んでもらうという流れでした。そうなれば当然、4章からはビッグデータ活用の方向性の2つ目に関して、詳細な考え方を説明し、次章でその具体的な事例や活用の仕方を説明すべきでした。論理的な構造や構成とはそういうものです。言い訳を書くと、、、インドネシア出張前でだいぶ焦っていてエイヤで書いてしまったのだよな、、、などと反省しております。

この4章で書きたかったのは、「大きなPDSと小さなPD(CA)サイクルを回す」とはどういうことか、またそれがなぜ競争力強化につながるのかと言うことであるべきでした。「大きなPDSと小さなPD(CA)サイクルを回す」ための鍵は大きく2つになります。

まずは一つ目です。大きなPDSサイクルの「Plan」を構築するために必要となるインプット情報(インフォメーションやインテリジェンス)をどのように構築していくべきか。これが本の中では次節の事業構造を把握するにつながっていきます。

もう一つは、小さなPD(CA)サイクルを回すための(CA)をいかに高速に何度も繰り返して回していくか。この回していくにも幾つか要素があります。

  1. (CA)サイクルを回すに必要となるデータの取得方法
  2. 分析結果を見せていくための分析環境や分析結果を提供するツール
  3. 分析結果を見てアクションする役割や担当の設定
  4. 上位層までを含んだ意思決定や軌道修正を行える場(会議体)の設定

実はこうしたものが揃っていないと(CA)サイクルは回っていかないのですが、当時はここまで書ききれていませんでした。

結果として4章はタイトルと内容の不一致が起こっており、「ビッグデータで正しく事業構造を知る」と書きながら、事業構造を知るための分析や手順に関するヒントは7章に記載されております。本来は4章は「大きなPDSと小さなPD(CA)サイクル」の概要説明と、「大きなP」と、「小さな(CA)∞」に関して説明をして行かなければならない章でしたし、よって章のタイトルもそのような形でいくべきでした。

「大きなPDSと小さなPD(CA)サイクルって何?

まず、『大きなPDSサイクル/小さなPD(CA)∞サイクル』の考え方に関して簡単に触れていきたいと思います。

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この図を見て頂ければ、おそらく大半の人はご理解頂けているのではないかと思いますが、簡単に説明していきます。

まずは大きなPDSに関してです。大きな「大きなP」とは、事業構造分析などを行いつつ、事業戦略の方向性を検討し、事業計画を作成して行くことを意味します。言ってみれば、戦略立案であり、事業計画立案ですね。その戦略を立案していくためには、なるべく自社の数値的な状況がどのような状態にあるのかを冷静に把握することが求められます。その数値的な状況の把握を私は「事業構造把握」であったり、「地図作り」と表現しています。この地図を持って、今後の「戦う型(戦略)」をデザインし、事業計画に落として行くことになります。実は、ギックスを立ち上げてから改めて気づいたのですが、自社の事業構造分析をきちんと行っている企業はあまり多くはありません。永続的に事業を行ってきた企業では、過去に蓄積された経験により、事業に関する大凡の概況は把握されており、それはあえて数字で分析しなくてもつかんでいる事が多いからです。また、担当者が改めてデータを集めてあらゆる角度から分析を行うという時間を確保することも出来ません。そのため、詳細な事業構造分析を行っている企業はあまり多くはないのです。それでも、事業構造分析を行う、改めて地図作りをきちんと行うことは決して無駄なことではありません。「うちはきちんと収益を上げているうよ。」と反論される企業もあるでしょうが、データ分析を前提にしない戦略を構築する事で、勝ちやすさ、収益の上げやすさから乖離した戦略の方向性を取ると言う機会ロスを生むこともあります。そうなのです、大半の企業では「近いことはやっている」と言われます。確かに、きちんとやられています。ですが、もうちょっと踏み込んで事業構造を見ていくだけで戦略のオプションが広がることも、今までの取り組みとは異なる指標で管理していくことが見えてきたりすることもあります。私は事業会社の経営企画部にいたことがありますが、当時の分析はエクセルが主流で大きなデータをハンドリングすることも出来ませんでしたし、少しの分析でも大きな手間がかかっておりました。そのため、あえて事業構造分析を行う、詳細は地図作りを行うことは投資対効果が合わなかった事も事実です。ですが、今はテクノロジーの進歩もあり、安価に簡易に分析できる世の中になってきました。このテクノロジーの進歩を使わない手は無いと思います。

次に「小さなPD(CA)サイクル」の(CA)になります。大きなP(Plan)で検討した戦略に基づき、いくつかの実行施策案が出て来ます。これらの実行施策一つ一つが小さなPDCAサイクルの塊になってきます。それぞれの施策に対しても、当然ながら実行するためには詳細のPlanを行い、実行(Do)して行くことになります。ただ、その実行された施策ですが、一昔前なら実行した後に結果がトレース出来るのは相当あとになってからでした。ですが、今はデータがタイムリーに取得できます。ソーシャルメディアやWebでの反応などはほぼタイムリーにデータを取得していくことができます。そのため、タイムリーにデータを取得し、分析して、その結果を踏まえて、まだ実行中の施策をモディファイ(カイゼン)して、更なる良い成果を求めて活動することが可能になりました。つまり、Check-Actを高速に無限大に回していくことができますので、それを表現して(CA)と記載しています。

次回からはこの「大きなPDSと小さなPD(CA)サイクル」を理解頂くために弊社のクライアント企業である株式会社ビューカードさんの取り組みを紹介していこうと思います。

次回に続く。

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