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プレゼンの”骨子”とは何か:ストーリーをつくろう/プレゼンってなんだ?

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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プレゼンは”流れ”が大切

本特集では「プレゼンテーション」を成功させるための考え方を整理します。(本文中のスライドは”IDPC:国際開発を目指すプラットフォーム”が企画・運営する”第5回国際開発プランニングコンテスト”での講演内容に加筆・修正・補足したものです)

プレゼンテーションに関して、毎週金曜日に連載しているこの特集ですが、なんだかディアゴスティーニ感が漂ってきた気がします。誰か、読んでるのでしょうか。そういう疑問は心の奥底にしまいこんで、本日は粛々と「骨子(ストーリー)をつくる」についてご説明していきます。(ちなみに、本日は”春分の日”ということで、数少ない読者の皆様もお時間に余裕があるだろうという事で、少し長めになっております)

(おさらい)伝える ためのステップ

先週の事なので、もう忘れちゃってるのではないかと思いますが、プレゼンづくりの5ステップは、このようになっています。

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骨子をつくるためのポイント

骨子とはなにか

骨子、は、「スケルトン」「ストーリーライン」などといわれたりもしますが、要するに「お話の流れ=ストーリー」ということになります。

プレゼンにおいては、時間的な制約に加えて、一方的に喋る、という状況が多いため「言いたいことを全部言っても、相手に届かない」ということと、その反対に「だからといって、ガッツリ端折ったら、何言っているのか分からない」という事になります。その「いいところ」を見極めて骨子を作ることが重要です。

端的に言うと、「正しい順番」で「必要最低限の情報」を並べる、ということを心がけましょう。所謂、サマリーという奴ですね。(サマリーと、抽象度を上げる、は混同されがちですが、別物ですのでご注意ください)

関連記事:

 

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骨子をつくるためには

骨子を構成するのは「ストーリー」と「ワーディング」です。そこに「スタイル」の要素も加味しておくことが望ましいです。

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ストーリーづくりにおいては、「聴衆がわかるか」「必然性がある、と感じてもらえるか」を意識する必要があります。その際に気を付けるポイントは”論理構造通りに伝えても駄目な場合がある”ということや”この内容で、相手の興味に沿っているか・疑問に答えているか”ということでしょう。

そのストーリーにおいて、ワーディング(=適切な言葉選び)を意識してください。”キャッチーな言葉(聴衆が一発でわかり、イメージしやすい言葉)になっているか”であるとか、”言いたいことが誤解なく伝わるか”がチェックポイントです。

スタイルは、プレゼンテーションの際の「キャラクター」です。これは聴衆や目的、また取り扱うテーマなどによって変わるものです。信頼感を醸成したいのか、親しみやすいと思ってもらった方が良いのか。論理的に判断してほしいのか、情緒的に感じてほしいのか。各自の得意不得意もあると思いますので、それらを加味してどういう「キャラ」でプレゼンするのかを考えます。それによって、ストーリ+ワーディングを修正する場合もあるでしょう。

具体的に考えてみよう

下世話な例で恐縮ですが、誰かをデートに誘うケースを考えてみましょう。(僕は男性なので、下記例は「女性をデートに誘っている」という状況です。(※スライドは、学生さんを聴衆と想定して作成しました)

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ストーリー:

【論理構造≠伝える順番】君が好きだ ”から” デートをしたい は論理構造としては正しいです。しかし、その伝え方でOKがもらえるでしょうか。このプレゼンの場合、目的は「相手がデートに来てくれること」なので、このど真ん中直球勝負はイケメン以外には厳しそうです。というわけで言い方・伝え方の作戦を考えるのがフツメン以下の我々の選択です。

【相手の興味に沿っているか】何を投げても相手が見送り三振で完全試合達成確実なイケメンではないならば、勝負に勝つために投げるボールを選びますよね。(でなければ、ワンアウトさえとれずにノックアウト降板です。)というわけで、相手の興味に沿ったボールを投げましょう。美術に興味があるのならば「美術館のタダ券がある」でしょうし、ワイン好きというならばとりあえず「友達の働いてるイタリアン」です。良い感じのボールを投げましょう。尚、仕事上のプレゼンの場合は「相手の興味がある」に加えて「相手の疑問に答える」も意識すべきです。

ワーディング:

【キャッチーか】これは「抽象度」の話でもありますが、”デートしよう”と”美術館いこう”と”ルノワール展行こう”は具体性が違います。安易に抽象度を上げて”デートしよう”とかいうと失敗します。どれが相手に一番相手の興味を喚起できるのかを見定めないといけません。また、僕なら、前売り券を買ってきてでも「タダ券」がある、といいますね。そういうのが「キャッチー」ということです。

【正確性(誤解を招かない)】やりがちな失敗として「誤解を招いてしまう」ということがあります。デートの例では「週末にルノワール展行くんだけど、興味ある」は、”行くことは確定”です。相手との関係性が薄い場合、”共通の友人たちと行く”という誤解を与えてしまいかねません。僕でしたら「週末にルノワール展に”行きたい”のだけど、興味ある?」と聞きます。これで”二人きりで行きたい”ということをちゃんと理解してもらった上で、OK/NGを教えてもらうようにします。(複数人だと誤解をうけたままのOKだと、二人きりであることが判明した時点でキャンセルされたり、当日来てネガティブな反応をされたりするリスクがあるので、フツメン以下の人はやはり正確な情報を伝えておくべきだと思います。)

スタイル:

【信頼感か親しみやすさか】目的に対して成功率の高いキャラクターを選ぶわけですが、この際に注意すべきは「自分のキャラ」とあまりにもかけ離れているとキツい、ということですね。真面目一辺倒の人は「真面目」にアプローチなり、説明する方が無難です。尚、僕の場合は、僕は”とても真面目だ”という自己分析の結果「美術の勉強をしたい僕が、タダ券を手に入れたのである。」「貴方は美術に詳しいので、僕に教えてくれたりしないか」という真面目キャラアプローチを試みますが、たいてい失敗に終わっています。悲しいですね。(ちなみに、仕事上は、”親しみやすいキャラ”を志向することが多いです。自分の緊張を防ぐためにも、その方が良い、という経験則に基づきます。こちらは、まぁまぁ成功していると思います。多分。)

【論理か情緒か】こちらは、連載の初回の、”プレゼンの種類”でご説明した「論理的に判断してほしいのか」「情緒的に心を揺さぶりたいのか」というお話と似ています。論理的に判断してほしい場合は、情緒ではなく(もちろん、情緒に訴えてもいいですけど)論理性を重視して組み立てるべきです。上述の「美術の勉強をしたい→あなたは知見がある→僕に教えるべきだ」は論理的です(悲しいことに成功しませんが)。他にも「めったに公開されない絵が展示されている、コレを逃すと一生みられないかも→この機会を逃す手は無い」「この2枚のチケットは今週末までで期限切れ→もったいないから貴方と消費したい」なども論理的だと思います。これら論理的アプローチは、一見すると「信頼感キャラ」に親和性が高そうですが、別に、言いっぷりの問題で何とでもなります。反対に、情緒的アプローチも「信頼感を与える言い方」か「チャラぃ感じか」で伝わり方は違います。対象(相手)と目的に合致した言い方をご検討下さい。

 

これらのポイントに気を配って「骨子」を作り上げることが、【コンテンツ(何を)】と【伝え方(どのように)】を擦り合わせていく最初の一歩となります。

次回は、資料への落とし込みについてご紹介します。

 

連載記事一覧

  1. プレゼンテーションの種類
  2. 大切なのは「勝ち」を定義すること
  3. 勝ち”を意識して組み立てる
  4. 伝え方を考える
  5. プレゼンの”骨子(ストーリー)”をつくる (今回)
  6. ストーリーを”資料”に落とし込む
  7. 最後の仕上げ
  8. (A)話すことの優先順位を決める
  9. (B)レベルに応じて適切なメモをつくる
  10. (C)リハーサルをする
  11. 本番」を乗り切るためには”忘れる”→”演じる”→”牛耳る”でOK
  12. 達のために感想を訊こう

(本特集の記事一覧はコチラでもご確認いただけます)

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