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ギックスの”絵”本棚/もぐらバス (日本の絵本)

AUTHOR :  網野 知博

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網野 知博
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20数年ほど前にそこにあった日本の風情

もぐらバス (日本の絵本)

もぐらバス (日本の絵本)

「ギックスの本棚」は、絵本も紹介しています。題して「ギックスの”絵”本棚」。本日は2010年に発行された「もぐらバス (日本の絵本)」を取り上げます。ギックスの本棚の絵本版としては相当新しい部類の本になります。

古き良き時代の地方都市そのもの

非常に簡単にあらすじを書きます。

・もぐらバスのルール:

  • 運賃は1回1円
  • 子供と老人は無料
  • カエルはよく水を拭いてから乗車する

・もぐらバスが走っていると、、、、キキキーと急ブレーキ。道にたけのこが生えていた。「朝通った時はなかったのに・・・」

・乗客に説明するとみな口々に言う
「たけのこじゃ しかたない」
「たけのこじゃ しかたない」

・乗客はおしゃべりしたり、本を読んだりしてのんびり待つ

・1時間ほどして巨大なたけのこが掘り起こされ、道が鋪装され、無事出発。乗客一同で拍手。「パチパチ」

・掘り起こした巨大たけのこはマーケットで無料配布。街のみなはそれぞれの家でタケノコ料理を満喫

不可抗力は受け入れる

突然のアクシデント、1時間以上も待たされる乗客。でも、誰もイライラせず、誰かを責めることもせず、その状況を淡々と受け入れ時を過ごす乗客。言うのはただ一言。「たけのこじゃ しかたない」

世の中は常に不条理の出来事に満ち溢れています。ビジネスパーソンとして優れた人間は自分でコントロール出来ないことに関する出来事に対して苛つくことはなく、それを受け入れた中で最善の策を練ります。そして、何かに苛つくのではなく、この状況を受け入れ、しかしそのままにしようとせず対処しようとする想いが人類にイノベーションをもたらしてきたのかも知れません。そう、確かに、たけのこじゃしかたないのです。運転手に怒鳴り散らしても、運転手に謝罪させても、何も状況は好転しないのです。

最後に余談になりますが、私は地方都市出身ですが、少なくても30年前はこの絵本のような情景を思い起こすことができました。ですが、今は実家に帰っても、もはやこのような風情はありません。昔あった風情を回想する我々のような世代ではなく、この物語そのものがこのような情景との初対面となる子供達が大人になった時には、どのような世界観の絵本がでてくるのでしょうか。

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