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ギックスの本棚/電子復刻 フジ三太郎(J-CAST NEWS)

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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世相を斬る ことは 歴史を語る ことと同義

本日は、 ウェブで公開中の「【電子復刻】フジ三太郎」をご紹介します。 ⇒ AmazonでのKindle版購入はコチラ:フジ三太郎 Kindle 電子書籍一覧

J-CAST NEWS フジ三太郎 より

主人公は万年ヒラのサラリーマン。いつも庶民の気持ちを体現し、ちょっとやそっとではへこたれない――。昭和40年(1965年)から27年間にわたって朝日新聞に連載され、大人気だったサトウサンペイさんの「フジ三太郎」が電子書籍になって帰ってきました。J-CASTニュースでは毎日、過去の作品から1点を選び、初出時と同じ月日に掲載します(掲載期間は1作あたり2週間)。日本人の感情のヒダをたくみに捉えた名作の数々をお楽しみください。

初出時と「同じ月日」で掲載する=季節感が整合する

例えば、平成元年3月18日は、「タクシーの値上げ」の話題を取り上げています。

また、平成元年3月9日は、「国鉄汐留駅の跡地」に何ができるか、ということで「もし、原子力発電所ができたら、都内の地価は大暴落だろう」というフジ三太郎の”想像(妄想?)”を表現しています。

一般的に、時事ネタを書くということは「その一瞬を切り取って風刺する」という”刹那的な娯楽”と受け取られがちですが、このように(ある種、恣意的に選別されてはいるものの)その時代背景を思い起こし、現代と照らし合わせるための貴重な記録となり得るのです。フジ三太郎に限らず、新聞や雑誌にある世相を斬るマンガなどは、10年後、20年後に読み返すと(もちろん、全てとは言いませんが)意外な示唆を得られることがあります。何せ歴史は繰り返すのです。温故知新。

時事ネタだけではない「切り口」

ちなみに、時事ネタとはあまり関係ない、こういう4コマもありました。(2014年3月8日から2週間公開。現在は公開終了)

ーーー 外国人に黒板を使いながら「日本語」を教えているフジ三太郎

「思いやり」 下のモノにナサケをかけてやるというカンジがある。えらい人がよく使う。

「気くばり」 ぬけめなく手を打って生きていくというカンジがある。部長クラスがよく使う。

「気づかい」 オドオドしてるわりに出世しないカンジがある。課長クラスがよく使う。

「気ばたらき」 黙っていても酒の一本くらいつけろという感じがある。にぶい女房をもった亭主がよく使う

(外国人)オー 日本語 ムズカシー!

【初出日:昭和58年3月8日】

なかなか鋭い視点です。外国人を引き合いに出してはいますが、実際のところ「(当時の)今どきの日本人」も対象としているのかもしれません。(※ちなみに、女性蔑視だ、とか、外国人がステレオタイプだ、とかいう今風の批判は時代背景なども踏まえると的外れかと思いますので、ここでは触れません。あしからず。)

コンサルタントも、言葉選びにはこだわります。例えば、打ち合わせにおいて「・・・と伺っています」「・・・と認識しています」「・・・と(私は)考えます」のドレを使うか、でもニュアンスが大きく違ってきます。

  • 「・・・と伺っています」 御社の方(特に名前は挙げませんが)がそう言ってましたので、それを根拠にしていますよ。
  • 「・・・と認識しています」 正直な話、事実かどうかわかりませんし、立場も違えば意見も違うと思うので、違ってたら教えてくださいね。
  • 「・・・と考えます」 これまでの情報から、論理的に判断すると、この結論が正しいと自信を持っています。

という具合ですね。(他にもあるのですが、あんまり書くと手の内がバレてしまいますので、この辺りでご容赦ください)

こういう「日本語の微妙な使い分けって難しいよね」というような”視点” ”切り口”も、毎日、休まずに27年間も連載されてきた中で培われてきたものでしょうし、我々のような”物事の整理力・切り口・切れ味で戦うタイプの職業”に属するものとしては、非常に勉強になります。そういう意味でも、お勧めですね。フジサンペイ、おそるべし。

というわけで、是非、一度 J-CAST NEWS フジ三太郎 をチェックしてみてください。新たな発見があると思いますよ。

尚、今お読みいただいているこのギックスのWebサイトも「毎日更新」をしているのですが、これは非常に大変です。それを27年も続けてこられたサトウサンペイ氏には頭が下がります。現在84歳とのことですが、末永いご健康・ご長寿をお祈りします。

電子書籍でまとめ読みしたい方は、コチラ ⇒ フジ三太郎 Kindle 電子書籍一覧

 

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