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ギックスの本棚/スパルタ婚活塾(水野敬也 著|文響社)

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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婚活するなら「コレ読まなくて、ナニ読むの?」な一冊

スパルタ婚活塾

以前、ギックスの本棚で「夢をかなえるゾウ」をご紹介しましたが、本日は、同じ著者の別の名作(というべきか、はたまた、怪作というべきか)をご紹介したいと思います。

夢をかなえるゾウの想定読者は”自称夢追い人でありながら、行動をしないダメな若者”でしたが、本書の読者は”婚活女子”です。更に正確に言えば、”自称婚活女子ながら、目的に対して遠回りばかりしてゴールにたどり着けない女子”です。

本書の概要

本書は、「男目線から見た、本気で”女の子に魅力を感じるポイント”」をテーマに、軽妙な語り口で「どういうアクションを取るべきか」の具体的且つ実践的な施策を次々と投げ込んできます。

全般的に「講義形式」ということで、著者である水野敬也さんの「もう一つの顔」である 水野愛也 先生の熱い魂の叫びが凄いです。

あいかわらず、水野敬也(本書内では 水野愛也)おそるべし、な一冊です。

婚活 ってなんだ?

本書のタイトルは「スパルタ婚活塾」です。しかし、実際には「恋愛術」に多くのページが割かれます。

つまり、「恋愛」→「結婚」というステップは不動のモノだ、ということです。

しかし、本書の最期に 恋愛 「→」 結婚 の遷移のポイントに触れることで、本書は「婚活塾」としての立ち位置を守り切ります。

要するに「婚活、婚活言ってる人は、ちゃんと”恋愛”というものと向き合ってるんですか?」というのが、非常に重要かつ真理ともいうべき「問」なのです。

敢えて、本文からは引用しませんので、読んでください。

ギックスの本棚シリーズでは、本の紹介をする際に、ある程度、内容の引用をしていくことにしていますが、本書に関しては敢えて引用しません。

もうね、「買って読んでください」ってことです。老若男女、1,400円払う価値ありますから。

ターゲット層の女性は、言うまでもなく、若い女性も「実践テクニック」として読んでみても良いでしょう(が、ターゲット層の妙齢の女性陣の秘策を奪うのはやめてあげてください)。男子は「そうだなぁ・・・」「いるいる、そういう女」「ああー、確かに、それ惚れるわー」と思って読むのも一興でしょうね。また、妙齢の娘さんを持つ親御さんは、「いまどき、結婚するってマヂ大変なんだぞ」と理解するためにご一読ください。

そして、自分に関係ない、という人は、腹を抱えて笑うために読んでください。

マーケティングの教科書として読む

では、引用もせずに何を書評するのか、という話になるわけですが「コンサルタントの視点で、本書から何を得るか」という部分にフォーカスしていきたいと思っていますので、以下、お付き合いください。

恋愛=マーケティング という至言

僕の友人で、現在デジタルマーケティング界において”昇り竜”の如く出世街道を爆走中のSさんが、若かりし頃、こんな名言を吐いてました。「マーケティングの最大の教科書は、恋愛だ」と。

僕なりに解釈すると、自分という商品は、短時間では大きく変わらない。その上で「商品パッケージ=容姿(髪型・服装など)」「ディスプレイ=どんな店でデートするか」「プロモーション=どんなプレゼントを上げるか、どんなご飯を奢るか」というあたりを推し進めることで”欲しいと思わせる”、”買ってもらう”ということがゴールじゃないか、ということですね。(もちろん、その裏側で「自分と言う商品を改良する」ということに取り組むのも重要です)

さらに言えば、日々のCheck&Actionもわかりやすいです。ナンパして失敗した。デートに誘ったが断わられた。デートはしたがつまらなさそうだった。デート後にメールしても返ってこない。などの「離脱」が明確なので、”改善すべきポイント”の検知が容易なわけです。

尚、余談ですが、そのSさんは「かわいい子が目の前にいて、声をかけないなんて機会損失だ。」という台詞も残されてます。ナンパするって凄いね、と言った僕に対する返答でした。お前はイタリア人かよ、と少なからず思った僕ですが、今になって冷静に(マーケティング視点で)考えると「目の前を潜在顧客が歩いているのに、どうして”おひとついかがですか?”って言わないの?バカなの?」ということになるわけです。

昇り竜の片鱗を伺わせていますね。さすがだよ。Sさん。

あなたは、誰を向いて商売をしているのか?

そういう観点で恋愛を捉えつつ、本書を読むと、非常に大きなメッセージが浮かび上がります。それは・・・

「おまえ、誰向いて商売してんの?」「その商品、誰に売ろうとしてるの?」

という話です。

客を見る とは?

少し前に「自分磨き」「女子力」などという言葉が流行りました。そして、その派生形として生まれた「オトナ女子」とかいう言葉もまだまだ隆盛なように思います。

この「自分磨き」「女子力」という言葉は、結構な物議をかもしたと僕は記憶しています。これは、要するに「誰の視点で話してるの?」が人によって違うから起こったズレだと思うのです。

もちろん「自分磨き」は「自分のため」であっても良いし、「女子力」は「女子として強く・美しく・しなやかに生きるための戦闘力の事」であっても構わないのだけれども、男目線から見ると意味わかんない、というズレがあるのです。そして、本書のように「婚活」というテーマで語るのであれば「客=男性の視点で”価値”があるか判断しろ」というのは至極正論ですよね。

例えば、あくまでも私見&僕の価値基準の話ですが、たとえば「ゴテゴテのオシャレネイルしてる」「週3でヨガとかピラティスとか通ってる」「オーガニックなものしか食べない」という情報に対して『なんて魅力的な女性なんだっ!付き合いたいっ!』と思う男性は少ないように感じてます。「自分の生きる活力のため・健康のためにやってる」のは全然問題ないし寧ろ良いことだと思うのですが、「男にモテる力を増やす」という目的には合致していないよなーと思ってしまうのです。

また、仮に「今、モテていない」のであれば、現状、何らかが間違っているのです。売り方なのか、値付けなのか、あるいは商品開発なのか、なにかは分かりませんが”マーケットに支持されていない”という状況に対して課題認識を持つ以上は、その事実に納得できようができまいが、結果を出すために行動するのは当然です。(くどいようですが、別にモテなくてよい、であるとか、今のまま突き進む私を好きな人がそのうち現れれば良くて最悪現れなければそれでも良い、であるとかいう思想を批判するつもりもサラサラありません。あくまでも「婚活する」という前提でのターゲット設定の話です。)

あなたの「強み」はなんですか?

そして、客に求められるもの、を考えた上で、何を「磨く」のか、を考えるのが得策です。

本書で語られているのは、自分磨きの話ではなく、プロモーション(現場・最前線での戦い方)のお話が中心ですが、前掲の通り、商品・サービス開発も並行して行うことが理想的です。そうすると自分の「強み」を知ることが重要になります。(例えば、姉御キャラで行く、という場合にも、本書の「姉御キャラでいく場合のバリエーション」を読んだだけでは、最適なコミュニケーション方法は決められません。自分の強みやバックグラウンドに照らし合わせて、最適なキャラ設定を考えるべきだと思います。)

つまり、自分自身が何者なのかを知ることと、市場とのアンマッチを起こしていないかを確認することがスタートです。具体的に言えば、「ターゲットがズレている(その客には、自分の売りが響かない)」なら、ターゲットを修正して別の客を狙いに行くか、あるいは、違う強み・特性を磨いて(=自分磨きをして)ターゲットを狙い続けるか、という事になります。

尚、実際には、強みを伸ばしていくのか、弱みを消していくのか、ターゲットを変えるべきなのか、こそが考えるべき「戦略」です。恋愛・結婚に限った話ではなく、「自分の売り・自分の強み」が何か、ということを正確に把握し、「それを買うべき客」は誰なのかを知ることが重要なのだと僕は思っています。ギックスでは、「自分の売り・強み」をUVP(Understandable Value Proposition)=顧客の肚に落ちる提供価値 と定義し、また、「その商品・サービスを買うべき客」を狙う手法をヘッドショットマーケティング(Headshot Marketing)と呼んで整理・活用しています。

自己満足に陥ると、買ってもらえない

世の中のすべてのビジネスは「サービス業」だと僕は思います。そして、人間関係・コミュニケーション円滑化の鍵も「サービス」だと思います。

飲食関係・宿泊業・小売りなどのB2C系のビジネスは言うまでもなく、B2B営業もサービス業です。基本的に、顧客からお金をもらって、その対価として「何か」を渡すというときに、その本質として「この商品をもっと知ってください」「この商品はこんなに魅力的です」「この商品をつかうとこんないいことがあります」ということを伝えているということは、販売後「(その商品が)相手(の会社)に仕えていく=サーブしていく」ということを意味しています。

また、客と店員の関係も、上司と部下の関係も、友達同士の関係も、恋人・家族との関係も、全て「サービス」という視点で語って良いと思うのです。サービス精神が無い人は、周囲とのコミュニケーションをうまく取れません。自分勝手・独りよがりな人も嫌われます(もしくは敬遠されます)。

そして、その”サービス”の根本のところで重要なのが「相手が何を考えているかをくみ取り」「自分が何をできるかを考えて」「それをキチンと伝える」という3つの事だと思うのです。商品の販売、商品開発や新サービスの開発、顧客のサポート、全てにおいて上記3つの事柄ができているかどうかが大切です。

今回とりあげた「スパルタ婚活塾」の「恋愛というものを考えたときに、(実績の出ていない)自分のやり方に固執していていいのか」という話は、そのまま「仕事で成果が出ていない自分に、何が足りないのか考えろ」という事につながります。

  • 相手の考えが汲み取れていない
  • 相手のために、自分が何ができるか考えていない
  • 折角のできることを伝えられていない

これらの課題に対して、きちんと向き合っていけば、「お客さんに商品・サービスを買ってもらう」「上司にパフォーマンスを認めてもらう」「意中の相手とお付き合いできる」という結果が出せると思います。

尚、ここまで書いた結果、僕は「話が長ぇんだよお前は」という皆様のご不興を敏感に感じ取り、次回からは、もうちょっと短くまとめるようにしたいなと反省しておる次第です。申し訳ございません。

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