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ギックスの本棚/世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力(作佐部考哉 著|日本能率協会)

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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読んでも分からない。でも、読もう。そして、やろう。

世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール  ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力

本日は、「世界最大のコンサルティングファーム」であるアクセンチュアの作佐部シニア・プリンシパルの著作「世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール」をご紹介します。

コンサルタントの「基本」が分かる本

本書は、非常に良い本です。コンサルタントが、コンサルティング・ファームで、何を考え、何を学んでいるのかが非常によくわかります。

コンサルタントは、勤勉で、ハード・ワーカーです。長時間働くというだけではなく、単位時間あたりの生産性も高めることを怠りません。本書は、そのういうコンサルタントの、日々の振る舞いを細かく、そして実践的に教えてくれます。

今日は、この本を「コンサルタント」側の視点で「コンサルタントではない人」に向けて解説していきます。

コンサルを使う人、にも読んでもらいたい

この本は、必ずしも、コンサルタントを目指す人、新米コンサルタントだけを対象読者に据えているわけではありません。もちろん、事業会社の社員の方で「もっと仕事ができるビジネスマンになりたい」という方も対象ですが、それ以上に「コンサルタントを使う人」が読むべき本だと僕は思います。その理由は3つです。

1.コンサルタントの価値基準を知る

コンサルタントが、どういう姿勢・価値観で仕事に取り組んでいるのか、を理解することは、コンサルタントを使う上でも役立ちます。自分自身が、同じ考え方になる必要はありません(もちろん、同じ姿勢・価値観に立てるのであれば、それはそれで良いことだと思いますが)。ただ、コンサルタントを深く知ることで、「どう使えばよいか」が分かってくると思います。

2.コンサルタントの思考回路を知る

また、価値基準だけではなく「考え方のコツ」を知っておくことも重要です。コンサルタントと話している際に、「なぜ、それを思いついたのか」「どうして、そういう結論になるのか」という疑問を持つことが減ります。考え方の妥当性や、論理性について、同じ立ち位置・視座から議論することができるため、非常に効率が良いです。

第4章の「成長のルール21:逆ばりで考える」「成長のルール22:引き算で発想する」といったところでしょうか。

このあたりは、僕自身も「”考え方”を考える」ということでいくつか記事を書いていますので、よろしければ参考にしてください。→関連記事リスト:「”考え方”を考える」シリーズ

3.コンサルタントのワークスタイルを知る

さらに、コンサルタントが「どう働いているのか」を知ることで、彼らをより深く理解できると思います。一番分かりやすいのは「成長のルール12:人生を1週間でとらえてみる」ですね。

これは、最近話題の「ワークライフバランス」の話でも同じです。1日という単位でワークとライフをバランスさせたい人は、毎日18時に帰りたい、ということになります。しかし、ちょっと考えてみてください。「1時間単位で、ワークとライフのバランスを取りたいから、30分働いたら、30分遊ぶんだ」って人がいたらどう思いますかね?

人生という長いタイムスパンで見たときに、毎日18時に帰ることや、毎週末しっかり休むこと、がどれほど重要なのか?と、自分に対してしっかり問うた上で、自分なりに「選択」しているのが、コンサルタントです。

本書を読むことで、「コンサルを使う人」が、コンサルを理解し、うまく使えるようになると、クライアントもコンサルタントも、とても幸せになるだろうなと思います。

ぶっちゃけ、読んでも「わからない」と思う

本書は、しっかりと、分かりやすく噛み砕いて、コンサルタントの生態を解説してくれています。

しかしながら、「コンサルタントを目指す人」「もっと仕事ができるビジネスマンになりたい人」にとっては、実は「絵に描いた餅」でしかありません。この本を読んだからといって、コンサルタント(あるいは、ハイパフォーマー)にはなれません。何が足りないのか。それは、環境です。

知識にはなるが、理解できない

本書を読むことで、コンサルタントというものに対する「知識」は増えます。しかし、本書に書いてあることを「理解」するためには、実際に”愚直に実行する”ことが必要です。

この”愚直に実行する”ということは、想像以上にハードルが高いです。人は弱い生き物です。自分自身で、自分自身を追い込むことは、なかなか難しいです。油断したり、気を抜いた瞬間、「低き」に流れてしまうのです。

そのために、”ボコボコにされながら、極限まで追い込まれつづける環境”が重要になります。この「ボコボコにする」も、理不尽なイジメや、無理なタスク配分ではダメです。本書に書いてある「お作法」「ルール」が、上司はもちろん、チーム全体に浸透していることが前提です。例えば、「成長のルール29:正しいと思ったら摩擦を恐れない」にあるように「Think Straight, Talk Straight」を上司が受け入れられることが大切なわけです。そういう環境が、一般の事業会社さんにおいては、なかなか用意できないのが実態です。

だからこそ、やろう。

しかし、だからといって、あきらめてしまっては成長はありません。環境が得られないなら「低きに流れてしまう自分」を強く認識し、自制心と自律心をもって取り組むのです。

以前ご紹介した「ゼロ秒思考」「頭がいい人は、なぜ方眼ノートを使うのか」に関する書評でも述べましたが、「何でもいいからやる」ことが大切です。実践しましょう。方法論はなんであれ、しっかりやっていれば(逃げなければ)必ず成長します。

そんなのハードル高すぎるよ、だとか、そんな意識高い人間になれないよ、という方は、まずは「夢をかなえるゾウ」をご一読することをオススメします。(最近、夢をかなえるゾウ3が発売されましたが、ちゃんとやる、というビヘイビアの醸成には1作目が最適だと思いますよ。)

2015年も、もう24分の1が過ぎました。本書に限らず、何でもよいので、2015年の残り23/24で「何をやるか」を決めて、実践してみると良いのではないでしょうか。

 

関連記事:プロフェッショナル・ビジネスマンになろう(プロ論)

 

世界No.1コンサルティング・ファームが教える成長のルール  ハイパフォーマー集団が大切にする3つの仕事力
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