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ギックスの本棚/かんたんにかわいく×ディズニーボールペンイラスト(ブティック・ムック no.1066)

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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”教え方”と”学び方”は表裏一体。

ディズニーボールペンイラスト (ブティックムックno.1066)

本日は「ディズニー ボールペンイラスト」をご紹介します。

目的は「ディズニーイラスト」を描くこと

本書の目的は明確です。本書を買った人が「この本を見ながら、ディズニーキャラのイラストを描ける」ことです。

ここで重要なのは「誰でも、自在に描けるようになる」などということは、どこにも書かれていない、ということです。

構成も、徹底的に”そのまま描く”にコダワった仕様

本書は、「お手本のまんま描く」ということをゴールにしています。この、徹底的なまでの割り切りは、非常に好感が持てます。

当たり前ですが、アニメキャラを自在にポージングさせられるようになろうと思うと、並大抵の努力では届きません。しかし、「ちょっとノートとかにキャラを描く」ということなら、別に特定のアングルだけしか描けなくても全く困らないわけです。子供を喜ばせるには、それで十分です。

本書を使って到達するのは「そのあたり」ということになります。

そして、本書の構成は、「そのまま描く」に徹底的に寄せています。順番に見ていってみましょう。

1.「利活用シーン」から始める

まず、最初に、本書のイラストを「どういうときに使うか」という事例が示されます。例えば「ステーショナリー」ということでは、ノートの表紙や、付箋の片隅に描いてみよう、という感じです。他にも、幼稚園や小学校で「お道具」につけるタグなんかに描いてもいいよね!と示されます。分かりやすい。

そして、そういう用途であれば、先述したとおり「キャラのアングル」は一つで十分なわけです。(2つ3つあれば、お釣りがきますね。)

2.次は「道具の基本”ボールペン”」

本書のタイトルにあるように、これは「ボールペンイラスト」の本です。ですので、ボールペンの種類から語られます。

水性・油性・ゲルインク。鮮やかさ、裏移りの有無、にじみの強さなどの特性を「イラストを描く」という視点に特化して紹介してくれます。例えば、油性ペンは「描き味はやや重い」が「長く残したいならオススメ」という具合です。

さらに、「消せるペン」(いわゆる、フリクションペン)は「何度でも書き直すことができるので、初心者にもぴったり」ですし、「ラメ入りペン」は「ちょっとした飾りはもちろん、目立たせたいように使ってみよう!」となります。

そしてペン先の太さについても、「おしゃれに見せたいときは細め、かわいく見せたいときは太めにするのがポイント」と、懇切丁寧です。

3.続いて「描くための”道具選び”」

上記2で紹介したボールペンの中で、お手本の絵は「ゲルインクの0.4mm」を使っていることを教えてくれます。「なめらかな描き味でにじみにくく、軽い筆圧で描けるのでおすすめ」ということです。これで、迷う必要はありません。

そして、その説明文の隣で、HI-TEC-CSigno が写真付きで紹介されています。うん。親切設計。

最後の仕上げとして紙の説明です。 「手に入りやすく、にじみにくいコピー用紙」をオススメし、「ツルツルしていたり、ザラザラしている紙は描きにくいので、慣れてからにしよう」と締めくくられます。

4.描き方は、必要最低限の「説明」

ここまでで、本書の役目は90%くらい終わったと言ってよいでしょう。

最初のミッキーは「顔を描く」として、「耳は同じ大きさになるように気を付けて」から始まりますので、絵心が無い人は「えっ」となるでしょう。また、「肩や首は描かなくてOK」とか「3頭身。体部分は、胴よりもパンツを長めに書こう」とかいうTipsも、絵心が無い人には厳しいです。

このあたりを翻訳すると「頑張れ」としか言ってませんね。でも、言われたとおりに練習すれば、きっと書けるようになりそうなシンプルさではあります。量をこなせ!量を!

大切なのは「設計思想の理解」と「適切な努力」

この本を買って、「思い通りに描けない」とか「説明が不親切だ」とかいう感想を持つ方も多いと思います。しかし、この本は「ボールペンで、白い紙に、とにかくたくさん書いたら、(本書を見ながら)この通り描けるようになる」という本です。自在に描けるようになる、なんてことを、そもそも目指してつくられていません。

また、タイトルの「かんたんにかわいく描ける」は、おそらく「かんたんに描ける」ではなく、「かんたんにかわいく」という意図なのだと思います。この本の通りに描けば(かんたんに描けるかはさて置いて)、そのイラストはかわいくならざるを得ません。

社員教育・トレーニングも同じこと

世の中には、「これを読めば、マスターできる」とか「これを受講すれば、スキルが身に付く」というような本やトレーニングコースが数多あります。しかし、冷静に考えてみてください。

「そんな、うまい話があるだろうか」

と。

世の中には努力をせずに得られるものはありません。傍から見ると努力もせずに何でもソツなくこなしているように見えている人も、陰で死ぬほど努力をしているか、これまで積み上げてきた「努力の蓄積」によって、”努力してないように見える or 見せている”だけです。(例外はいるのでしょうが、例外は例外なので無視します。)

そうなると、まず最初に、書籍やトレーニングコースの本当の目的・ゴールを理解すること、即ち「設計思想の理解」が非常に重要になります。その上で、その設計思想に則って、正しい努力をする、ということが求められます。

【設計思想の理解】

先ほども述べたとおり、これだけ読めば大丈夫、という本の大半は、読んだだけでは大丈夫ではありません。また、そのタイトルの場合、内容は「めちゃめちゃ初歩の初歩」か「うすっぺらく全体をなめた本」です。断言できます。

つまり、ほんとうに何かをモノにしたければ、そんな本を選んではいけないわけです。

では、どうするか。「最初の3ヶ月くらいはその本とニラメッコしていれば何とかなる”範囲”をカバーした本(入門書)」「具体的に、特定の領域・スキルについて徹底的に深く掘り下げた本(領域特化型)」、「圧倒的な情報量の辞書的に使う本(分厚くて重くて高価な本)」のどれかを選ぶしかないです。

最後の「辞書」は、マーケティングでいえば「コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント」とかでしょうね。基本編じゃなくて、緑色の方ですよ。(ちなみに、今回ご紹介していた「ディズニーボールペンイラスト」は、2つ目の領域特化型にあたると思います。決して、徐々に絵がうまくなる類の本ではないです。)

【正しい努力】

そして、その本なりトレーニングなりを「設計思想を理解した上で」選んだあとは、その設計思想を信じて、必死で努力するしかないです。

外部トレーニングだろうと、OJTだろうと、要は同じことです。右も左もわからないうちは、ただ、ひたすら愚直にやりきるしかないです。(対面講義であれば、疑問点を質問するのは構いませんが、基本的には「清濁併せ呑んで徹底的に吸収してやるという姿勢」が重要です)

 

この2つのことに気を付けていれば、大抵のスキルは、かなり短時間で「自分がたどり着きたかったレベル」まで向上させることができるはずですよ。こんな感じでね。

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(ちょっと目つきがきついのはご愛嬌。絵って、性格が如実に出ますね。笑)

ディズニーボールペンイラスト (ブティックムックno.1066)
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