clock2015.04.08 09:26
SERVICE
home

スマホを取り巻く環境を見てみよう|スマホアプリ開発を考える(第1回)

AUTHOR :  宍戸 栄一郎

678
宍戸 栄一郎
title_smartphone_apps

業務アプリもゲームもスマホに移行。その中で開発会社には厳しい状態に立たされている。

今回は、序章として、スマホによって、社会がどう変わったか考え、それによって、開発会社の悩みについて触れたいと思います。

スマホの登場とビジネス/生活スタイルの変化

急速なスマホ市場の成長

総務省の情報通信の現況・政策の動向の調査によると、2014年3月のスマホの世帯の普及状況は、62.6%と3世帯中2世帯は、家にスマホを持っている人が住んでいる計算になります。総務省が調査を始めた2011年3月当時は、スマホの普及率は9.7%と考えると驚く急成長を行っているのが分かります。そして、パソコンの2014年3月の世帯普及率は、81.7%となっており、近い将来、パソコンとスマホの世帯普及率が、同じになる可能性も出てきています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

※総務省の「年末」は「年度末」のことらしいため、分かりやすく西暦表記に変換しています

ビジネススタイルの変化

5年ほど前は、電車の中でノートPCを開いて、作業しているビジネスマンを多く見かけましたが、最近は、あまり見かけなくなったような気がします。これは、仕事の要である、メールの送受信がパソコンからスマホに置き換わったからではないでしょうか?ガラケーでもメールの確認は行えますが、パソコンでやり取りするHTMLメール、そして、PDFなどの添付資料が、スマホで手軽に確認できるのは、ビジネススタイルを変化する大きな要因と言えると思います。

また、スマホには、ブラウザが最初からインストールされているため、最新のニュースを素早く検索できます。昔のように満員電車の中で、気を使いながら新聞を広げることもありません。

生活スタイルの変化

2015/3/17「任天堂とDeNAが資本・業務提携」という衝撃的なニュースが飛んできました。大企業同士の業務提携であることはもちろんですが、任天堂が、今までのゲームの販売方法を大きき変えた出来事といえると思います。

任天堂は、WiiやNintendo DSなどの自社開発のゲーム機とセットでゲームを売ってきました。そのため、任天堂のゲーム機以外で任天堂ブランドのゲームをプレイすることが出来ず、ユーザは、必然的に任天堂のゲーム機を買っていました。

今回、DeNAと業務提携したことで、スマホで任天堂のゲームがプレイできるようになります。任天堂も自社開発のゲーム機だけでは、新たな市場が開拓できず、衰退する判断したのかも知れません。少なくてもゲーム会社大手が、業務提携をしてでも開拓したいスマホ市場は、それだけ市場価値があることを示しています。

また、家電メーカーもスマホ連携機能を持った製品を多く出しています。例えば、デジカメで撮った写真をスマホアプリで見れたり、エアコンと連携してスマホから遠隔操作できるスマホアプリもあります。今やスマホは、端末ではなく、様々な電化製品と繋がる、ハブ的な存在になりつつあります。

開発会社を苦しめるスマホアプリ開発

開発会社にとってスマホアプリ開発は未知の要素が多く、今までのパソコンアプリ開発と開発手法が異なるため、プロジェクトの運用にだいぶ苦労されているようです。特に、開発者と開発費、そして、開発期間の確保に悩まされているのではないでしょうか?

開発者の確保

スマホアプリは、急成長した市場です。そのため、日本での開発者の数は、需要に比べ、圧倒的に少ないのが現状です。もちろん、既存の技術者をスマホアプリ開発者にシフトさせることも可能ですが、スマホアプリ特有のワザがあり、そのワザをマスターするまでには、それなりの期間は必要になります。また、iPhoneなどのOSのiOSのスマホアプリ開発は、Apple社独自の開発言語で行われるため、Androidスマホに比べ、技術者の確保が困難になります。

開発費の確保

App StoreやGoogle Playでスマホアプリの販売価格を見たとき、殆どのアプリは、無料から数百円の低価格で提供されているのが分かります。パソコンのアプリやゲームと比較したとき、驚く安さで提供されているのが分かります。無料のアプリでもゲーム内アイテム課金や、広告収入などで収益が発生するものがありますが、パソコンのアプリ開発に比べ、大きな収益を得る要素は少ないです。そのため、これらのスマホアプリに多くの開発費を出資してくれる企業は多くありません。

開発期間の確保

開発会社のとって、未知の世界のスマホアプリ開発のためスケジュールも引きにくい状況に関わらず、スマホアプリの開発期間は決して長くはありません。通常のスマホアプリなら、長くても半年で設計からリリースまで行うことも珍しくありません。

その限られた期間の中で、世の中に何種類あるか分からない、様々なメーカのスマホに対応しなくてはいけません。スマホアプリ開発で最も時間が必要な作業は、設計でも開発でもなく、実機テストなのです。

既存の技術を使い健全な開発を行う

スマホアプリ開発は、今までのパソコンをターゲットにしたアプリ開発より、開発費、開発期間が必要なのは、掴んでいただいたと思います。次回は、私自身の開発経験を踏まえ、既存の技術を使い、短期間でバグの少ない開発とは、どのように行われているかについて、簡潔にご紹介したいと思います。

【以下連載記事】
1. スマホを取り巻く環境を見てみよう
2. 既存のスキルを使い健全な開発を目指す
3. クロスプラットフォームアプリ開発の落とし穴
4. クロスプラットフォームのすみわけ

SERVICE

SERVICE

BANNER

graffe

grip

GiXo BLOG

recruit

Aibou

amazon web service partner network

TAG BOX