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戦略コンサルティングとデータ分析は表裏一体。片方だけでは役に立たない。

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古
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考えるだけ、も、数字を触るだけ、も、等しく役立たず

本日は、ギックスのサービスの両輪である「戦略コンサルティング」と「データ分析」の関係性について解説します。

戦略コンサルとデータ分析は組み合わせるからこそ価値がある

なぜ「考えるだけ」の仕事でお金を取れるのか

まず、戦略コンサルティングとは何でしょうか。これは「(クライアントが)どういうビジネスを行うべきか」を考えるお仕事です。現状のビジネスを改善してより高収益なモデルを目指す、ということもあるでしょうし、既存のケイパビリティを活かして新たな事業領域に進出していく、ということもあるでしょう。それらの「成功確度を少しでも上げる仕事」が戦略コンサルティングです。

問題は、この「成功確度を上げる」という部分です。どこまでやっても、確度は100%にはなりません。ひょっとすると、30%が40%になる程度、かもしれません。そんな仕事に高い対価を支払う価値があるのか?というのが、戦略コンサルティングに対して、多くの方が抱く疑念でしょう。

答えは「Yesとも言えるし、Noとも言える」です。

結局のところ、戦略コンサルティングに実現できるのは、意思決定の支援です。右に行くべきか左に行くべきか、あるいは、進むべきか留まるべきか。そういうことを考える際に、「どちらの方がより確からしいか(=確度が高そうか)」を「相談できる=Consultできる」のがコンサルタントなわけです。この「自らの意思決定を、共に考えてくれる」ということに価値を感じるならば、対価を払うべきですし、そんなものがあってもなくても自分の意思決定には影響しないのであれば、対価を支払うべきではありません。

ただし、その相談に価値を感じて対価を支払うとしても、重要なことがあります。それは「その主張が確からしいと、客観的に確認できる」ということです。

つまり、数字に基づいて、しっかりと客観的に考えているからこそ、信頼できる相談相手として認識され、戦略コンサルティングというビジネスが成立するわけです。

「数字を触るだけ」では、ビジネスインパクトは得られない

続いて、データ分析について考えてみましょう。データ分析とは「インプットデータ(≒数字)」を加工して、なんらかのファインディングス(発見)やインサイト(示唆)を導き出すことです。

ここで重要なのは、「必要なのはアウトプット(結果)ではなく、アウトカム(成果)だ」ということです。ありがちなデータ分析の失敗は、とりあえず、仮説もなくデータを集計し、出てきた結果を、唯一無二の絶対的な存在として使うことです。一方で、仮説ではなく”独断的な決めつけ”によって、都合の良い数字を作り上げて、それを用いる、という失敗も散見されます。これらは、どちらも「アウトプットは作っているが、アウトカムを作っていない」ということで、等しく無価値です。

戦略コンサルとデータ分析は表裏一体

戦略コンサルティングとデータ分析は、まさしく「表裏一体」の関係性です。どちらかが欠けても、残った他方の存在意義は非常に薄くなります。もちろん、戦略コンサルティング機能(すなわち、ビジネス企画機能)を自社内に保有していれば、データ分析のみを外注するということも可能です。ただ、内製であろうと外注であろうと、この2つのケイパビリティが事業運営の両輪として求められていることは間違いありません。

世の中の多くのデータ分析企業が「コンサルティング」を標榜しているのは、そういう事情に鑑みてのことだと僕は理解しています。

しかしながら、世の中に「戦略コンサルタント」は、そんなに多く存在しません。現役の戦略コンサルタントは、日本国内でおそらく数百人程度でしょうし、仮にOBを含めても2,000人もいないのではないかと思います。(また、OBの多くは、戦略コンサルティングとは全く異なる”価値”を提供する仕事についています。)従って、戦略コンサルティングとデータ分析を組み合わせて、価値を提供できる企業は非常に限られていると言わざるを得ません。

それを踏まえて、クライアント企業様にお勧めしたいのは、特定の1社にデータ分析~業務コンサルティングを丸投げする前に、一度しっかりと立ち止まって「戦略コンサルティング力」と「分析力」のどちらが自社に不足しているのかを見極め、また、その不足しているケイパビリティを保有しているか否かで取引先を評価することです。

自社保有のケイパビリティが足りない場合にも、「自社内で育成する」というやり方と、「外部から買ってくる」というやり方があり、前者は時間がかかり、後者はコストがかかるという特徴がありますので、その組み合わせ具合についても考慮する必要があるでしょう。

いずれにしても、システム開発の名著「人月の神話」で語られているのと同様に、その状況を打破する魔法のソリューション=「銀の弾」は存在しないのです。戦略コンサルに丸投げしても、データ分析屋さんに丸投げしても、それで「アウトカム(成果)」が得られるわけではありません。まずは、データ活用に関して、真摯な姿勢で、具体的に考えていくように心がけてみてはいかがでしょうか。そうしたときにこそ、戦略コンサルタントも、データ分析のプレイヤーも、本来の力を発揮して、御社の経営改革・業務改善の一助となることでしょう。

 

出版のお知らせ

ギックス田中の本が出ました。「数字を触る力」の前に「数字について考える力」を身につけよう、というお話です。本稿の内容は「第1章:第7項|数字は客観である!」および「第3章:第1項|成果に繋がらない「数字遊び」はやめよう!」と関わりが深いです。是非ご一読ください。

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