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第5回:クラウドストレージによって安く・安全にデータを保存する|経営者のためのクラウド講座

AUTHOR :  宍戸 栄一郎

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宍戸 栄一郎
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クラウドストレージはクラウドサービスのハブになる最も使われるサービス

クラウドサービスとは何かについて、課金体系や支払方法早さと安さ、そして求められる技術者について説明をしてきました。これによって、クラウドサービスの全体像が把握できたと思っています。これから3回にわたり、クラウドサービスの主要サービスであるストレージサービス、サーバーサービス、データーベースサービスについて、経営者の皆さんに抑えていただきたいポイントだけに”絞り込んで”説明していきたいと思っています。

今回は、この中のストレージサービスのクラウドストレージについて、Amazon社の「Amazon Web Services(通称:AWS)」、Microsoft社の「Azure」、Google社の「Google Cloud Platform」を中心に説明したいと思います。

クラウドストレージとは?

クライドストレージとは、クラウドサービス上にデータファイルを保存できるサービスです。一般的に知られているサービスとしては、インターネット上にデータファイルを保存できる Google Drive や Dropbox、OneDrive などがあります。これらのクラウドストレージは、無料、または非常に安い料金で使用することができ、大量のデータファイルを保存することが可能です。また、耐久性について非常に高く、99%以上の耐久性(消えない・壊れない)があります。(下記はAmazon S3の例)cloud5

このような理由により、クラウドストレージはシステム開発以外でも大量データの保存やバックアップ用途、さらにはファイル共有用途などで多くの企業で採用されてきています。

3大クラウドサービスのクラウドストレージを比較

AWS、Azure、Google Cloud Platform にもそれぞれクラウドストレージがあり、Amazon S3(Simple Storage Service)、 Azure Storage の Blob Storage、Cloud Storage というサービスがあります。これらのクラウドストレージは、先に説明したクラウドストレージと同様の耐久性があり、インターネットを使用してデータファイルの保存・取出しが可能です。また、大量のデータを容量制限なく保存可能で、各サービスでデータサイズ制限はありますが、巨大なデータファイルを保存することも可能です。

それぞれのクラウドストレージには、利用頻度によって、高頻度、低頻度、バックアップ用途の3種類のグレードが用意され、データ取得にかかる処理時間が異なります。(Azure Storageのバックアップ用途のグレードに関しては開発中の噂があり) また、Amazon Glacierについては、データファイルの容量に関係なく取り出しに2~3時間掛かることもあるため、滅多に使用しないデータを低コストで保存したい場合に使います。

下記の表は、Amazon S3 は東京リージョン、Azure Blob Storage は東日本リージョンを使った場合の1GBあたりのデータの保存容量による月額使用料です。リージョンとはクラウドストレージの保存場所になるため、近い場所にクラウドストレージがあった方がデータの転送時間は短くて済みます。

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データの保存容量の月額使用料金以外にクラウドストレージの入出力によるデータ通信料も加算される場合があります。大きな金額にはなりませんが、データ転送量が1TBを超える場合は確認した方がいいと思います。

セキュリティは大丈夫なのか

企業として最も気になるのはクラウドストレージのセキュリティだと思います。インターネット上に個人情報や機密情報など重要なデータを置いて、悪意のある第三者に見られたりしないか? 心配な経営者の皆さんも多いではないかと思います。

クラウドストレージの設定によっては、ファイルの置き場所(URL)さえ分かれば誰でもアクセスできてしまう方法もありますが、標準設定で非常に長くて複雑なアクセスIDとパスワードによってアクセス制御されています。更にクラウドストレージ内のデータ、通信経路上のデータについても暗号化されています。また、Amazon S3 のアクセス制限には、アクセスIDとパスワードに加え、端末のグローバルIPアドレスも接続条件に含めることが可能です。これらの理由により、非常に強固なセキュリティになっています。

しかし、この重要なアクセスIDとパスワードを誰でも見れる場所に保存したり、大勢で共有していては何の意味もありません。そのため、クラウドストレージのアクセス情報の扱いには、十分注意する必要があります。

クラウドストレージがクライドサービスのハブである理由

クラウドストレージには、クラウドサービスの様々なサービスのデータの置き場所になる重要な果たす重要なサービスです。

クラウドサービスに大量のデータファイルを送る徳は、直接、各サービスにデータファイルを送るのではなく、一度、クラウドストレージにデータを保存してから、各サービスでクラウドストレージのデータファイルを参照する手法で行う必要がある場合がります。また、各サービスの処理結果や処理ログは、クラウドストレージに保存されることが多いです。そのため、クラウドサービス上のシステムでは、クライドストレージを使うことが多いです。

下記の例は、AWSのクラウドストレージ「Amazon S3」をデータ受け渡しのハブとした、様々なサービスの例です。この例では、ビッグデータ用データーベースサービスの「Redshift」、ログなどのストリーミングデータを保存するサービスの「Kinesis Firehose」、そして、Amazon S3 にデータが自動検知して処理を実行する「AWS Lambda」が、それぞれ Amazon S3 を使用し、様々なサービスを提供しています。

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今回、クラウドサービスのストレージサービスについて説明しましたので、次回はサーバーサービスについて説明したいと思います。

連載:経営者のためのクラウド講座
  1. クラウドを使えない大企業は、ベンチャー企業と戦えるのか
  2. クラウドサービスの課金体系・支払方法は複雑
  3. クラウドサービスのシステムリリースの早さと安さの秘密
  4. クラウドサービスのシステム開発に求められる技術者とは
  5. クラウドストレージによって安く・安全にデータを保存する (本編)
  6. クラウドサーバーはアイディア次第で使用用途は無限大
  7. クラウドデータベースは高ければ良いって物ではない! 特徴を見極める必要がある
  8. AWS × Azure × Google Cloud Platform を様々な角度から評価 ~AWSは絶対王者なのか?~
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