未経験から分析の現場へ──データアナリスト1年目の挑戦と気づき
- POSTED : 2025.10.17 10:00
f t p h l

2024年10月にギックスに入社し、現在はBusiness Analytics & Optimization Divisionでデータアナリストとして活躍する迫間 悠志。
データ分析の実務未経験での入社から、業務を通じて掴んだ気づきや、これから描くキャリアまで、1年間のリアルを語ります。
これまでの歩みと“データインフォームド”との出会い
株式会社ギックス Business Analytics & Optimization Division データアナリスト 迫間 悠志(はさま ゆうじ) 2022年に大阪市立大学大学院 工学研究科を卒業後、建設コンサルタント会社に新卒入社し、インフラ施設の維持管理に関するコンサルティング業務に従事。2024年10月にギックスに未経験データアナリストとして入社。その後、データアナリストとして社内外の分析業務を担当。 |
――まずは自己紹介と、ギックスに入社した経緯を教えてください。
2024年10月にギックスに入社し、ちょうど1年が経過しました。もともと大学では土木工学を専攻しており、台風の災害リスクを予測する研究に取り組んでいました。大量の将来予測データを用いて、台風の規模や高潮の変化のような災害リスクをデータでシミュレーションする内容です。
その後、新卒で建設コンサルタント会社に入社し、国土交通省や都道府県を顧客としたインフラ維持管理のコンサルティング業務に携わりました。各自治体の河川の維持管理業務を中心に、実際に現地調査をしたり、顧客と打ち合わせをしたりと、全国各地を飛び回っていましたね。
転職を考え始めたのは、社会人2年目の終わり頃。異業種への転職を希望していたので、未経験でもチャレンジできる求人を探していたところ、たまたまギックスの求人を見つけました。ギックスに興味を持った大きな理由は、「データインフォームド」という考え方に強く惹かれたからです。大学での研究を通して、データ分析を通じた課題解決の面白さに触れていたこともあり、ギックスのWebサイトでその概念に触れたとき、「これは自分がやりたいことに近い」とワクワクを感じたことを今でも覚えています。直感で「応募しよう!」と思い、行動に移しました。
――入社の決め手になったポイントは?
データインフォームドの思想に共感できたことはもちろんですが、未経験でも活躍できるイメージを具体的に持てたことが決め手になりました。
ギックスのWebサイトでは社員に関するブログ記事が公開されているのですが、初期研修内容や実際に受講した方の感想が詳細に紹介されていて、「ここなら安心して挑戦できる」と思えたのが大きかったですね。
参考:
・ギックスのパーパス https://www.gixo.jp/company/purpose/
・未経験からのデータ分析。新入社員とトレーナーが感じた、ギックス流の人材育成とはhttps://www.gixo.jp/blog/25538/
手を動かして、考えて、学ぶ“アナリスト1年目”の歩み
――入社後はどのようなステップで実務に入っていったのですか?
入社してから約1か月半は初期研修を受講しました。内容は、ギックスにおけるデータアナリストとしての基礎知識や、SQLを用いた実習などと、かなり盛りだくさんでした。毎日、トレーナーの方と話す定例ミーティングが設けられており、疑問点をその日のうちに解決できる環境がありがたかったです。その後、社外プロジェクトにアナリストとして参画し、実務がスタートしました。
最初の数か月間は、クライアント向けシステムの運用効率化を目的に、可視化ツールであるTableau(タブロー)を用いたダッシュボード開発を担当しました。クライアントはエンドユーザーから問い合わせを受けるのですが、その回答・対応の際にこのダッシュボードを活用しています。 エンドユーザーから寄せられる「よくあるお問い合わせ」に対し、クライアント自身で原因究明から対応まで完結できるよう、必要なデータを可視化する仕組みの構築に尽力しました。
初めての参画案件だったこともあり、当初は不明点ばかりでしたが、一緒にプロジェクトに入っている先輩方にフォローいただきながら、なんとかついていくことができました。そこからはダッシュボードの改善に携わりながら、システムの改修や新規機能の開発も並行して進めていきました。
――実際に入社してみて、ギャップを感じたことはありましたか?
良い意味でのギャップとしては、働き方の柔軟さですね。フルフレックス・フルリモートの制度自体は知っていましたが、一時的に旅行先で働く方や、早朝から業務を始める方など、想像以上に多様な働き方があることに驚きました。私自身も0歳の子どもがいて、妻が育休中とはいえ急な対応が必要になることがありますが、フレックス制度を上手く活用しながら業務と子育てを両立させています。
余談になりますが、入社初日にスーツを着ていったところ、周りの同期の方々は私服だったことが印象に残っています(笑)。まさにベンチャーらしい柔軟さを体現していると感じました。
――チームの雰囲気や社内コミュニケーションについても教えてください。
フルリモートではありますが、Division leaderやチームリーダーとの定期的な1on1があり、キャリアの相談にも親身にのっていただいています。
また、月に1回ほど雑談会のような場も設けられていて、少人数のグループに分かれて、その月に頑張った業務や趣味についてなどを、リラックスして話せる時間もあります。普段の業務で関わる機会が少ないメンバーとも交流できるので、意外な一面が知ることができる貴重な時間になっています。ギックスはオンライン上でのコミュニケーションが活発なので、リアルで会う機会が少なくても、とてもスムーズにやり取りができていますね。
“本質的な問いは何なのか”に立ち返る日々
――現在、どのようなプロジェクトに関わっていますか?
最初に参画した社外プロジェクトに継続して関わっています。現在は、システムの機能改善を目的とした新規開発や、既存機能の改善を主に担当しています。クライアントの要望をもとに、どの処理に手を入れるべきかを見極め、プログラムの修正や追加を行いながら、改修内容をクライアントとすり合わせて合意形成を進めていく流れが多いです。直近では、プロジェクトに新しいメンバーが加わったので、その業務フォローもするようになりましたね。
また最近では、社内向けのプロジェクトとして、採用チームから依頼を受けて採用データの可視化ダッシュボードも作成しました。クライアント先だけでなく、社内の判断をよりデータインフォームドにする取り組みにも携われたのは、とても良い経験でしたね。社外プロジェクトを通じてSQLやTableauの使い方は一通り習得していたので、依頼内容をもとに自分の手で一から作成することができました。
――業務の中で苦労したことや、やりがいに感じることはありますか?
継続的に参画している社外プロジェクトは、自分が参画する前からすでに数年間続いていたため、最初はキャッチアップに苦労しました。ただ、ギックスには過去のノウハウがアセットとして整理されており、膨大なSQLを読み解きながら、ダッシュボード作成と並行してデータの流れを理解していくスタイルで、徐々に業務に馴染むことができました。
作成したダッシュボードをクライアント先にお見せした際、「いいですね!」と直接お褒めの言葉をいただけたときは、素直に嬉しかったです。未経験でも、入社して身につけたスキルをもとに、価値ある成果を提供できたという自信に繋がりました。
――業務の中で特に意識していることはありますか?
「なぜこの作業が必要なのか」「この結果を見て、クライアントはどうなりたいのか」といった“本質的な問い”を常に意識するようにしています。以前、上司とのやり取りの中で、作業の目的を見失いかけていたことに気づかされ、その経験を通して目的を踏まえて考えることの大切さを痛感しました。分析業務を進めていると、時には迷路のように行き詰まることもありますが、そんな場面では原点に立ち返って考えるようにしています。
これから目指すキャリアと、挑戦したいこと
――今後のキャリアイメージについて教えてください。
これまでは、アナリストとして分析やアウトプット作成を中心に取り組んできました。今後もアナリティクスのスキルはさらに磨いていきたいと考えていますが、それに加えて、分析で得られた示唆を事業課題の解決にどう繋げるか、という観点も重要だと感じています。課題設定や解決プロセスに対する理解を深め、データ分析の先にある価値を考えられるようになりたいですね。
短期的には、課題設定や解決策の検討といった、よりコンサルティング寄りの仕事にも挑戦していきたいです。その中で、課題から逆算して必要な分析を設計・実行できる力をつけていければと考えています。
中長期的には、データ分析とビジネスの両方を理解する立場として、クライアントの成長を支援するプロジェクトマネージャーのようなポジションに挑戦したいという思いがあります。
――最後に、これからギックスへの入社を検討している方へメッセージをお願いします。
私のように未経験で入社する場合は、自ら貪欲に学び続ける“ラーニングアニマルな姿勢”は必要不可欠だと思っています。
ギックスには未経験からでも成長・活躍できる環境が整っています。データインフォームドの考え方にワクワクし、「あらゆる判断を、Data-Informedに。」というパーパスの実現に貢献したいと思った方のご応募を、心からお待ちしています。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです。
f t p h l