データを使って考える ― 意思決定を進化させるData-Informedという考え方|社長ブログ:ギックスが目指す世界
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- POSTED : 2026.04.03 15:00
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こんにちは。ギックス代表の網野です。
会議室で意思決定が止まる瞬間を目にするたびに、違和感を覚えることがあります。
「データが足りないので、〇〇をもう少し確認しましょう。」
もちろん、それ自体が間違っているわけではありません。
当社はData-Informed(データインフォームド)を推奨する企業ですので、データに基づいて慎重に判断することは、非常に重要なことだと考えています。
しかし、意思決定を先送りしている間にも、機会は静かに失われていきます。
意思決定を停滞させる2つの要因
その違和感には、大きく2つの側面があります。
データはあるのに使えていない
1つは、本来すでに存在しているデータを、十分に意味付け・構造化できていないために、その場で判断に使えていないのではないか、という点です。
データはあるにもかかわらず、それが意思決定に使える形になっていない。
結果として、「上司に言われるがまま、追加でアドホックな分析を繰り返す」という流れになってしまいます。
存在しないデータを求めてしまう
もう1つは、そもそも世の中に存在しない、あるいは計測・取得が難しいデータを前提にしてしまい、意思決定が止まってしまうという問題です。
すべての意思決定に必要なデータが揃うことは、現実にはほとんどありません。
それでもなお「データを求める」という、意思決定を先延ばしにする判断をしてしまうことがあります。
データの有無ではなく「向き合い方」に着目する
問題はデータの有無ではなく、「データとの向き合い方」にあるのではないかと考えています。
データが不足しているから意思決定ができないのではなく、データを意思決定に使える形で扱えていない。
あるいは、データが存在しない領域に対して、どう向き合うかの前提が整理されていない。
この2つが重なることで、
- データを待つ
- 分析を繰り返す
- 判断を先送りする
という状態が生まれているように感じます。
では、どう考えるべきでしょうか。
私たちはこれを、Data-Informed(データ“も”用いて判断する)という考え方で整理しています。
Data-Informedがもたらす判断のあり方
Data-Informedとは、データだけで判断するのではなく、データを材料として、思考を深めるという考え方です。
もう少し具体的に言うと、
- データから意味を読み取り
- そこからビジネス構造を理解し
- データが存在しない領域については仮説で補完し
- 意思決定を行う
つまり、データに閉じるのではなく、データを起点に思考を広げるというアプローチです。
この違いは、意思決定のあり方を大きく変えます。
データに依存した意思決定は、
- データが揃うまで待つ
- データの範囲だけで物事を考える
- データだけで判断を行う
という特徴を持ちます。
一方で、Data-Informedな意思決定は、
- 限られたデータから構造を捉え
- 不足部分を仮説で補い
- 迅速に判断し、検証する
という動きになります。
結果として、高速で、かつ質の高い意思決定が可能になります。
セマンティックレイヤーが支える意思決定
では、このような意思決定を実現するために、何が必要なのか。
ここで一つ重要になるのが、セマンティックレイヤー(意味の層)です。
データは、そのままでは意思決定に簡単に使える状態ではありません。
- そのデータが何を意味しているのか
- そのデータがどのようなビジネス構造にあるのか
- ビジネス上でどの判断に紐づくのか
といった「意味付け」が必要になります。
この意味付けを体系的に整理し、誰もが同じ前提でデータを解釈できるようにする。
それがセマンティックレイヤーです。
※ギックス、データ基盤の「セマンティックレイヤー構築支援」を本格提供 独自メソッドで企業のAIインフラを整備、生成AI時代の“判断高度化”を支える基盤を構築 https://www.gixo.jp/news-press/29917/(2026.03.25)
データ基盤は整備され、モダンデータスタック(クラウドベースのツールを組み合わせて構築するデータ活用基盤)と呼ばれるツールも導入されているにもかかわらず、「意味」が揃っていないという状態が起きていることがあります。
そのため、
- 同じデータでも解釈がバラバラになる
- 部門ごとに指標の定義が異なる
といった状況が生じ、結果として、ビジネス判断に使えないといった問題が発生してしまいます。
私たちがセマンティックレイヤーの構築に取り組んでいるのは、これらの課題に向き合うためです。
- データをビジネスの言葉に翻訳し
- 定義や関係性を統一し
- 意味の基盤を構築する
私たちはこれを、単なるデータ整備ではなく、意思決定を機能させるための全社共通インフラだと捉えています。
重要なのは、データそのものではありません。
どのように意味を与えるのか。
どのように判断につなげるのか。
Data-Informedとは、意思決定の質とスピードを高めるための考え方です。
データを否定しない。しかし、データに依存もしない。
データを使って、考える。
私たちは、この考え方を実装することで、企業の意思決定そのものを進化させていきたいと考えています。
ギックスのパーパス「あらゆる判断を、Data-Informedに。」の詳細については、以下のページでもご紹介しています。
https://www.gixo.jp/company/purpose/
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