データを使って考える ― 意思決定を進化させるData-Informedという考え方|社長ブログ:ギックスが目指す世界

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CEOblog0403

こんにちは。ギックス代表の網野です。

会議室で意思決定が止まる瞬間を目にするたびに、違和感を覚えることがあります。
「データが足りないので、〇〇をもう少し確認しましょう。」
もちろん、それ自体が間違っているわけではありません。
当社はData-Informed(データインフォームド)を推奨する企業ですので、データに基づいて慎重に判断することは、非常に重要なことだと考えています。
しかし、意思決定を先送りしている間にも、機会は静かに失われていきます。

意思決定を停滞させる2つの要因

その違和感には、大きく2つの側面があります。

データはあるのに使えていない

1つは、本来すでに存在しているデータを、十分に意味付け・構造化できていないために、その場で判断に使えていないのではないか、という点です。
データはあるにもかかわらず、それが意思決定に使える形になっていない。
結果として、「上司に言われるがまま、追加でアドホックな分析を繰り返す」という流れになってしまいます。 

存在しないデータを求めてしまう

もう1つは、そもそも世の中に存在しない、あるいは計測・取得が難しいデータを前提にしてしまい、意思決定が止まってしまうという問題です。
すべての意思決定に必要なデータが揃うことは、現実にはほとんどありません。
それでもなお「データを求める」という、意思決定を先延ばしにする判断をしてしまうことがあります。

データの有無ではなく「向き合い方」に着目する

問題はデータの有無ではなく、「データとの向き合い方」にあるのではないかと考えています。
データが不足しているから意思決定ができないのではなく、データを意思決定に使える形で扱えていない
あるいは、データが存在しない領域に対して、どう向き合うかの前提が整理されていない。

この2つが重なることで、

  • データを待つ
  • 分析を繰り返す
  • 判断を先送りする

という状態が生まれているように感じます。

では、どう考えるべきでしょうか。
私たちはこれを、Data-Informed(データ“も”用いて判断する)という考え方で整理しています。

Data-Informedがもたらす判断のあり方

Data-Informedとは、データだけで判断するのではなく、データを材料として、思考を深めるという考え方です。

もう少し具体的に言うと、

  • データから意味を読み取り
  • そこからビジネス構造を理解し
  • データが存在しない領域については仮説で補完し
  • 意思決定を行う

つまり、データに閉じるのではなく、データを起点に思考を広げるというアプローチです。

この違いは、意思決定のあり方を大きく変えます。

データに依存した意思決定は、

  • データが揃うまで待つ
  • データの範囲だけで物事を考える
  • データだけで判断を行う

という特徴を持ちます。

一方で、Data-Informedな意思決定は、

  • 限られたデータから構造を捉え
  • 不足部分を仮説で補い
  • 迅速に判断し、検証する

という動きになります。

結果として、高速で、かつ質の高い意思決定が可能になります。

セマンティックレイヤーが支える意思決定

では、このような意思決定を実現するために、何が必要なのか。
ここで一つ重要になるのが、セマンティックレイヤー(意味の層)です。

データは、そのままでは意思決定に簡単に使える状態ではありません。

  • そのデータが何を意味しているのか
  • そのデータがどのようなビジネス構造にあるのか
  • ビジネス上でどの判断に紐づくのか

といった「意味付け」が必要になります。

この意味付けを体系的に整理し、誰もが同じ前提でデータを解釈できるようにする。
それがセマンティックレイヤーです。

※ギックス、データ基盤の「セマンティックレイヤー構築支援」を本格提供 独自メソッドで企業のAIインフラを整備、生成AI時代の“判断高度化”を支える基盤を構築 https://www.gixo.jp/news-press/29917/(2026.03.25)

データ基盤は整備され、モダンデータスタック(クラウドベースのツールを組み合わせて構築するデータ活用基盤)と呼ばれるツールも導入されているにもかかわらず、「意味」が揃っていないという状態が起きていることがあります。

そのため、 

  • 同じデータでも解釈がバラバラになる
  • 部門ごとに指標の定義が異なる

といった状況が生じ、結果として、ビジネス判断に使えないといった問題が発生してしまいます。

私たちがセマンティックレイヤーの構築に取り組んでいるのは、これらの課題に向き合うためです。

  • データをビジネスの言葉に翻訳し
  • 定義や関係性を統一し
  • 意味の基盤を構築する

私たちはこれを、単なるデータ整備ではなく、意思決定を機能させるための全社共通インフラだと捉えています。

重要なのは、データそのものではありません。

どのように意味を与えるのか。
どのように判断につなげるのか。

Data-Informedとは、意思決定の質とスピードを高めるための考え方です。

データを否定しない。しかし、データに依存もしない。
データを使って、考える。

私たちは、この考え方を実装することで、企業の意思決定そのものを進化させていきたいと考えています。


ギックスのパーパス「あらゆる判断を、Data-Informedに。」の詳細については、以下のページでもご紹介しています。
https://www.gixo.jp/company/purpose/

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