ビジネスモデルを考える 「異業種競争戦略」より/起業に役立つ戦略知識

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ビジネスモデルとは「顧客にある価値を提供するときの手段と儲けの仕組み」

「ビジネスモデル」とは何でしょうか?世の中には知っているようで、実は知らないワードが多数存在していますが、このビジネスモデルも比較的思考停止ワードの一つな気がしていました。起業の際には、「ビジネスモデル」をしっかり検討しろと言われたりしますが、この「ビジネスモデル」とは実は一体全体ナニモノなのでしょうか?
「ビジネスモデル」の説明として、内田和成氏の「異業種競争戦略」では以下のように述べられております。

「顧客にある価値を提供するときの手段と儲けの仕組み」

ビジネスモデルの構成要素は3つ

内田氏はビジネスモデルの構成要素として、次の3つをあげておられます。

  • 顧客に提供する価値
  • 儲けの仕組み
  • 競争優位性の持続

言われて見れば至極当たり前なのですが、逆にこれが揃っていればビジネスモデルですよ、と定義されることは考える側に取って考えやすいかも知れません。
「顧客に提供する価値」(弊社ではUVP: Understandable Value Propositionと呼んでいる)を明確にして、そこから収益を上げていくための仕組みを考えて、それを持続させる方法を考える。実は一言で言ってしまえば、たったそれだけのことを考えれば良いとも言えるわけです。そう、たったそれだけなのです!!

起業した側から見れば戦い方は∞

ビジネスモデルを考えるというともの凄く大変な気がしますが、仮説でも思いつきでも良いので、右脳で「こんな商品、サービス、商売はありかも知れないぞ!」と考えて、それを左脳にて、「顧客に提供する価値」を明確にして、「そこから収益を上げていくための仕組み」を考えて、それを「持続させる方法」を考える、そして、事業(経営)という点ではそれを実行する、それだけのことなのです。そうなのです、実は左脳で考えるとたったそれだけの事なのです。(と常に自分に言い聞かせています。笑)

少し分解して考えてみましょう。

「顧客に提供する価値」の、「顧客」では、同様の価値を提供している企業に対して、「既存顧客から対象を広げる」、「既存顧客から対象を絞る」、「既存顧客から対象をずらす」しかありません。

また、「価値」に関しては、「全くの新規の価値/既存とは別の付加価値を構築する」、「既存の価値に付加価値を加える」、「既存の価値から不要な価値を取る(レスオプション化)」と言う組合せだけになります。おまけとして、価値の構成要素になる価格は、「高くするのか」「安くするのか」「変わらないのか」。提供手段たるチャネルも、「既存と一緒」か、「別の手段」か。

「儲けの仕組み」も、「本体を売って収益を得る」のか、「本体を梃子に他で収益をあげる」のモデルしかありません。プリンターを売って儲けるのか、トナーで儲けるのか。検索サイトを提供してサービスフィーで儲けるのか、広告事業で儲けるのか。トールゲートとエンラージメントの関係です。

世の中には既存の商品やサービスがあふれていて、もはや新規事業者に取って全くのスペースが無いようにも思えますが、実は世の中には消費者/生活者のアンメットニーズが満ち溢れています。そして、上記を見ても「ビジネスモデル」と言うトータルのパッケージで考えればその組み合わせは∞に存在しています。ビジネスモデルを難しく考えず、でも決しておざなりにはせずに、まずは「事業のための設計書を描くこと」程度に考えれば良いと思っています。

どうせ、設計書通りに事業が順調に進むことなんて皆無ですし。笑

でも、設計書があれば、違っていた時に軌道修正できるために痛手も少ないことも事実です。事業を行いながら、ふとした拍子にスタバでコーヒーでも飲みながら自社のビジネスモデルを考えなおすのはとても有益だと思っています。

本日の考え方は、この本から


異業種競争戦略

本記事は私が起業して経営を行う際に役にたっていると感じている経営戦略の小ネタを備忘録的に記事にしているシリーズものですが、あくまで備忘録的に書いてあるため、テーマが全体を通して構造化されていない点はご容赦ください。

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