なぜギックスでは、フルリモート・フルフレックスが成立するのか ―「出社しなくていい会社」ではない。多様なメンバーが成果を最大化するための働き方―

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近年、多くの企業で“出社回帰”の動きが進んでいます。
コロナ禍をきっかけに広がったリモートワークですが、実際に運用してみると、

  • マネジメントが難しい
  • コミュニケーションが希薄になる
  • 育成が難しい
  • 組織文化が醸成しづらい
  • クライアントワークとの両立が難しい

といった課題に直面した企業も少なくありません。

そのような中、ギックスでは現在も、フルリモート・フルフレックス制度を継続しています。
ただし、私たちはこの制度を、単純に「自由に働ける制度」とは考えていません。

ギックスにおけるフルリモート・フルフレックスとは、
「成果を最大化するために、時間と空間の制約を合理的に外す制度」
です。

今回は、「なぜギックスでは、フルリモート・フルフレックスが成立しているのか」を、制度・カルチャー・コミュニケーション設計の観点からご紹介します。


まず、ギックスのフルリモート・フルフレックスとは?

ギックスでは、

  • コアタイムなしのフルフレックス
  • 勤務地を限定しないフルリモート

を組み合わせた働き方を採用しています。

コアタイムはなく、平日朝5時〜22時の間であれば、基本的には各自が働く時間を調整できます(それ以外の日時に勤務する場合は、残業や休日出勤の事前申請が必要です)。

そのため、

  • 朝型のメンバーは早朝に集中作業を進める
  • 子育て中のメンバーは中抜けして送り迎えを行う
  • 家族の予定や通院に合わせて勤務時間を調整する

など、それぞれが成果を出しやすい働き方を選択しています。また、勤務地の制限もありません。
実際に、ギックスではオフィスのある東京・大阪だけでなく、日本各地にメンバーが在籍しています。

▲従業員居住地マップ(2025年12月末時点:1都1道2府11県にまたがります)

ただし、ギックスはコロナ禍をきっかけに、急ごしらえでこの制度を導入したわけではありません。

もともと当社では、「優秀な人材が、より成果を出しやすい環境で働けるように」という考え方のもと、創業当初から必要に応じてリモートワークやフレックス勤務を活用してきました。

人材の採用と活用において、ギックスが重視しているのは、その時々の事業ニーズに応じて、必要なケイパビリティを備えたメンバーに活躍してもらうことです。
そのため、地方在住の人や、家庭・個人の事情で毎日の通勤が難しい人も含め、できるだけ広い母集団の中から仲間を迎えたいと考えてきました。
また、入社後にライフステージやワークスタイルが変化した場合でも、継続して活躍できる環境を整えたい、という考えもあります。

そうした背景から、2020年に現在のフルリモート・フルフレックスへと移行し、現在も継続しています。

「自由」の制度ではなく、「成果最大化」の制度

ギックスの働き方を語る上で重要なキーワードが、カルチャーのひとつにも掲げている「合目的性」です。

たとえば、

  • その仕事は、何のためにやるのか
  • そのコミュニケーションは、本当に必要か
  • より成果につながる方法はないか

といった問いを、ギックスでは役職や職種に関係なく自然に交わしています。

これは、働き方についても同じです。

  • リモートか出社か
  • テキストか会話か
  • 同期か非同期か

を固定化するのではなく、「目的を達成するために、どの手段が最適か」を基準に選択しています。

そのため、フルリモートであっても、「リアルコミュニケーション不要」とは考えていません
実際にギックスでは、必要に応じてクライアント先へ訪問したり、オフィスでメンバーとディスカッションを行ったりすることも少なくありません。
また、フルフレックスとはいえ、一定の時間帯に会議を行う必要があれば、予定を調整して出席しています。

つまりギックスのフルリモート・フルフレックスは、「会社に来なくてもいい制度」「何時に働いてもいい制度」ではなく、
「多様なメンバーが、それぞれの環境下で成果を最大化するために、時間と空間の制約を合理的に外す制度」なのです。

制度だけでは、フルリモートは成立しない

もちろん、制度を導入するだけで、フルリモート・フルフレックスが機能するわけではありません。
働く場所や時間の自由度が高いからこそ、組織としての共通言語や価値観が重要になります。

ギックスには、居住地だけでなく、年齢、働き方、経歴、雇用形態など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。
そうした多様性を成立させる土台として、ギックスでは以下の4つのカルチャーを重視しています。

  • ラーニング・アニマル
  • 高い好奇心
  • 合目的性
  • やり遂げる姿勢

私たちは、これらを単なるスローガンとして掲げているわけではありません。
採用面接の段階から、こうした価値観や行動特性を丁寧に見ていますし、入社後の日々のコミュニケーションや意思決定の中でも、自然に共有されています。

たとえば「ラーニング・アニマル」は、単に勉強熱心という意味ではありません。
新しい知識や技術に自ら興味を持ち、学び続け、それを周囲にも共有していく姿勢を指しています。

実際にギックスでは、技術ブログ、セミナー、書籍、気になった記事などがSlack上で日常的に共有されており、個人の学びを組織の学びへと還元する文化があります。
また、部署を横断した輪読会や勉強会も継続的に開催されています(※1)。

フルリモート環境では、「偶然隣に座った人から学ぶ」といった機会は生まれにくくなります。

だからこそ、

  • 自ら発信する
  • 学びを共有する
  • 必要な情報を取りに行く

といった姿勢が、日々の仕事の進め方において重要となります。
ギックスでは、そうした価値観や行動特性を、採用段階から重視しています。

(※1)学べる環境を活かして、2年半でリードエンジニアに成長。フルフレックス・フルリモートで働く一日を紹介(2025.05.09)https://www.gixo.jp/blog/27327/

Slackを“連絡ツール”ではなく、“仕事場”として使う

ギックスでは、日々のコミュニケーションの中心にSlackがあります。

チャットツールのイメージが強いかもしれませんが、テキストだけで完結させようとせず、必要に応じてハドル(通話)機能で短時間の会話を行うことも多くあります。
「少し相談したい」「文章だけでは伝わりづらいから話した方が速い」と感じた時に、数分後には会話が始まる。このスピード感は、リモート環境でも業務や意思決定を停滞させないために重要だと考えています。

ほかにも特徴的な使い方をいくつか紹介します。

times(タイムス)

各メンバーには「times」と呼ばれる個人チャンネルがあります。
メンバー全員が、他メンバーのtimesを閲覧し、そのtimesへ投稿することも可能です。
書き込む内容は、前述のナレッジシェアだけでなく、業務上の相談から困りごとのつぶやき、雑談まで、自由で多種多様です。「●●について困っている」と書くと、その投稿を見たメンバーが反応し、すばやく解決につながることもあります。
書き込みも閲覧も必須ではありませんが、活用することで、メンバーや組織のことをより深く知ることができる仕組みです。

オフィスアワー

ハドル機能を使った、メンバー同士のコミュニケーションのための時間です。基本は30分枠で、業務時間として取り扱われます。
開催者はオフィスアワー用のチャンネルで「今からオフィスアワーします!」と宣言し、自身のハドルを開放します。すると、興味を持ったメンバーがふらっと訪れて、自由に会話をする、という仕組みです。業務上の相談だけでなく、部署を越えた偶発的なコミュニケーションが生まれる場にもなっています。
(タイミングによっては来訪者がおらず、黙々と業務を進める時間になることもありますが、それはそれで良いのです。)

Colla(コラ)

社内コミュニケーションツール「Colla」を連携し、気軽に感謝・称賛を送りあえる環境をつくっています。
特に、ギックスの行動指針やカルチャーを体現したメンバーの行動には、指定の絵文字をつけて感謝を送ることができます。これにより単なる「ありがとう」のやり取りにとどまらず、「どのような行動がギックスらしいのか」を、日常的に共有・可視化する役割も担っています。

こうしたコミュニケーション設計によって、ギックスではSlackが単なる連絡ツールではなく、「仕事を前に進める場」として機能しています。

業務に必要な情報や相談だけでなく、ナレッジやメンバーの人となりが日常的に共有されることで、リモート環境でもコミュニケーションや意思決定が停滞しにくい状態を実現しています。

リアルコミュニケーションにも、合理的な価値がある

ギックスはリアルコミュニケーションの価値も重視しています。
近年では、東京オフィスのアップデートや、大阪オフィスの移転も実施しました。

これだけ聞くと、「フルリモートなのに、なぜオフィスに投資するのか?」と思われるかもしれません。

しかし、ギックスにとってオフィスは、「毎日出社する場所」ではなく、「必要なコミュニケーションを、より良い形で行うための場」です。

たとえば、

  • クライアントとの会議
  • アイデア出し
  • チームビルディング
  • 対面で話したいセンシティブな相談
  • 立ち話や雑談から進む仕事の話

などは、リアルだからこそ生まれやすいコミュニケーションや意思決定につながります。

そのため、東京オフィスでは会議室やフォンブースを増設し、集中作業と交流を切り替えやすい空間設計へとアップデートしました(※2)。

また、大阪オフィスでも、「出社したくなるオフィス」をテーマに、コミュニケーションが自然に生まれる空間づくりを進めました(※3)。

▲東京オフィス 
▲大阪オフィス

重要なのは、「出社を強制すること」ではありません。
リアルコミュニケーションにも合理的な価値があるからこそ、「必要な時に活用しやすい状態」を整えているのです。

(※2)「働き方」と「空間」を再設計する──東京オフィスアップデートの狙いと変化(2025.10.01)https://www.gixo.jp/blog/28611/
(※3)ギックス大阪オフィスが移転しました!(2025.02.06)https://www.gixo.jp/blog/26646/

おわりに|フルリモート・フルフレックスが“合う人”

ここまで読んでいただくと分かる通り、ギックスのフルリモート・フルフレックスは、単に「自由度の高い働き方」ではありません。

むしろ、

  • 自分で考えて動く
  • 必要な情報を取りに行く
  • 必要なコミュニケーションを自ら取りに行く
  • 学び続ける
  • 目的から逆算して設計・判断する

といった、自律性が求められる環境です。

働く場所や時間の自由度が高いからこそ、「誰かが管理してくれること」を前提にはしていません。
一人ひとりが自律したプロフェッショナルとして、自ら判断し、周囲と連携しながら成果を出していくことが求められます。

制度によって組織が成立しているのではなく、同じ価値観・カルチャーを共有するメンバーがいるからこそ制度が成立し、成果を最大化するために働くことができる。私たちは、そのように考えています。

もしこの記事を読んで、「こういう働き方・組織の考え方は自分に合っていそうだ」と感じていただけましたら、ぜひ求人ページもご覧ください。


※記載内容は2026年6月時点のものです。

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