”考え方”を考える|夢の中でも説明できるくらい「シンプル」にする:説明下手を克服しよう

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夢で訊かれて、答えられますか?

本日は「シンプルにする」について考えてみます。

この話題に触れるとき、いつも僕は、チームメンバーに「もっとシンプルにしろよ」と伝えた際に、「えっと、どのくらいシンプルにすればいいんですか?」という悲しいくらいに愚直な質問が返ってきて閉口したことを思い出します。しかし、最近になって、ようやく僕はその問いに対する見つけました。それが「夢の中で説明できるくらい」です。

言いたいことが多すぎるのが世の常。

僕は、昨年に引き続き、また禁酒をしてます。そんな禁酒ライフを送る日々の中、ある日、夢の中で「なんで、禁酒してるの?」と聞かれました。普段通り説明しようとしたのですが、夢の中なので、なかなかうまく表現できない。さらに、夢なので、場面もころころ変わるし、言いたいことを伝えきるヒマが無いわけです。そこで、僕は気づきました。ああ、要するに説明が冗長なんだな、と。

ちなみに、どれくらい冗長なのかというと・・・

きっかけは、1年前の人間ドック。「脂肪肝の疑い」を指摘されたので禁酒してみたら、1ヶ月で各種数値が正常値に戻ったんだよね。しかも、体重がスルスルっと3kg近く落ちた。なので、そのまま継続して禁酒を続けたら、合計で7kgの減量に成功して、体は軽いし、アトピーも出にくくなるし、体調もいいし、凄い良いなーと思ったんだよね。

ただ、その後、ビアガーデンとかのシーズンに突入してしまって、また元の木阿弥。毎日、酒を飲む生活に逆戻りして、今年の6月までで4kgほどリバウンド。やっぱ酒って太るよねーと痛感。しかも、昔に比べるとすぐに酔っぱらうようになってしまってるし、これは肝臓が疲れてるんじゃないかなぁと思ったわけ。やっぱ、三十路も半ばを過ぎると、だんだん無理が効かなくなるよね。(笑

そう考えてみると、1年前の禁酒の時には、仕事の効率がメチャメチャ良かったんだ。夜、外食した後でも、全く問題なく仕事に集中できる。そして、翌朝の目覚めもスッキリで、起きた瞬間から仕事モードに切り替えられる。二日酔いも無いから、土日の午前中とかも無駄にベッドで浪費する時間がなくなる。そもそも、食事中にアルコールだろうとノンアルコールだろうと、水分を大量に摂取するタイプの人間なので、とりあえずビール → そのままガンガン飲み続ける、って感じになってるんで、飲み始めたら二日酔い確定。そりゃ、飲まない方がいいに決まってるわけだよ。

まぁ、起業して、社員も増えてきて、自分一人の仕事のために使える時間が減ってきてることを思うと、酒飲んで時間を無駄にしている場合じゃないなとも思うし、ちょうど良い機会かなと思って、また禁酒することにしたんだ。

ちなみに、禁酒したら、お金も節約できちゃう。外食の頻度そのものも下がるし、外食するときも飲まないから酒代だけで2~3割は安くなる。飲まなければ無駄な食欲もでないので食事のオーダーも減ってさらに安く上がる。さらに、自宅で飲むビールやワインなどの酒代も節約される。びっくりするくらいお金を使わなくなるわけ。一石二鳥どころか、三鳥も四鳥も得られそうな感じだよ。(笑

ね。冗長でしょ?論理的には正しいことを言ってるはずですけど、でも、きっと皆さん、全部読んでないでしょ?(笑)そして、読まれないということは、伝わらない、ということです。それならいっそ、多少の誤解や説明不足があろうとなんだろうと「ダイエット(減量)のためです」でいいんじゃないかなと思ったわけです。夢の中でも、現実世界でも。

※十分痩せて、「ダイエットする必要あるの?」という追加質問に答えねばならない状況になったら、また別の説明方法を考えようかなーとは思います。ちなみに、現時点での「別の説明方法」の第一候補は「アルコールは、体にとって毒だから」なんですが、語調が強すぎるために、飲酒してる人に ”あれ、俺、責められてる?” とか思われちゃうと嫌なので、別候補を検討中な次第です。

仕事の場合は、特に意識しよう

これは、パワポをつくる、とか、プレゼンする、という場合にも意識すべきポイントです。むしろ、仕事においてこそ、意識すべきポイントです。(とはいえ、文字が多いパワポ=NGということではありませんので、そのあたりは混同しないでください。目的の問題です。)

関連記事「考えた順序と、説明する順序は違う」でも述べましたが、一般的に、人の思考は「結論に至るまでに、冗長な道筋をたどる」ものです。それを、そのまま伝えても、相手には伝わりません。

紆余曲折をすべて語るのではなく、「シンプルに、これだけを伝えるのだ!」というものを見極めていくことが大事です。

枝葉じゃなくて”幹”を語ろう

「この木について、説明して」と言われて、枝の話や葉っぱの話をするのは本質的じゃないです。その木の成り立ちを示す”幹”(場合によっては”根”)の部分から説明するべきです。もっと言えば、”枝葉の説明”と”幹の説明”の、どちらかしか説明してはいけないと言われたら、”幹”の話を選びますよね?

もう少し、具体的な”仕事の例”で考えてみましょう。大事なのは、「何が幹で、何が枝葉なのか」です。

上司に「現状の課題は何?」と問われた場合に、あなたは、何と答えますか?

  • 大口顧客のA商事との取引が、最近落ち込み気味である
  • 部材の値上がりが進んでいる
  • 新商品の販売が振るわない
  • B物産のガードが固くて、なかなか取引に至らない

たしかに、それらは問題でしょう。しかし、それらを列挙したとして、上司はどう思うでしょうか?おそらくは・・・

  • で、結局どれなの?(その中に、”課題”が入っているの?入ってるならどれなの?)
  • 要するに、何なの?(それとも、それらすべてを一言で表現できるような”真因≒課題”があるの?だったらば、それを一言で言ってよ)

という反応が返ってくることでしょうね。一方、同じ問いに対して

  • 新規顧客の開拓が進まないことです

と答えた場合にはどうでしょうか。おそらくは・・・

  • なんでそう思うの?(本当にそれが課題なの?違うかもしれないから説明してみてよ=前提の確認)
  • どういう対策があるの?(それが課題だとしたら、打ち手は何?=次のステップ)

となります。この違いは、前者=”枝葉”の列挙では「問いに対する答えが無い」ために議論が前に進んでいかないのに対して、後者=”幹”の説明では、上司が「答えは受け取った・理解した」として議論が前に進むところにあります。

これは、非常に大事なことで「まず、自分が伝えたいことをきちんと伝えないと、前に進まない」のです。

何が”幹”なのかを見極めて、敢えて”枝葉”を捨てる勇気を持ちましょう。

サマライズ=クリスタライズを意識しよう

但し、この時に注意すべきことがあります。それは、”できるだけ本質に近いところ”を探すことです。このあたりの考え方や訓練方法については「サマライズとは「クリスタライズ」すること」および「クリスタライズ(結晶化)の手順」で解説しましたので、参考にしていただければと思います。(ダイエットの理由くらいなら、別に、本質を見極めなくてもいいと思いますけどね(笑))

以上、何事も「夢の中でも説明できるくらい」を意識して、シンプルに仕立て上げましょうね!というお話でした。

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