「働き方」と「空間」を再設計する──東京オフィスアップデートの狙いと変化
- TAG : 会社紹介
- POSTED : 2025.10.01 09:00
f t p h l

先日、株式会社ギックスの東京オフィス11階を一部アップデートし、リアルなコミュニケーションを促す場として、既存スペースを再設計しました。単なる内装変更ではなく、「働き方の質」や「組織の生産性」を見直すための合理的な空間づくりを目指したものです。
本記事では、担当者へのインタビューと、実際に利用している社員の声を通じて、今回の取り組みの狙いと変化をお伝えします。
“会議室不足”が浮き彫りにした、リアルコミュニケーションの課題
── 今回、オフィスアップデートを考え始めたきっかけについて教えてください。
従業員の数に対して、会議室の数が明らかに足りなくなってきた、という状況がありました。そもそも部屋が空いていない、というだけでなく、例えば
- 少人数でのちょっとした打ち合わせなのに、大会議室しか空いていなくてスペース効率が悪い
- 本来は会議室に入って対面で話したいセンシティブな議題があるが、出社すると部屋が埋まっていてオープンスペースでの会話とならざるを得ず、それを避けるために止む無くリモート勤務で対応
といった非効率な状況が続いていました。
加えて、東京オフィス開設当初から設けていた、リフレッシュや交流を目的とした芝生スペース(こちらの記事で「グリーンランド」と呼ばれているエリア)も、思うように活用されていないという課題がありました。
結果として、限られたスペースを十分に活用しきれていない状態が続いており、業務効率の面でも改善の余地がありました。こうした状況を受け、リアルなコミュニケーションの質と量を高めるための空間アップデートに着手することになりました。
個人もチームも働きやすく──アップデートに込めた設計思想
── アップデートで意識したポイントは何ですか?
大きくは、「リアルコミュニケーションの促進」と「従業員のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境」の2点です。これらを実現するために、執務空間と共用空間の双方を見直しました。
目下の課題だった会議室は、少人数の利用に適した部屋を増やすだけでなく、1人でのオンライン会議や集中作業にも使えるフォンブースを複数導入し、用途に応じて選べる構成としました。
さらに、オープンなファミレス席や、カウンタータイプのカフェ席も新設。ランチタイムや隙間時間に部署を越えた気軽な会話が生まれることを狙いました。
── 内装面で工夫した点はありますか?
限られたフロアの中に色々と作りたいスペースがあったため、空間の使い方と会議室の設置場所には工夫を重ねました。
たとえば、集中して会議に臨める場所と、社員のコミュニケーション活性化につながるスペースをレイアウトの中で分け、それにあわせて空間の色調も変えています。具体的には、集中を要する会議室には落ち着いた色を、アイデア出しや雑談を促したいエリアには、少し柔らかく開放感のある配色を採用しました。
単に機能を配置するだけでなく、場の「使われ方」と「気持ちの動き」まで視野に入れた設計を心がけました。
社員の声に見る“変化の実感”
── アップデート後のエリアについて、実際に利用している社員からはどんなリアクションをもらいましたか?
全体として、会議室の利便性向上やスペースの多様化によって、「出社しやすくなった」「会話がしやすくなった」といった反応が多いですね。
たとえば、会議室が増えたことで出社やコミュニケーションのハードルが下がったという声は多くいただきました。
「クライアント会議や1on1がある時は在宅勤務にしていたのですが、今は気兼ねなくオフィスで対応できるようになりました」 「これまでは会議室を独占するのが申し訳なくて出社をためらうこともあったのですが、今は安心して出社できます」 「いろいろな種類の会議室があるので、秘匿性が高い打ち合わせや、サクッと話したいミーティングもオフィスでできるようになり、業務効率が上がったと感じています」 |
また、カフェ席やファミレス席の活用によって、気軽なコミュニケーションや雑談がしやすくなったという声も多いです。
「カフェスペースでランチをすることで気分転換でき、仕事のメリハリもつけやすくなりました」 「ランチ中に自然な雑談が生まれて、それにより仕事が進むことも増えました」 |
その他にも、「自分の働き方や気分に応じて場所を選べる」「アップデートのおかげで出社する人が増えた気がする」といった声もあり、当初の狙い通りの活用をされているので非常に嬉しく思います。
空間づくりは、カルチャーづくり
── 今回のアップデートを振り返ってみていかがでしょうか?
空間というのは、単なる設備ではなく、働き方そのものに影響を与える要素だと改めて実感しました。社員の行動や心理的なハードル、コミュニケーションの質にも、少なからず作用するものだと感じています。
今後はオフィスでの対話や協働も活用し、新しいアイデアや迅速な意思疎通を生み出すとともに、チームとしての一体感や信頼関係を強化することで、ギックスのさらなる事業成長に繋げていきたいと思います。
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