データ受領時の”おもてなし”(Lesson1) ~受け渡し先を用意する~ | データ分析のお作法

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本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)

データ提供側のネットワーク環境によって、最適な受け渡し先が変わる

データ分析を依頼する場合、データ提供側がデータを受け渡しを行いやすいように、受領側でデータ受領の”おもてなし”の体制を整える必要があります。この、”おもてなし”の体制を整えることで、データ提供側の負担を減らすことができます。また、データ提供側の作業量が減りますので、分析データ作成のミスも減らすことができます。今回は、その中でデータの受け渡し先について説明します。

最初にデータ提供側のネットワーク環境を確認する

分析データの受け渡し先を選択する場合、一番、重要になってくるのがネットワーク環境です。当然、データ提供側がインターネットに接続できない場合は、DVDや外付けハードディスクなどの外部記憶装置を使用した受け渡し方法に限定されます。また、仮にデータ提供側が、インターネットに接続されている場合でも、提供側の情報セキュリティポリシーによって、データをインターネットを介して受け渡しを禁止している場合もありますので、注意が必要です。
データ提供側が、インターネットに接続できる環境でも、データの受け渡し先は確定できません。分析データのサイズが大きすぎる場合、メール添付で送れないため、ネットワークストレージ(インターネットの共有フォルダ)やFTPサーバーなどを用意する必要が出てきます。また、FTPサーバーなどを用意しても、データ提供側のネットワーク環境で、FTP転送などの特殊なネットワークプロトコルが使用できない場合がありますので、注意が必要です。

ネットワークストレージを使用する場合はアップロードツールを用意する

ネットワークストレージには、様々な物がありますが、セキュリティーが高く、費用が安いAmazon S3やMicrosoft Azure Storageなどのクラウドストレージが良いと思います。しかし、これらのクラウドストレージは、特殊な方法でデータをアップロードする必要があり、専門知識が少ないデータ提供者の場合、アップロードに抵抗があります。
この様ように特殊なアップロードが必要な場合、簡易的な専用のアップロードツールを開発し、提供した方が良いです。アップロード方法は、”簡易的”である必要があり、アップロードツールを起動したら、アップロード先に自動的に接続できるようなツールが理想です。ツールを簡易的にすることでアップロードのオペレーションミスを少なくすることができます。また、このような専用アップロードツールが用意できない場合は、アップロードの方法を詳しく説明したマニュアルを準備しましょう。

データ受領の”おもてなし”は、多くのデータ受け渡し先を”提案”できること

この様にデータ提供側の環境によって、データの受け渡し先を変える必要があります。また、データ提供側が、専門知識が少ないことを考慮し、ネットワーク環境などをヒアリングし、データ提供側の負担が最小限になる方法を”提案”する必要があります。そして、この”提案”が行えるよう、データ受領側は、インフラを整備したり、技術調査を行ったりするなど事前準備を行う必要があります。

データ受領時の”おもてなし”
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