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投稿文案づくりのポイント|マーケティングストラテジストの考える「Facebook運用」

AUTHOR :  田中 耕比古

文案づくりは「読み手」を想像して行うべし

【本特集では、Facebook運用の鍵となる「企画部」の皆さんが最低限知るべきFacebookページの知識を、マーケティングストラテジストの観点で解説していきます】

前回、投稿のステップをご紹介しましたが、今回はその中でも「ネタ→文案」というコンテンツの”幹”を考える部分をご紹介します。

文案を作る際に、考えるべき事

前回も書いた通り、「ネタ出し」において、”言いたい事”、”伝えたいターゲット”、”その人たちがどうなってほしいか”を考えた上で、”それにどういう付加情報(画像など)を加えて文章とするか”を考えることが重要です。

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【伝えたいネタ】は、「言いたい事」が軸となりますが、その際、それが”メリットがある情報”なのかどうか、などを考えておくのが一つのポイントになります。メリットがあれば、単純に伝えるだけでも十分「読む意味がある」コンテンツですので、変にイジらないで情報をそのままお届けするということが選択肢に上がります。ちなみに”メリット”というと「割引」「ポイント還元」とかいう金銭的なメリットを想像される方も多いかと思うのですが、「合コンで披露できるウンチク」なども十分な”メリット”がある情報だと言えます。

【伝えるターゲット】は、非常に重要です。年齢・性別などの情報も「ターゲット」として重要なのですが、例えば「自社商品のユーザー」なのかどうか、なども考慮しましょう。「3人以上で来店すると、替玉を1人1杯無料」というラーメン屋さんがあったとしましょう。その際に”来てくれた人(既存客)”をターゲットにする投稿は「あと2人、だれか連れてきてね」ということを言えば良いのですが、”まだ来てない人(見込み客)”をターゲットにすると「ウチは替玉方式の店(博多系?)です」「替玉は大体のお客さんが注文されます(=ボリューム少なめです)」「テーブル席もあるから、3人で来ても落ち着いて食べられますよ」というようなことを一緒に伝えるべきです。ターゲットが誰なのかによって、情報の伝え方は異なります(+狙う行動も変わります)ので、きちんと決めておくことが重要です。

【狙う行動】については以前の記事でもご紹介しましたが、”投稿の文面”と”狙う行動・態度変容”は密接な関係にあります。ですので「情報を知ってもらうだけでよいのか」「もう一歩踏み込んだアクションを誘発したいのか」「仲良く・親密になり、興味・関心を持ってもらいたいのか」というところを考える必要があります。これは上述のターゲットを誰と設定するか、によっても大きく変わりますので(なぜなら、ターゲット別に関係性の深さは違いますので)、【ターゲット】と【狙う行動】は常にセットで考えておくことが望ましいです。

【どんな画像・文章】ではその目的を実現するための文章・画像を検討しますが、この記事でご紹介したような「Facebookページのキャラ設定」も踏まえて考えていただくことが望ましいと思います。

(参考)ターゲットを明確にする、とは

上述した「ターゲット」ですが、非常に重要ですので、少し補足をさせていただきます。一般的なセグメンテーションのキーであるデモグラ系の属性を考慮するのは当然として、アクションにつなげるためには「ネタに興味を持つ人かどうか」「自社、および自社商品・サービスに知見がどの程度あるか」といったことを考慮することが望ましいです。

そして、さらに最後に「で、そんな人は、その投稿を読む人の中にいるの?」ということを考えましょう。例えば、ファンの9割が男性の時に「女性」をターゲットとした投稿に意味があるか、などは分かりやすいでしょう。あるいは、高齢者向けの新サービスをリリースした場合に、対象者がファンにいない、というケースもあるでしょう。そういった場合には「男性から女性のプレゼントとして」であるとか「おじいちゃんに教えてあげて!!!」であるとかいう風に「(人を介した)伝え方」を工夫していくことが重要になります。

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文案づくりのポイント(まとめ)

前回・今回でご紹介した「文案づくりのポイント」を整理すると下記の4点となります。投稿づくりの際にお役立て頂ければと思います。

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(本特集の記事一覧はコチラから)

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