clock2014.03.20 14:41
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巷で”噂”のビッグデータ分析ツール「Microsoft Power BI」を使ってみた

AUTHOR :  花谷 慎太郎

Microsoft Power BIは、データアーティストの活躍の場を拡げる

本稿は、エクセルアドイン版のPower BI = Power BI for Office365 に関する記事です。

Microsoft Power BIから受けた衝撃

マイクロソフト社から「きっと君たちのような存在が”満足”するソフトウェアがあるから、一度見てほしい」とのご連絡を頂き、品川のマイクロソフト社を訪問し、Excel Power BIによるビッグデータ分析のデモを見せていただきました。(弊社CEO 網野の”元上司” の ”元同僚” の ”元同僚” という遠くて近い不思議なご縁でご連絡を頂きました。)

デモをみた率直な感想は、”衝撃”です。Quick&Small Startを提唱する我々ギックスにとって、まさに最善・最適なツールと言うべきものでした。

これまで弊社が活用している”手軽に使えるビッグデータ分析ツール”について、弊社サイトでの連載「ギックスのビッグデータ分析体系」、ITproの連載「使って分かった!「安・速・易」のビッグデータ分析ツール選び」でご紹介してきました。しかし、Power BIはそれひとつで、これまで紹介してきた分析ツールの得意領域をすべて含んでます。また各々の分析ツールの得意領域での機能と同等、もしくはそれを上回るような機能性があると感じました。

ギックスのビッグデータ分析体系でいうと、以下のような「全プロセス横断型ソリューション」の位置づけになります。驚異的です。

PowerBI

ビッグデータ加工、ビジュアライズ、統計的分析、地図へのプロットのすべてをエクセル上で実現

従来のエクセルでは、まず最大100万行しか扱えないという条件がありましたが、そこについてはPower BI内のPower Pivotという機能を使うことで、億を超える行数のデータも十分に扱えるようになっています。

デモを見た限り、Power BIでは、Aktblitz IIやSuper REALISMが得意とするビッグデータの加工もサクサクできますし、TableauやQlikViewなどが得意とする分析結果のビジュアライズも簡単にできます。またRやSPSS、SASが得意とする統計的なモデリング機能も持ち合わせています。加えて、分析結果を地図上にプロットするというGIS(Geographic Information System)のような機能も簡単に使えます。

それらの機能がすべて、使い慣れたエクセルのインターフェースの上で実現されています。ギックスが定義する”手軽な分析ツール”の条件である、「安価ですぐ使える」「プログラミング言語が必要ない」「サクサク動く」の3つの条件を完全に満たしています。

これまで我々は、事業企画部署、現業・現場の皆様が自ら、手軽に、ビッグデータ分析ができる時代になってきていることを一貫して主張してきました。その「現場で手軽にビッグデータ分析」というムーブメントはPower BIの登場によって、さらに劇的に進むと感じています。

ギックスでは、今までは、社長の網野やCMSOの田中がデータアーティスト視点で繰り出す仮説の数々に、データサイエンティストの私が大量のデータを処理し検証していく必要がありました。しかし、このPower BIであれば、後ろ側のデータをしっかり用意できれば、あとは彼ら自身が勝手に初期仮説の立案~仮説検証をこなして行くことが可能となります。(おかげさまで、今後、私はより高度な分析に時間を使うことができそうです。(笑))

尚、このデモを見た弊社 網野は「このツールの出現により、21世紀とは言わないが、少なくともこの10年間はデータアーティストが”最もセクシーな職業”になるはずだ」と吠えまくっていますが、確かに、その可能性を感じさせる画期的なソリューションだと言えるでしょう。

デモを見た後、Power BIをギックスのビッグデータ分析環境に導入することを即決しました。早速、SQLサーバーを含む、Power BIの分析環境を構築していきますので、その状況および使ってみてのパフォーマンスを随時レポートしていきます。

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