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ブラウザで動く新Power BIを使ってみた

AUTHOR :  花谷 慎太郎

ブラウザで利用できる新Power BIが提供されている

ブラウザで動くPower BIの新バージョンが利用可能になっています。英語版のサイトから新バージョンのPower BIが利用できましたので、試しに使ってみて感じたことをお伝えしていきます。

(2017/5/18 追記)

こちらの記事は2017年4月末時点での情報です。それまで、Power BIブラウザ版は、ある程度の機能を無償で使用できる『無料ユーザー』という形でアカウントを作成することができました。しかし、料金体系がリニューアルし、2017/5/8の時点では『無料ユーザー』という形ではなく『Power BI Online Proという有償扱いのブラウザ版の試用ユーザー』という形でしかアカウントを作成できなくなっております。Power BIのブラウザ版を導入する際はご注意ください。

無料で、レポート作成から配信(モバイル含む)までを一気通貫でできる

ギックスの立場から見た今回のPower BI新バージョンの一番のありたがみは、データ分析レポートの①作成ツールと②閲覧ツール(②-1ブラウザ版と②-2モバイルアプリ)が一気通貫で”無料で”使えるようになったということです。

①作成ツールは「Power BI Designer」、②閲覧ツールは「Power BI」と呼ばれ、閲覧ツールは”ブラウザ版Power BI”と”モバイルアプリPower BI”が用意されています。(なお、ブラウザ版のPower BIは閲覧ツールと呼んでいますが、簡単なグラフの作成も可能です。)

これらのツールが全て無料で使えるようになりました。旧バージョンPower BIからの差分でいうと、エクセルのアドオンであった旧Power BIが、ブラウザやモバイルアプリで利用できるようになっています。さらにレポート作成部分はPower BI Designerとして別アプリケーションとして生まれ変わり、そちらも無償で提供されるようになりました。

今回の新バージョンで出されている機能がどういうものか、皆様になじみのあるPDFファイルを取り巻く環境で例えますと、Acrobat WriterとAcrobat Readerが無料で使えるようになったイメージです。Acrobat Readerはそもそも無料ですが、Acrobat Writerも無料で使えるようになった感じです。さらに、PDFファイルはブラウザ環境でもモバイル環境でも同じ形のものを見にいきますが、Power BIはレポートをブラウザ用とモバイル用にそれぞれ最適化して、より見やすい形で閲覧することができるという機能がついたというイメージです。

更に、もう少し分析になじみのある方向けにTableauの各コンポーネントと対比させますと、Tableau Desktop、Tableau Online、Tableau Reader、Tableau Serverの一部に相当する機能が今回の新バージョンのPower BIでは無償で提供されたことを意味します。レポート作成機能、レポート共有機能、レポート閲覧機能を一気通貫での提供ですので、マイクロソフトの「すべての人にデータを、分析を」という意気込みを感じます。

新バージョンのPower BIの詳細な使い勝手については弊社内でも今後検証を進めた上でのどのツールを使っていくか判断していくことになりますが、今回のマイクロソフトのチャレンジにより分析をする側の選択肢が増えたことは非常に望ましいことですね。今後以下の検証を進めていきます。

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