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【御礼】田村誠一様より、20年分のハーバードビジネスレビューを寄贈いただきました

AUTHOR :   ギックス

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ギックス
【御礼】田村誠一様より、20年分のハーバードビジネスレビューを寄贈いただきました

戦略コンサルタントの魂「H・B・R」

株式会社JVCケンウッド取締役 兼 執行役員最高戦略責任者 の田村誠一様より、過去20年分のハーバードビジネスレビュー(約250冊)を「ギックス創業3周年のお祝い」として頂戴いたしました。

ハーバードビジネスレビュー とは

知らない人はいないと思いますが、公式サイトより、説明文を引用します。

世界最古のマネジメント誌『Harvard Business Review』

『Harvard Business Review』(HBR)とは、ハーバード・ビジネススクールの教育理念に基づいて、1922年、同校の機関誌として創刊された世界最古のマネジメント誌です。

アメリカ国内では29万人のエグゼクティブに購読され、日本、ドイツ、イタリア、BRICs諸国、南米主要国など世界12カ国、60万人のビジネスリーダーやプロフェッショナルに愛読されている、ワールドワイドなマネジメント誌です。

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューとは

HBR誌の日本語版『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』は、米国以外では世界で最も早く、1976年に創刊しました。
以来、「優れたリーダー人材に貢献する」という編集方針の下、学術誌や学会誌のような無用な難解さを排し、「実学」に資する論文を提供。グローバル企業の企業内大学や管理職研修、さらにビジネススクールの教材としても利用されています。
現在は、「グローバル・リーダーを目指す人の総合マネジメント誌」として、毎号HBR論文と日本オリジナルの記事を組み合わせ、時宜に合ったテーマを特集として掲載しています。多くの経営者やコンサルタント、さらに若手リーダー層から支持されています。

出所:ハーバード・ビジネス・レビュー公式サイト

ハーバードビジネスレビューは、戦略コンサルタントにとって、最新号は言うまでもなく、バックナンバーを折に触れ読み返すことになる稀有な雑誌です。この雑誌に記載された論文が、いかに優れているのかについては「ハーバード・ビジネス・レビュー BEST 10論文」という書籍に関する書評記事でもご紹介しましたので、そちらをご参照いただければと思います。

いずれにしても、この雑誌のバックナンバーを20年分にわたって頂戴することは、田村氏の戦略コンサルタントとしてのキャリアそのものを引き継ぐものに等しく、身の引き締まる思いがしております。

田村誠一(たむら せいいち) 氏について

今回、250冊に及ぶHBRをご寄贈くださった田村誠一氏のプロフィールを、グロービス経営大学院のサイトより抜粋して引用いたします。

アクセンチュア(株)において、各業界を代表する40社超のクライアント企業の各種戦略立案や新規事業立上げを支援。同社エグゼクティブ・パートナーとして、戦略グループ製造・流通セグメント統括等、主要ポジションを歴任する。その後、(株)企業再生支援機構のマネージング・ディレクターとして多くの事業再生投融資案件の責任者を務めると同時に、ハンズオン型ターンアラウンドマネジャーとして投融資先企業3社の取締役を務め、いずれもV字回復を実現し、事業売却を果たす。現在は、(株)JVCケンウッドの取締役兼執行役員最高戦略責任者として、同社の再成長に向けた企業戦略/財務戦略の立案と遂行、及びM&A/戦略的提携を統括する。
著書に『戦略プロフェッショナル 行動の流儀』『同 思考の流儀』(スペースシップ)、共著書に『一流の思考力』(東洋経済新報社)。

アクセンチュア戦略グループの製造・流通本部に所属されていらっしゃった時代には「切れ味するどいプロフェッショナル」として、ご活躍されていた印象が強いと、当時、部下であった弊社CEOの網野が申しております。

ギックスとのかかわり

ギックスは、3名の創業メンバーのうち、2名がアクセンチュア出身です。両名共にお世話になったのですが、そのなかでも特に、CEOの網野がアクセンチュア戦略グループ製造・流通本部に在籍していた際に、コンサルタントとしての基礎を叩き込み、プロフェッショナルとして鍛え上げていただいた「恩師」と呼ぶべき方です。ギックス創業直後から、折に触れて、弊社の経営およびクライアントワークに関するアドバイスを頂戴しております。

ギックス役員の選ぶ「この一冊」

頂戴した250冊にのぼるハーバード・ビジネス・レビューの中で、役員が「気になる一冊」を選びましたので、ご紹介させていただきます。尚、バックナンバーが入手困難なものも多くございますので、ご興味のある方は、是非、弊社オフィスに遊びに来ていただければと存じます。(PDFでの購入は可能です。)

CEO 網野が選ぶ!:「2004年3月号:チャイニーズ・スタンダード戦略」より『IT Doesn’t Matter』

2004年3月号

CEOの網野です。私が一番好きな記事は2004年3月号に掲載された記事 原題「IT Doesn’t Matter」邦題「もはやITに戦略的価値はない」になります。この記事に対する想い入れは大きく2つあります。

ひとつ目として、この記事はCSK(現SCSK)の経営企画部に所属していた時代に、ボスであった有賀貞一さんから記事のコピーを渡されました。日本語のダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューに翻訳される前で、英語版の記事を泣きながら読んだ思い出があります。些末な思い出ながら、初めて英語のHBRの記事を読んだ日でした。そして、もう一つ、決定的にこの記事に想い入れがある理由は、ポーター氏やバーニー氏、大前研一氏の本などを読んで戦略を一生懸命学んでいた時代ですが戦略家としての思考の目覚めを作ってくれたのがこの記事になります。

19世紀末までほとんどのメーカーは機械を動かすのに水圧か蒸気を使っていた。動力は当時、工場わきの水車と言った一つの固定された供給源から取られていた。その動力は、滑車や歯車の複雑な組み合わせで工場内の個々の作業台へ供給された。

発電機が初めて登場した時、大半のメーカーが、固定されて動かない供給源の代わりとして採用し、滑車や歯車でできた既存のシステムを動かすために利用した。しかし、賢いメーカーは、電力の利点の最たるものは送電の容易さであり、作業台にも直結できることだと考えた。工場内に配線をめぐらし、機械に電機モーターを設置することで、やっかいで扱いも面倒な、しかもコスト高の歯車のシステムを廃止し、対応の遅い競合企業に効率面で優位に立った。

(当該記事より)

当時はIT業界にいたこともあり、「ITの本質は何であり、どのような活用の仕方が電力に合わせた工場のレイアウトになるのか。結果として、ITにより引き起こせるイノベーションは何か。」ということを自問自答する日々でした。この発想は私の思考の原点となり、それ以来、新しいテクノロジーに対しては、既存の仕組みへの置き換えではなく、この新しいテクノロジーの利点は何で、それを最大限活用するためにはどのような活用なのか、を考えるようになりました。

我々が接しているクラウド、アナリティクスやビッグデータ、機械学習や人工知能などに関してもこの考え方が必要であり、その利点は何なのかを模索する日々です。

CMSO 田中が選ぶ!:「2001年5月号:戦略論の進化」

2001年5月号

CMSOの田中です。2000年4月にシステムエンジニアとして社会人の一歩を踏み出した僕は、ハーバード・ビジネス・レビューの存在さえ知りませんでした。その後、2004年にアクセンチュア戦略グループに転職し、戦略コンサルタントとしての道を歩む中で、HBRを読み込むことになるわけです。そんな僕の選ぶ一冊は「2001年5月号:戦略論の進化」です。当然ながら、この号は、リアルタイムで読んだものではありません。コンサルタントとして歩き始めてから1年半ほど経過したころに、バックナンバーとして読みました。この号には、大前研一、マイケル・E・ポーター、ジェイ・B・バーニーという豪華な面々がそろい踏みしています。

大前氏は、「「戦略とは何か」と問われるならば、私は最早それを定義しようとは思わない。より正確に言うならば、こうすれば企業は成功する、あるいは事業がうまく発展するという、戦略と呼ばれる「型紙」、すなわち、経営学者の言うところのフレームワークでは、何も見えなければ、答えも出ないということだ。」と述べます。戦略コンサルタントという職業を選んで間もない当時の僕は「戦略とは何か」と誰彼構わず問いたい気持ちで一杯だったので、この台詞には大きな衝撃を受けました。『僕は、いったい何周遅れなんだ!?』と。

ポーターは、インターネット時代の到来に対して「「インターネットによって戦略の重要性は低下する」と主張する人もいるが、実際には、それどころかこれまで以上に必要不可欠である」とし、バーニーは、IT企業の勃興=ニュー・エコノミーに対して「ニュー・エコノミーにおける持続的競争優位の達成は可能なのだろうか。その答えは明らかに「イエス」であると私は考える。持続的競争優位をもたらす要因を見極めるには、従来から常にその源泉であった各種ケイパビリティの開発に努める必要がある」と述べます。僕がコンサルタントになった2004年には、すでに世間にはインターネットが「ビジネスの核」となり、ITビジネスが本当に隆盛でしたので、ここで語られるようなトラスフォーメーションの難しさに多くの企業が直面していましたので、これらの議論が3年前に行われていたということに心底シビれました。『世界の賢い人たちは、マヂでパねぇぞ』と。

僕が ”職業としての戦略コンサルタント” ではなく、”生き方としての戦略コンサルタント” を志すキッカケとなったこの一冊。今読み返しても、グッときますね。オススメです。

アナリティクス事業リード 花谷が選ぶ!:「2002年6月号:分析力のプロフェッショナル」

2002年6月号

アナリティクス事業リードの花谷です。私はギックスの「分析業務領域」を担当しているということで、今回ご寄贈いただいたHBRの中で最古の分析特集である今から14年前の2002年6月号の「分析力のプロフェッショナル」を選びました。この号に2000年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・マクファデン教授にインタビューした「分析力養成講座」という記事があります。非常に興味深い記事で読み入ったのですが、そこに以下のような発言がありました。

引用:「個人データの収集が加速され、入手しやすくなったこと、さらにコンピュータが進化して大量のデータ処理が低コストでできるようになった」「PCの演算能力が飛躍的に高まった結果、分析を始める前に仮説を立てるプロセスが無視されつつあるという指摘が聞かれます」

私は外部で分析セミナーの講師を勤めさせていただく機会もあるのですが、14年後の今現在でもまさにこれと同じ内容を受講者の方にお伝えしています。前者は当時と今ではテクノロジーの内容は違いますが、最新のテクノロジー活用するということがアドバンテージになるということ、後者はいくら分析能力が上がってもどう活用するかをしっかり人間の頭で先に考えることは大切であるということを示唆しています。我々がギックスを設立してから発信しているこれらの内容が変わらぬ普遍的なものであるというエビデンスに巡り合うことができました。

ちなみに・・・

20年分のHBRに加えて、早稲田ビジネススクール・レビューおよび、一橋ビジネスレビューも頂戴しております。誠にありがとうございます。

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