clock2025.05.29 16:00
SERVICE
home
x

Biz

DIサミット2025セッションレポート「データインフォームドを支えるギックスのカルチャー~閉会挨拶より~」

AUTHOR :   ギックス

2025年4月22日に当社が主催した「GiXoデータインフォームド・サミット2025」の閉会挨拶より抜粋して、データインフォームドを支えるギックスのカルチャーについてご紹介します。

登壇者紹介

株式会社ギックス 取締役/執行役員 経営基盤強化本部長
渡辺真理
お茶の水女子大学文教育学部卒業後、新卒で外資系コンサルティング会社に入社し、戦略コンサルティングおよび人事業務に従事。その後、株式会社ディー・エヌ・エーのヒューマンリソース本部にて、人事制度設計・育成・採用・グローバル人事など、組織・人材関連の幅広い業務に携わる。2023年9月に当社に入社し、人事領域を強みとしながら「事業に資する管理本部」としてコーポレート業務全般の統括を担う。2024年9月に当社取締役に就任。

正解がわかりづらい今の世の中で、データ人材に求められるもの

ギックスでは、「あらゆる判断を、Data-Informed。」というパーパスを頂点として、これを実現するためのビジョン・行動指針・カルチャーを定めています。

上段2つのパーパスとビジョンについては、本日宇川さんからど真ん中のお話をしていただきました。3段目の行動指針は、ギックスで働く上でメンバー皆が心がけている行動です。
今回はそのさらに下の土台を形作っている、ギックスの“カルチャー”についてご紹介いたします。

カルチャーについての話をする前に、前提となるデータを取り巻く外部環境の大きな変化について触れさせてください。
まず初めに技術の変化という観点では、AI・自動化の進展やノーコード分析ツールの普及などによって、データ分析の敷居自体が下がってきています。ChatGPTなどの生成AIはデータを司っている方に限らず、多くの方々が既にお使いかと思います。生成AIの誕生は、仕事の仕方や物事のアウトプットそのものが根底から覆るような感覚を、私自身も感じております。

また社会の変化という目線では、データリテラシーが一般化し、世の中のプライバシーやセキュリティ意識、倫理観が急速に高まっています。こうした背景の中で、データ人材は分析結果を単に提示するだけではなく、その意味や背景を丁寧に説明し、人々が納得できる形で伝える姿勢がこれまで以上に求められるようになっていると感じます。

さらにビジネスの変化という部分でも、意思決定や競争のスピードがさらに速くなってきており、事業課題も複雑化しています。データ活用においても、分析とアクションのサイクルが本当に早くなっていると感じます。本日のサミット最初のパネルディスカッションでも「クイックウィン」という言葉が出てきましたけれども、まさにそうした小さな成果を素早く積み重ねていくことが求められている状況です。

これまでのデータ人材は、データ収集・分析・可視化・報告、ということがメインの役割で、高度な分析スキルが成果に直結したり、論理性・正確性といったものが業務を進める上での肝になっていたと思います。データから正解を導くことが目的となっていて、データ分析業務にコミットするスペシャリストとしての存在でした。

しかし先ほど述べたような環境変化の中で、データ人材に求められているものは少しずつ変わってきています。
単にデータを分析して報告するというだけではなくて、データを活用していかに価値を出していくか、意思決定をサポートするか、と言ったことが昨今より一層求められるようになっています。そのためには分析スキルに加えて高度なビジネススキルも必要ですし、論理性や正確性だけではなくて、ヒューマンスキルも高いものが求められます。

正解がなかなか分かりづらい世の中において、データ人材は“正解を導く”というよりは“より良い判断”を導くような仕事をしたり、データ部門に閉じずにマーケティングや営業といった他の部門と連携したりすることも必須になってきています。

徹底する4つのカルチャーで、人材の多様性を最大限に活かす

以上の話を踏まえた上で、ギックスの4つの“カルチャー”について紹介いたします。これは全職種の全社員に求める資質になりますが、本日はデータ分析・データ人材という切り口で少しだけ深掘りしてみたいと思います。

「ラーニングアニマル」

ものすごいスピードで技術が進化している中では、新しいことに興味を持って常にキャッチアップする、成長に貪欲である、ということが必要不可欠になってきています。ギックスには勉強家タイプとか、面白がりタイプとか、色々な種類のラーニングアニマルがいますが、個人で学ぶだけではなく、学びの内容をチームに還元したり、全社に共有したりといったことで組織力の向上を図ることができる、そんなカルチャーが当たり前に存在しています。

「高い好奇心」

データ分析には、“問いを立てる力”や、仮説検証を繰り返していく中で“仮説を思いつき続ける力”が非常に大切ですが、こうした力は好奇心によって支えられている部分も大きいと感じています。
また、AIは既知のパターンを探すことはとても得意ですが、ちょっと意外な論点とか、少し面白い角度からの検討といったことは、やはり人間の好奇心から来るものが大きいと考えています。

「合目的性」

この業務はそもそも何のためにやっているのか、ということを、とにかく自分に対しても他人に対しても問い続ける、そのようなカルチャーがギックスには浸透しています。手段が目的化するということがないよう、目的をひたすらしつこく問い続けるようなカルチャーは、とてもギックスらしいと思っています。

「やり遂げる姿勢」

データ分析には、インサイトを得られるまで試行錯誤を繰り返して探索し続ける粘り強さも勿論必要ですが、分析して終わりというわけではありません。分析した後に人を動かすために粘り強く説得したり、根気よくサポートしたり、といったことが、本当に価値を出すためには必要です。そのような意味では、ギックスには必ず最後まで責任を持ってバリューを出す、というカルチャーが徹底されています。

カルチャーといっても、「ただ掲げているだけなのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ギックスにおいては決してそうではありません。

まず採用面接の段階で、候補者がこの4つのカルチャーを備えているかどうかは非常に丁寧に見ています。さらに、入社後の日々の業務においてもカルチャーにまつわる言葉が自然に飛び交っていて、日常の中に根づいています。
また、月に一度開催される全社員参加の「事業会議」では、「この取り組みはカルチャーを強く体現していた」といった事例の共有やフィードバックがCEOやCOOから全社に向けて共有されます。さらに、行動指針やカルチャーを軸にした社内コミュニケーションツールも全社的に導入しています。

では、なぜそこまでカルチャーにこだわるのか。それはひとえに、カルチャーの徹底によってギックスにおける人材の多様性を強みに変えられると考えているからです。

ギックスで働く人材は実に多様です。
業界や業種のバックグラウンドもさまざまですし、新卒・第二新卒・中途といった多様な採用形態があります。また、正社員に限らず、契約社員、パートタイム、インターンなど、多様な立場のメンバーが活躍しています。
加えて、我々がGiXo Professional Network(GPN)と呼んでいる、ギックスという会社や事業内容に共感しご協力いただいている外部の専門家の皆様の存在も、大きな力となっています。
社員の年齢層も20代から60代まで幅広く、社員の約4割が女性というのは、エンジニアリングやデータ関連企業としては少し珍しいかもしれません。
また、居住地についても、東京・大阪を中心としながら日本各地に社員が在籍しており、「自分が最もバリューを出せる、成果を最大化できる働き方」という前提のもと、働く場所や時間についても非常に柔軟な体制をとっています。

このように、ギックスには非常に多様な人材が在籍しています。では、ギックスのメンバーとして唯一共通するものは何か──それが「カルチャー」です。人材のバックグラウンドや働き方は実にさまざまですが、ギックスが大切にしている資質は、全員が絶対に持っている、そして、その資質に基づくカルチャーを全員で共有している、という安心感が、私たちの日々の仕事の拠り所になっているのです。

我々ギックスはこれからもカルチャーに根ざした行動・挑戦を積み重ね、「あらゆる判断を、データインフォームドに。」というパーパスに掲げた世界観の実現に向けて、クライアント企業様の事業成長に大きく貢献してまいりたいと思います。

SERVICE