2025年9月26日(金)、株式会社ギックスの第13回定時株主総会を開催しました。当社取締役5名が再任にあたり、それぞれ所信表明を行いました。本記事ではその内容をご紹介いたします。
網野 知博:代表取締役CEO

私は創業経営者であり株主でもありますが、「株主としての立場」と「代表取締役CEOとしての職責」は切り分けて捉えており、創業者だからという理由で代表という任を受け続けるものではない、と考えています。
会社の業績および時価総額の向上のための“雇われ人”として、2028年度の中期目標である売上高80億円の達成に向けて邁進し、引き続き役割を果たしてまいります。
花谷 慎太郎:代表取締役COO/Data-Informed 事業本部長

2人の代表間での役割分担として、CEOの網野が長期的な視点で、私が短期的な視点での企業経営を担ってきました。前期(2025年6月期)は成長投資を優先しすぎた反省を踏まえ、今期は成長と利益のバランスをより注視してまいります。具体的にはコスト管理精度を向上させていきます。また、売上高目標に対しては、システムイノベーション事業とビジネスイノベーション事業の両輪で、事業機会を確実に捉えていけるよう推進してまいります。
渡辺 真理:取締役/経営基盤強化本部長

自身のバックグラウンドとして、コンサルティング会社・事業会社において長年人事領域を経験しております。
サービス業である当社の強みの源泉は人材にあります。事業規模の拡大とグループ会社の増加を踏まえ、人材の強みを活かして企業価値向上につなげることを一層強化するため、今年7月には「グループ人材戦略室」を立ち上げました。私はその組織のリードも担っております。「人材を余すところなく活かしきる」ことを目指し、採用から配置、育成、制度設計までを一貫して整え、全社のパフォーマンス最大化を追及しています。引き続き人材戦略を経営の中心に位置付け、会社の持続的成長と株主価値の向上にコミットしてまいります。
田村 誠一:社外取締役

当社の増収減益、また期中において業績を下方修正、という前期業績に対して、取締役全員、決して満足してはおりません。
一方で、私自身が経営者、投資家、コンサルタントとして様々な企業に関わってきた経験から、企業の成長には2つの道があると考えています。
1つは「身の丈に合った、地道な増収増益を毎期繰り返す」道。もう1つは「大きなジャンプをするために『身をかがめる時期』と『急成長する時期』を繰り返す」道です。これは良し悪しでなく企業の選択の問題です。
当社は「2028年6月期に売上高80億円」という挑戦的な目標を掲げています。この達成のためには、足元での利益確保だけでなく、次の成長への仕込みが欠かせません。幸い当社は増収傾向、すなわちお客様からの期待が高まっている状況にあります。私たちは、人財、商品・サービス、他社との提携などを通じ、多様な武器を揃え、お客様からの期待に応えていく必要があります。
独立社外取締役として、必要な時にアクセルを踏み、危険を感じればブレーキをかける。その役割を果たすことで、当社の「大きなジャンプ」に貢献してまいります。
高阪 のぞみ:社外取締役

1年前に当社の取締役に就任しました。これまでコンサルタントを経て、現在メディアの編集長を務めておりますので、その観点から当社についてお話しできればと思います。
当社の事業は、「人間が、データとテクノロジーを駆使して企業の課題を解決する」というものです。しかしBtoBビジネスという性質上、事業内容を一般のビジネスパーソンや投資家の皆さまにご理解いただきにくい側面があると感じています。そのため、正確で丁寧なコミュニケーションを、社内外で行っていくことが不可欠だと考えています。
約20年にわたりメディア編集者として活動してきた立場から申し上げると、メディアの役割は、社会の変化を察知し、そこに向けて企業の取り組みや事業内容、意志をわかりやすく、多くの方に伝えることにあると考えています。
社会が大きく変化する今、様々なステークホルダーが新たな社会をつくるために協働する構図へと移り変わっています。その中で私はこれまでの知見や経験を活かし、外部の視点から建設的な提言を行うとともに、事業価値向上と持続的な成長に貢献してまいりたいと考えています。
おわりに
取締役一人ひとりが、それぞれの立場から今後の経営方針と責任を改めて表明いたしました。
ギックスは、株主・お客様・社員をはじめとするステークホルダーの皆さまと共に、持続的な企業価値の向上と中期目標の達成に向けて、着実に取り組んでまいります。