2021年5月にギックスへ入社し、Business Implementation Divisionでデータ分析のシニアメンバーとして活躍する中本和哉。
多様な業種・領域の分析に携わる中で得た視座の変化や、今後の展望について語ります。
研究者からデータアナリストへ──キャリアの転換点とギックスとの出会い

| 株式会社ギックス Business Implementation Division データアナリスト 中本 和哉(なかもと かずや) 2016年4月に千葉大学理学研究科を卒業後、臨床検査試薬のメーカーに新卒入社。研究開発に従事したのち、2021年5月にギックスにデータアナリストとして入社。現在は、Business Implementation Divisionでシニアメンバーとして多様な分析案件を担当するとともに、分析研修のトレーナーや講師など社内外のアナリスト育成担当にも携わっている。 |
――まずは自己紹介と、ギックスに入社した経緯を教えてください。
2021年5月に入社し、早くも4年が経ちました。大学では、生物物理化学という“理系科目オールスター”のような名前の研究分野で、膜タンパク質のX線結晶構造解析を通じて創薬に関わるテーマに取り組んでいました。
新卒時は、新薬開発よりも比較的短期間で製品化が可能な「検査試薬」に興味を持ち、臨床検査試薬や診断装置を扱うメーカーで研究開発職として働き始めました。
入社後は、ほぼ毎日実験台に向かい、血液検査試薬の開発に取り組んでいました。時には自分の血を使って実験していたこともあります(笑)。最終的には治験の実施や、MRに近い営業活動も兼務しながら、製品を市場に出すところまで携わることができました。
転職を考えるようになったのは、2020年頃。新型コロナウイルスの流行によって出社が制限され、実験ができなくなったことがきっかけでした。そのタイミングで自分のキャリアを見つめ直し、新薬開発の特許取得時に取り組んだ「データ分析」の面白さを思い出したことで、データ分析の会社を志望するようになりました。
最終的にギックスを選んだ理由は、Data-Informedという考え方に共感したこと、そして何より「この人たちと一緒に働きたい」と思えるような魅力的な方々に出会えたことです。面談を通して、人に惹かれる感覚がありました。
多様なプロジェクト経験が育んだ“初速力”と信頼

――入社してから、キャリアの歩みについて教えてください。
入社後2ヶ月間は初期研修を受け、その後はさまざまなクライアントのプロジェクトに分析担当としてアサインされました。2〜3ヶ月ほどの短期案件を担当することが多く、案件数はかなり多かったと思います。
2年目頃からは徐々に分析案件のリードを担うようになり、現在は所属部門内のチームリーダーを務めています。
――入社後、最初に担当された業務はどのようなものでしたか?
ギックスの十八番であるマーケティング分析に関わるのか…と思いきや、実際にアサインされたのは、アルゴリズムの検討や実装など、R&D(研究開発)に近いアカデミックな要素を含むプロジェクトでした。前職で研究職だった経歴を踏まえてのアサインだったのかもしれません。研究で培った視点や知識が活かされる場面も多く、データをどのように活用するかを模索するような業務でした。
――前職との違いを感じる場面はありましたか?
仕事の進め方がまったく異なることに驚きました。研究職では中長期的なゴールを見据えて、今何をすべきかを逆算して考えていましたが、ギックスの分析案件では短期間でゴールやスケジュールが明確に定められています。
質問の仕方一つとっても、限られた時間の中でどう対応すべきかがわからず、上司から指摘を受けることもありました。ただ、その指摘内容はどれも納得のいくものばかりで、むしろ「学び」として前向きに受け止めていました。目的やゴールに対して合理的に判断するスタイルを、少しずつ習得していったと思います。
――印象に残っているプロジェクトはありますか?
ある分析プロジェクトでは、実際にデータを活用するクライアント企業の現場担当者と直接やり取りしながら進めたことが印象に残っています。通常は営業担当者を介して進めることが多いのですが、このプロジェクトでは現場の方から実務に即した率直なフィードバックを直接いただけました。
そのフィードバックを踏まえて、分析→実務活用→仕組み化まで一緒に考えられたのは非常に貴重な経験でした。
――中本さんが思う「ご自身の強み」は何ですか?
関わってきたプロジェクトの数が多い分、さまざまな業種のデータに対するキャッチアップ力や、初期分析のスピード感は強みだと思っています。
2〜3ヶ月で完結するプロジェクトに多くアサインされてきたこともあり、これまでの4年間で大小あわせて30件ほどの案件に携わってきました。
最近では、新規クライアントとの初期分析やダッシュボードの提案時に「とりあえず中本さんにお願いしたい!」とご指名いただくことも増えており、クライアントや社内から信頼を得られていると実感する瞬間は、やはり嬉しいですね。
――直近ではデータ分析に限らず、教育や研修にも関わっているそうですね。
はい。入社して2年ほど経った頃に社内研修のトレーナーを任されるようになり、現在はそれに加えて、大学生向けの長期インターンシップや企業向けの外部研修でも講師を務めています。学生時代に塾講師の経験もあり、教えること自体が好きなんですよね。
研修を通じて、ギックスの分析に対する考え方や手法が広がっていけば、分析そのものがより効率的になり、データ分析の有用性もさらに高まっていくと感じています。今後も、ギックスのノウハウをより多くの人に伝えていきたいと思っています
視座を変える──分析をリードする立場での気づき

――現在は案件の分析をリードする立場としても業務をされていますが、プレーヤーから移行する中で、どんな変化がありましたか?
もともとはプレーヤー気質で、自分で手を動かして分析することが好きでした。ですが、リードする立場になってからは「メンバーに任せること」の重要性に気づかされました。
最初の頃は少し過保護になってしまい(笑)、どこまで一任すべきか迷う場面もありました。ただ、実際にはお任せした以上の成果を出してくれることのほうが多く、自分自身も多くの気づきをもらいながら、日々学ばせてもらっています。
視座が変わったことで、情報の伝え方やコミュニケーションの取り方には、より気を配るようになりました。
「どう伝えれば相手が動きやすくなるか」「どう任せれば力を発揮してもらえるか」といった点を、日頃から意識するようになりました。
これからの挑戦──ギックスで働き続ける理由と未来の展望

――ギックスで働き続けている理由や、フィット感を感じる部分はありますか?
一言でいうと“Agreeな人”(相手の意見を受け止め、前向きに議論できる人)が集まっている点ですね。カルチャーが全社員に根付いているからこそ、社員一人ひとりが自分の意見を持ちながらも、相手を尊重し、建設的に議論できる環境が自分には合っていると感じています。
参考ブログ:
・”行動指針”が示す「ギックスらしさ」https://www.gixo.jp/blog/20826/
・行動指針とDIサミット2025セッションレポート「データインフォームドを支えるギックスのカルチャー~閉会挨拶より~」https://www.gixo.jp/blog/27539/
――今後のキャリアイメージについて教えてください。
分析的な視点はある程度身についてきたので、今後はシステムに関する知識も深めていきたいと考えています。取り組んでいる案件でも、分析から始まり、その先のシステム構築へと発展するケースが増えてきました。
スピード感を持って「仕組み化」まで見据えた動きができるよう、システム側の知識も習得していきたいと思います。加えて、現在も取り組んでいるマネジメントの部分は、今後も継続的に伸ばしていきたいですね。
――最後に、これからギックスへの入社を検討している方へメッセージをお願いします。
いろいろなことを学びたい人、データに触れて仕事がしたい人、向上心のある人には、とても向いている会社だと思います。優秀なメンバーが多く、毎日刺激を受けながら仕事ができる、そんな環境に飛び込んでみたい方は、ぜひ一緒に働きましょう!
※記載内容は2025年11月時点のものです


