【”考え方”を考える】本から得た知識で「経験不足」をカバーする

AUTHOR :  田中 耕比古

今すぐ本を読みはじめよう

本日は「本を読む」ということについて考えてみたいと思います。

どのくらい読むべきか

本は何を読むかじゃない、どう読むかだ!とか言ったらとっても格好良いのかもしれませんが、残念ながら、大半の人はその状況に至っていません。唯一できるアドバイスは「もっと読め」です。正確には、「もっともっともっと読め」です。

「最近、本読んでる?月に何冊くらい?」と訊かれて、(趣味の本を除いて)2~3冊と答える人は、まったく頑張れてません。読んでるうちに入りません。

あるいは、4~5冊と答える人。この方たちは”日経ビジネスAssocieレベル”です。世間的には頑張ってると言われるかもしれませんが、「知力」で戦おうとしているなら、全然足りません。っていうか、土俵に上がってません。

理想は月に20冊です。どうしても無理だというなら、15冊でも10冊でもいいんですが、とにかく20冊/月を目標にしてください。トップコンサルはそれくらい読んでます。ずーーーーーーーっと、たゆまぬ努力で10年、20年間続けています。もしも、あなたがそういう人たちと「知的に勝負する」ことを目指すのなら、それくらい読んで然るべきです。ちなみに、同じ量を読んでいても永遠に差は埋まりません。20冊/月 読んでる人たちに追いつくには、30冊/月 読んで当然です。(ちなみに、某コンサルファームでは1日1冊が目標でした。というと「冗談だろう」とか「どうせ誰もやってないでしょ?」と思うでしょうが、みんな真摯に取り組んでましたよ。やりきったかどうかは別にして。)

もし、あなたが月に2冊しか本を読まないのなら、きっと「何を読むべきか」と考えてしまうのでしょう。読むべき本(あるいは、読みたい本)が数冊ある場合、どの順番で読むべきだろうか と考えたくなるでしょう。でも、月に20冊・30冊読んでいくのならば、率直な話、目に付いた本を片っ端から読んでいって問題ありません。

読むのが遅い、とか、ゆっくり読まないと頭に入ってこない、とか、いろいろとおっしゃる方がいますが、アドバイスを求められた際に僕が言えることは「いいから読め」です。量をこなしてナンボです。訓練すれば速度は上がります。

読んだ知識をどう活かすか

では、そうやって貯めた知識は、どのように「役に立つ」のでしょうか。

センスは「インプット」ありき

センス良い、とか、センスがない、という話があります。この「センス」は、インプット量(およびその蓄積)に大きく依存します。(下図の左側です)

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知識によって、経験を補うことができます。僕がコンサルファームに入社した直後、上司が言っていた「サラリーマン小説をとにかく100冊読め」というのは、まさに「社会人経験が無い新人コンサルタントは、せめて、サラリーマンというものを”知識”として理解せよ」ということでした。

本を大量に読むことによって、経験を疑似的に増やすことができます。そして、その「知識」と「経験」を上手く利用すれば、「センスの良いアウトプット」をだしていくことが可能になります。

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「蓄積された知識」は、新たな知識を吸収する土壌となる

また、知識量は、2次曲線的に増えていきます。

知識が蓄積されている人は、知識が蓄積されていない人に比べて、①新しい知識に触れた時に「知っていることとの差」で捉えることができるから早い。②「知っている事との共通項を探して、関連付けして記憶する」ので、実際に知識として活用する際に使いやすい。からです。

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この2つの特徴のうち、①が主な理由となって、「本を読む速度が爆発的に向上する」ということにもなります。(そのため、さらに効率が上がります)

1日でも早く走り始めるべき

上記の、「知識がたくさんある人」は「新しい物事を理解するスピードが速い」ということが意味するものは、「先に走り始めた人が圧倒的に有利」ということです。

先ほど申し上げた通り「知識量」は2次曲線的に増えていくわけですから、少しの遅れが、大きな差になってしまいます。(あるいは、まったく同じタイミングでスタートした場合にも、スタート直後の努力量が少ないと大きな差になってしまいます)

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と、いうことは、つまり・・・

今すぐ始めよう。

ということですね。頑張りましょう!

ご参考:コンサルタントが読んだ本を「コンサル視点で」ご紹介。ギックスの本棚シリーズはコチラから

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