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自己評価が高い人は成長しない|”考え方”を考える

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古

謙虚さは、かけがえのない美徳

本日は、自己評価と成長の関係性について考えてみたいと思います。

プライドは根拠が無い方が強い

某コンサルティングファームの新人研修で「プライドは、根拠が無い方が強い」という名言を教えて頂いたことがあります。

この言葉を好意的に受け取るならば「プライドの根拠が”〇〇で日本1位”だったとしたら、”〇〇で世界1位”があらわれたときに、根底から揺らいでしまう。根拠なく”〇〇ができる”・”〇〇が得意だ”と思っている方が良い」という意味になります。

が、実際のところは(というか、僕が勝手に思うには)「プライドなんて持っててもクソの役にも立たないから捨てたほうがいいけど、どうせ持つなら(前述したように)無根拠の方がいいんじゃね」という感じです。

なんでこんな話をしているのかと言うと、時々お会いする自己評価の高い人(特に若者)に、ちょっと違和感を抱いているんですよね。

できない自分を認められるか

仕事にせよ、スポーツにせよ、最初に取り組んだときに、いきなり完璧にこなせる人はいません。また、野球ができるからといって同じようにサッカーができるとは限らないように、法人営業が得意な人が個人客向けのマーケティング施策を同じようにできるわけでもないです。つまり、新しいことにチャレンジする瞬間には、常に「思ったよりもできない自分」に遭遇するってことです。

何を当たり前のことを、とお思いになるかもしれませんが、問題は、そのタイミングで「できない自分に向き合えるか」です。

ありがちなのが、「本当はもっとできる」「調子が悪かっただけ」「うっかりしていた」というような反応です。これは、実力が発揮できなかったのだ、という言い訳ですね。あるいは、開き直る人もいます。「はじめてだから仕方ない」「できなくて当たり前」。まぁ、そりゃそうなんですけど、それ、自分で言っちゃう?って話だったりします。あとは、責任転嫁する人もいますね。「教え方が悪い」「指示内容に問題がある」「要求が高すぎる」みたいな。

こういうスタンスの人は、正直な話、成長しにくいです。

 高い自己評価は、成長を阻害する

人には、得意なことと不得意なことがあります。ただ、得意なことをもっと極めたい場合にも、不得意なことを人並みにできるようになりたい場合にも、やるべきことは同じです。まず「自分が理想通りにはできていない」という事実を理解し、続いて「理想との差分を明確化」し、最後に「その差分を埋めるために努力していく」。これだけです。めっちゃシンプルですよね。

ただ、先ほど述べたような反応をする人は、最初のステップ「できないということを理解する」で躓きます。

自分の現状を正確に見極められないと、目指すゴールとの差分がわかりません。まぁ、これは、別に個人の成長に限らず、企業経営・事業運営においても同じ話なんですけどね。

SuujiRyoku_EXCEL_0-5

出所:拙著「数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本」 p.17

防衛本能を理解し、コントロールしよう

できない、と認めることには勇気が必要です。特に、他人から指摘された場合には、プライドも傷つきますし、拒否反応を示すのも無理もないことです。ただ、この防衛反応に身を任せていると、せっかくのアドバイスも身になりませんし、上司や先輩も苦言を呈してくれなくなります。つまり、成長の機会を自ら奪うことになってしまいます。

僕自身、打ち合わせなどにおいて、誰かからの指摘に対して過敏に反応してしまうことがあります。ほんと反省しなくちゃいけません。ただ、人ってそういうものです。アラフォーになったからといって、自然と人間性が高まるわけじゃないんです。修業が必要なんです。ちゃんと修業して、そういう感情とうまく向き合っていかないと、ビジネスはうまくいかないんですよね。嫌いな奴とは一緒にいない、という信条を掲げると、一般的な社会生活を営むのはかなり難しくなります。(まぁ、特定条件を満たせば「できなくはない」んですけど、その場合も、世界が相当狭くなります。)

では、果たしてどんなことに気を付けて修行していけばよいのでしょうか。僕は以下の3つだと思います。

1.レビュアー(指摘してくれる人)は味方だ!と思おう

先ほども述べた「防衛本能」によって、先輩や上司、場合によってはクライアントやカスタマーが、なにか指摘してくれた場合に、ついつい「攻撃された」と思いがちです。まず、これをやめましょう。彼らは味方です。仮にクレーマー的な態度を取られたり、感情的な言動であたられたとしても、その裏にある真意を極力”好意的”に読み解くように努力しましょう。

なぜ、彼ら彼女らがそういう指摘や要求をしてきているのか、ということがわかれば、(そのまま受け入れるかどうかは別にして)得るものは必ずあります。彼ら彼女らは、わざわざあなたのために時間を使って、新しいことを教えてくれる「先生」的な存在だと理解しましょう。(もちろん、反面教師もいますよ。

2.己を客観視しよう

続いては、その指摘事項を「自分事」だと思うのを(敢えて)やめましょう。先ほども述べたように、レビューしている人はあなたの味方です。その人に同調し、同じように批判的な目で自分自身を見つめるのです。そうしようと試みるならば、批判者であるあなたは、批判対象であるあなた自身と切り離された存在として振る舞うことになります。

なぜ、できなかったのか。できない理由は合理的か。どういう対処策があったのか。対処策を先に洗いださなかったのはなぜか。自分で問題を抱えこまずに誰かに相談したほうがよかったのかもしれません。もし、相談しようとしたんだけど怒られた、という場合には、相談のタイミングが悪かったのかもしれませんし、聞き方が悪かったのかもしれません。そういう「ここが、ちょっと違ったよね」を、批判者とともに見つけましょう。

批判されているのは「今のあなた」ではなく「さっきまで・昨日までのあなた」です。(もちろん、そこで客観視しすぎて「他人事だと思ってる」とレビュアーに判断されると、火に油を注ぐので、あくまでも”真摯に受け止める”という姿勢は失ってはいけませんよ。)

3.常に改善方法や対処策に目を向ける

最後のコツは、目指すゴールを間違えないようにすることです。先ほど述べた「他人事感があふれださないようにする」ということにも通じるのですが、一緒になって批判だけしていると、物事は解決しません。最終目的は「改善方法・対処策」にたどり着くことだと意識しましょう。

先ほどの例だと、事前に相談すれば解決する、ということを共通認識として見出して、どのタイミングでどういう風に相談すればよかったのかを明らかにしていくことになりますね。そして、次回、同じような状況になった場合は、どういう風に相談するか、を決めてしまいましょう。もちろん、まったく同じことが起こるわけではないでしょうから(というか、まったく同じことが起こった場合は、誰かに相談しなくても「どうしたらいいか」が今回の失敗でわかってるはずですもんね。笑)、概念的に状況を整理しておくことが重要です。

今回の反省事項が、仕事の期限に間に合わなかった、ということだとすると、「間に合わないと思ったらすぐに相談する」なのか、「期限までの期間を3分割して、最初の1/3が過ぎた時点で進捗状況と懸念点を共有する」なのか、まぁ、そんな感じで基準を明確にしておくとブレにくいです。(ちなみに、一般論で言うと、前者のやり方だと”間に合わないと思ったら”という前提が主観になってしまい、同様の失敗が再発しそうな雰囲気が漂ってますので、経験の浅い若手社員の方の場合には、後者のように明示的に相談ポイントを定めたほうが良いと思いますよ。)

 

若手社員の皆さんにおかれましては、このあたりにしっかりと気を付けて、自己評価の高さにとらわれることなく謙虚に「指摘事項」を受け入れ、急速に成長していただきまして、1日も早く、後進に「指摘」する立場になっていただければと思います。なんなら、今、指摘してくれている人に対して、逆に色々指摘できるくらいの実力を身につけちゃいましょう。それが、企業としての競争力強化に直結するわけですからね!!!

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