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ギックスの本棚 古典を回想する/問題解決プロフェッショナル①

AUTHOR :  網野 知博

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網野 知博
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事業企画者必読の一冊

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

”問題解決プロフェッショナル「思考と技術」” 齋藤嘉則

イントロダクション:

この本との出会いは社会人3年目の2000年になります。社会人になってもしばらくクリケットと言うスポーツに打ち込んで、仕事は二の次と言う人生を歩んでいた私が真面目に働こうと思ったのは2000年の秋から冬になる時期でした。それまでは仕事がら、SCM(サプライチェーンマネジメント)に関わりがあり、SCMファンクション系の本は進んで読んでいましたが、所謂戦略系のビジネス書を読んだのは記憶している限りこの本がはじめてだったと思います。

一言で言うと、衝撃でした。ちょうど営業企画部書に移動になり、事業を企画すると言う事に漠然と飢えていた時代に出会った事で、自分の世界を広げるには十分な一冊だったのでしょう。今から見直すと、Very Basicなことが書かれているのですが、近年のロジカルシンキングブームや論理思考ブームの時代と異なり、トップコンサルタントがその「考え方」を本に記載することがあまり無い時代であり、そういった観点では非常にepoch-makingな一冊であったのです。

 

内容:

4章立ての本書は、「1章:思考編」「2章:技術編」「3章:プロセス編」「4章:実践編」に分かれています。

1章の思考編はゼロベース思考と仮説思考から始まります。

思考編はまずはゼロベース思考から始まります。その「ゼロベース」と言う魅惑的なキーワードを手に入れた若者は、「まずはゼロベースで考えてみようよ!」などと恥ずかしげも無くつぶやく事から避けられないでしょう。齋藤氏はゼロベース思考を自分の狭い枠の中で否定に走らない、顧客に取って価値を考えると説明し、また「アートのようなひらめきや直感に頼る全くのゼロからの発想を必ずしも意味しない。顧客に取っての価値を考え抜く事ができればそのビジネスは成功する」と補足しています。

実は、顧客(消費者)にとっての価値を制約抜きに考えると言うのは決して楽な事ではありません。顕在化したニーズではなく、潜在的なニーズに対する訴求こそがゼロベースな思考につながりますが、実はそれらは多くのビジネス経験を経て、それらを”つなぐ”力が養われた際に、他人から見るとアーティスティックなひらめきになる事も多い、と言う事実はコンサルタントを経験してから知る事になります。

 

仮説思考では、以下のが説明され、それらの結論に対して、つねにSo What?を繰り返せと説明されています。

・アクションに結びつく結論を先に持つー結論の仮説

・結論に導く背後の理由やメカニズムを考えるー理由の仮説

・「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行するースピードを重視

コンサルタントを10年以上続けると当たり前に備わっている仮説思考ですが、そもそも今では仮説と思わないくらいにその時の最善解や何か結論を出す事が当たり前の習性になっている事に気づきます。ですが、これが当時恐ろしく斬新であり、目からウロコであった時代がありました。

実は慣れるとまるで意識をしなくてもできる仮説思考ですが、実は慣れるまでは非常に難しいのかも知れません。「仮説」と言うものが”なにもの”なのかが分からないからです。本書の中では、事例としてフェルミ推定的なマーケットボリュームの推定が書いてます。フェルミ推定のような考え方を扱った書籍としては非常に素晴らしい反面、あれが仮説と思ってしまう誤解を生んでしまっている事は功罪かもしれません。

今の自分を考えると、背景となる事実や現象、業界の状況や競合の動き、他業種からの知見なども踏まえて、モノゴトをゼロベースに考えると、仮説がいくつか出て来ている、と言う思考プロセスでしょうか。そういう点では、思考編でセロベース思考と仮説思考をセットで説明しているのは今にして思うととても合理的なことだとよくわかります。ですが、当時は「仮設思考」と言うものに非常に苦労したことも事実です。機会があれば、「仮説思考」に関して後日触れて行きたいと思います。

 

次回に続く。

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