Data-Informedの最前線で、未知に挑む──“異端”フルスタック事業リーダー黒田亮二が見た可能性

AUTHOR :   ギックス

システム開発、マーケティング、UXデザイン、新規事業開発──多様な分野で実績を重ねてきた黒田亮二が、次なる挑戦の場として選んだのはギックス。現在はMarketing & Sales(M&S)Divisionで、データ基盤をアップグレードするサービス「CU/ADS(クアッズ)」のマーケティングや新規サービス開発を主導しています。
今回は、異色ともいえるそのキャリアと価値観、そして「なぜギックスを選んだのか」「これから何を実現したいのか」を聞きました。


成長、楽しさ、そして“好奇心欲” ― キャリアを動かしてきた原動力

―これまで、どのようなキャリアを歩んでこられたのですか?

若い頃は本気でミュージシャンを目指していたのですが、なかなか芽が出ず、一般企業へ就職しました。ちなみにまだあきらめてはいません。
まずはまったく未知のシステム開発会社でプログラマーからスタートし、プロジェクトマネージャーを経て、スタートアップ企業でマーケティングやセールス、さらには広告代理店や大手企業などでマーケティング、UXデザインや新規事業開発に携わってきました。

システム開発、マーケティング、セールス、UXデザイン、新規事業開発―それぞれの領域で責任者として職務を担ってきたので、自分でも少し特殊な経歴だと思います。
一言で表すなら「フルスタックな事業マネージャー」ですね。定性分析と定量分析を両方やってきてますし、スタートアップから大企業まで幅広く経験しているので「概ねわかる」という感覚が自身の強みだと思います。

―黒田さんが「次の一歩」を選ぶとき、大切にしてきた“軸”は何ですか?

「新しい挑戦ができて、成長できること」、そして「素敵な人と楽しく働けること」。この2つです。
常に成長したいと思っているので、成長できる環境を求めています。仕事においても「やりたいこと」はもちろんですが、「やったことがないこと」に挑戦したいと思っています。

私は、人間には三大欲求に加えて「好奇心欲」が備わってると思っています。それが人類の進化や挑戦の原動力になっているのではないかと。私はその「好奇心欲」が強いのではないかと勝手に思っているので(笑)、未知の世界に飛び込むことにも、全く抵抗がないんだと思います。

株式会社ギックス Marketing &Sales(M&S)Division Director
黒田 亮二
システム開発のプロジェクトマネジメントなどを経て、スタートアップに参画してマーケティング業務に従事。その後、システム開発会社や広告代理店にてマーケティング支援・UXデザイン支援・新規事業開発などに従事。2025年6月にギックスへ参画。

信頼と育成を大切にする、“楽しい仕事”のつくり方

―「楽しく働ける」とは、具体的にどんな状態でしょうか?

笑顔であること、常にオープンで正直でいられること、信頼関係があること──これらは私が仕事において大切にしている価値観です。

ただ、笑顔が大事と言っても、ずっと笑顔のわけはありません(笑)。可能な限り笑顔でいれたらよいですし、笑顔が多い職場はきっと楽しい仕事でしょう。
しかし、「楽しくないとき」も当然ありますから、その楽しくない理由を見つけて解消する努力をします。それでも無理なことも当然ありますから、極力自分が納得できる状態をつくるようにしています。話さずにただ悩むのではなく、率直に共有することが大切だと考えています。

―信頼関係を重視されているというお話でしたが、人材育成についてはどのようにお考えですか?

上司の最大の役割は、部下を育てることであると、強く思っています。そのためにも、私はでき得る限り面倒くさいことも引き受けて、部下には成長できるような仕事や新しい挑戦に集中してもらいたいと考えています。

結果、会社全体の仕事の質があがっていきます。

―数々の経験の中で、今の自分に活きているものをひとつ挙げるとしたら何でしょうか?

若いころに会社が潰れるという経験をしました。当時は「会社がなくなる」ということが自分の中でリアリティを持ってなかったので、非常に驚きました。
それをきっかけに「いろいろなことが起こるけれど、できうる限り自分自身で選択できる人間になりたい」と考えるようになったんです。

ただ、基本的にはどんな経験も──つらいことも、良いことも──すべてが今に活きていると信じています。多くの尊敬できる素敵な方々との出会いから多くの刺激をもらい影響を受けて、今の自分が形づくられていると感じています。みなさんには感謝しかありません。

Data-Informedの現場で、“未知”を楽しむ

―ギックスを知ったきっかけと、入社の決め手は何でしょうか?

それまでマーケティングやUXデザインといった比較的定性的な事業に携わっていました。マーケティングやUXは、DXの中でも最も重要な側面のひとつだと考えており、仕事の選択の軸として持っていました。世の中、システム導入やデジタルだと言って多額の投資をしても、従業員や顧客が使わなければ無価値ですから、マーケティングやUXを「DXの中心」に置くべきだと思っていたのです。

そんな視点で転職活動をしていたところ、たまたまギックスを知りました。まったく知らない会社ではありましたが、その熱意に惹かれて話を聞いていくうちに、「これは自分にとって新しい挑戦になり、面白そうだ」と感じて入社を決意しました。

―実際に入社してみて、どう感じましたか?

とにかく、データに対して非常に誠実で、マニアックなまでに向き合っている会社だと感じました。専門家が集まり、それぞれが高い知見や経験、先見性、技術開発力を持っている。まさに「Data-Informed」を実現できる、実現している組織だと思います。

―現在の業務と、そこで感じている面白さについて教えてください。

今年ローンチされた、データ基盤をアップグレードするサービス「CU/ADS(クアッズ)」に携わっていますが、社内のみなさんの熱い想いがものすごく、私はその想いを「多くの方に見える」ようにしたいと考えてきました。
そこで当社COOの花谷さんや、CT&CAの岡さん、執行役員の山田さんたちと対話を重ね、皆さんの熱い想いをまとめて、CU/ADSの「A」=「Adaptable(変化に適応可能な)」というコンセプトを軸に整理を進めまして、先日サービスサイトも公開しました。

まだまだ知らないことばかりですが、社内での対話から得られる気づきや学びに、日々刺激を受け、ワクワクを感じています。

(参考)
・ギックス、新たなフレームワーク「Adaptable Data System:ADS(アッズ)」を発表~変化に柔軟に適応可能なシステム開発を支援~(2025/03/25)https://www.gixo.jp/news-press/26986/
・ギックス、「顧客理解No.1カンパニー」を目指したサービス「ADS for Customer Understanding:CU/ADS(クアッズ)」を発表(2025/04/04)https://www.gixo.jp/news-press/27071/

異質な視点が、“顧客理解”を深めていく

―黒田さんの経験や強みは、ギックスでどう活きると思いますか?

ギックスにはプロフェッショナルが多いと思います。データ分析やデータ基盤の開発はもちろんのこと、マネジメントやセールスなどにおいても一流の方がとにかく多い。私ができることは、ギックスの類まれな資源を活用して、“新しいサービスを開発すること”、 “既存のサービスの価値を明確にすること”、ではないかと考えています。

データの専門家が集まる組織に、自分のような“異星人”、つまりマーケティングやUXの視点を持つ存在が加わることで、新しい化学反応が起きると期待していますし、私が目指す「顧客理解に基づいたDX」にも近づいていけると感じています。

―ギックスは「顧客理解No.1カンパニーを目指す」というビジョンを掲げていますが、黒田さん自身が「顧客理解」において大切にしている点は何でしょうか?

本来的に、人間が相手の立場に完全に立つことは不可能です。しかし、「相手を理解しようとする」ことはできますし、完全ではなくても近づけることはできるはず。お客様のことも働く仲間のことを理解して大切にするその姿勢こそが、顧客理解の第一歩だと思っています。

―最後に、これから挑戦したいことを教えてください。

冒頭のとおり、まだミュージシャンをあきらめていません(笑)。ですが、今はギックスに入社したこと自体が新しい大きな挑戦です。「顧客理解No.1カンパニーを目指す」というビジョンの実現に向けて、自分の強みを活かしながら貢献していきたいと考えています。

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