gridならヒートマップもアナリティクスも提供!:iBeaconデータ活用指南書(10)

AUTHOR :   ギックス

本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)

人流分析をどのように活用していけばよいのかのイメージを一緒に持ちましょう

前回は、日米の考え方の違いにも触れながら人流分析業界の各社のサービスを見つつ、日米でのヒートマップ派とアナリティクス派の違う原因や今後の分析のトレンドを考察しました。連載の最終回となる今回は、弊社gridサービスの内容にも触れながら、人流分析をどのように活用していけばよいのかのイメージを一緒に持つことで指南書の最後の章とさせて頂きます。
 

結局のところヒートマップって使えるの?

ヒートマップは人の動きが可視化してあり、見ただけでなんとなくイメージできるという意味でやはり良い分析の一つだと考えます。さらに、プロモーションでの変化や天気による違い、人員配置による違いなどヒートマップが変わった時に何が寄与したかなどをしっかり考えていける場合には非常に強力な分析となります。その為、gridサービスでも、必ず最初にみる分析画面として用意しています。ibeacon7
 

POSデータと組み合わせたアナリティクスで、問題を浮き彫りにする!

人流分析とPOS分析を組み合わせることで、「どれだけの人が立寄ったのか」と「たちよった人がどれだけ買ったのか」を把握することが出来ます。すると「A店の野菜売場は立寄られているが買われていない」「B店の果物売場は少ない立寄り数だが、立寄った人は買っている」など、詳細が分析によって見えてくることになります。ibeacon8

弊社grid(人流分析)サービスは仮説検証を実現できる組合せ

ヒートマップもアナリティクスも両方に良い部分があり、お互いを補完しつつ、人流データにPOSデータも付与して、「データからちゃんと施策に繋げられる」ことを意識したのがgraffeサービスであり、gridサービスであります。
しかし、graffeサービスは、だれも知らない答えを自動的に導き出すツールではありません。あくまでも、「お客様の“データ分析を代行”し、分析結果をレポート形式で提供する」データビジュアライズサービスです。「面倒で手間がかかる分析作業」を代行するツールで、高速で顧客企業自身が持つ仮説検証のPDCAサイクルを回すことを実現するサービスです。ibeacon4
実際に、自動で答えまで結びつくツールが出るのは機械学習が成熟してくるであろう数年から数十年先となるとも言われていますので、それまでの間はまだ人間の頭で考えなければならない時代が続くはずでしょう。graffeやiBeaconをその一助として活用していくことでデータ分析を経営に活かしている企業として成長頂けると光栄です。
 
如何でしたでしょうか、全10回にわたりiBeacon活用指南書として、人流分析の観点や経営・戦略コンサルタントの視点から、弊社のこれまでの人流分析・iBeacon分析の経験を基に、iBeaconの活用を書かせて頂きました。(最後は弊社サービスの紹介のような記事になってしまいましたが・・)
 
この連載を読んだ皆様の頭に「人流データを経営に活用しよう!」というイメージ・アイデアが浮かんでいれば幸いです。(もしくは、「まずはPOS分析をしっかりやろう!」かも知れませんが・・・)(連載つづく)
【連載記事:iBeacon指南書】
第1回:iBeacon(アイ・ビーコン)データを経営に活用せよ!
第2回:人の流れのデータ取得の歴史とデバイスの進化
第3回:iBeaconを人流データ取得デバイスとして使う為に乗り越えるべき壁
第4回:iBeaconの最大の強み「安い」ことを活用する
第5回:大切なのは“精度検証”と“Beacon間の計測差”を整えること
第6回:一口に人流といっても大きく3種類。それぞれ目的に合わせて取得しよう
第7回:結局、大事なのは「人流分析して何をしたいのか?」という問い
第8回:するべきなのは「人流分析」なのか?
第9回:日米での人流解析の違いが面白い
第10回:gridならヒートマップもアナリティクスも提供!(本稿)

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