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Wi-Fi電波で匿名性を維持したまま人数カウント|簡単に人数が分かると、人流分析の幅は広がる(グラーフの眼)

AUTHOR :   ギックス

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ギックス
Wi-Fi電波で匿名性を維持したまま人数カウント|簡単に人数が分かると、人流分析の幅は広がる(グラーフの眼)

本記事は、株式会社ギックスの運営していた分析情報サイト graffe/グラーフ より移設されました(2019/7/1)

新しいテクノロジーは「どうできるか」ではなく「何ができるか」に注目しよう

本日は、WIREDの記事 「そこにいま、何人いるか」をWi-Fiで感知する研究 をご紹介します。

記事概要:プライバシー問題も回避して、低コストで人数を知る

Wi-Fi電波だけで、その場に何人いるかを検知しよう、というお話です。記事より引用します。

無線LANインターネット接続サーヴィス「Wi-Fi」は、至るところ設置が進んでいる。カリフォルニア大学サンタバーバラ校ヤサミン・モストフィ教授は、デヴァイスは必要なく、Wi-Fi電波だけを利用して「歩行者数」を推定する技術を開発した。既存のカメラによる画像認識技術と違い、プライヴァシーの問題を回避できる。

これだけ読むと「ああ、きっと、電波圏内にあるWi-Fi端末の数を数えるんだな」と思ってしまうわけですが、違います。

モストフィ氏らは、Wi-Fiの送信機と受信機を設置した約70平方メートルのエリア内での実証実験を行った。設置された2つのWi-Fi装置の「直線上」に歩行者が存在すると、Wi-Fi電波が遮断され受信感度が減衰する。また、2つのWi-Fi装置の直線上ではない歩行者に対しては、Wi-Fiルーターから送信された電波は人体に対し反射・屈折・散乱しながら複数の経路をたどって受信機まで伝達される。つまり、マルチパスフェージングと呼ばれる現象が起きる。
研究グループは、この2つの要素を取り入れた計算モデルを構築し、Wi-Fiシグナルの受信強度を測定するだけで歩行者数を割り出すことに成功した。これら一連の研究成果は、米国ジャーナル誌『IEEE(米国電気電子学会)』に掲載された。

なんと、Wi-Fi装置間での電波の遮断状況や、反射・屈折等の状況から、そこに何人いるかを推定する、というのです。凄い!

人流分析の世界が変わる

この技術が実用化されれば、分析のインプット情報が一気に拡大されます。
ショッピングモールやアミューズメント施設などで、匿名性を維持したまま、どこに何人いるかを特定できるわけです。
これは、店内イベントの反応分析や、テナント変更(新規出店)などによる影響などを、簡易に把握することができるといことを意味します。

テクノロジーはWi-Fiでなくても良い

尚、この発想自体は、技術的には赤外線などでも可能です。そういう研究が、実際に進んでいるというお話を、耳にしたこともあります。
しかし、ここで重要なのは”その機能を実現するテクノロジーが何であるか”ということではなく、それを”何に”・”どう使うか”、という部分です。
今後も、いろいろなテクノロジーが勃興してきます。これは間違いないです。小売・流通業者の皆さんは「テクノロジー」に惑わされることなく、OUTCOME(成果)を得ることを目指していただければと思います。

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