clock2020.02.27 06:52
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【トチカチの使い方】トチカチレポートを読んでみる

AUTHOR :   ギックス

エリア人口の変化が、エリア価値を規定する。

トチカチは、株式会社ギックスが提供する「エリア価値可視化ツール」です。この記事では、 トチカチの使い方を解説します。

LINK ➡ トチカチ サービスサイト

レポートは、大きく7パートで構成される

まずは大きな「構造」を理解しておきましょう。

トチカチレポートは、A~Gの7つのパーツで構成されています。
(※2020/2/27現在。追加パーツも鋭意実装中です)

A. レポートのサマリー

エリア人口のサマリーと、対象エリアマップが表示されています。

左側の「エリア人口のサマリー」は、昼食時、夕食時、就寝時にどれだけの人がそこにいるか、の概況を示しています。また、どの時間帯に人が多いのかもグラフで表示しているため、直感的に理解しやすくなっています。加えて、曜日別の差も可視化されています。

上図では、12:00-14:00に人が集中していることが分かります。また、曜日では日曜日がもっとも多いことも分かります。また、夜の時間帯になると土曜日と日曜日は、ほとんど同じくらいの人数推移のようです。

対象エリアマップは、このレポートが対象とする範囲です。統合レポートの場合は、複数のエリアに色が塗られています。

B. 時間帯別のエリア人口

そのエリアにおける「人口」の推移です。最も基礎的な情報です。
人の活動に合わせて、昼食時間帯(黄)、夕食時間帯(赤)、就寝時(青)の3区分で「何人くらいの人が、そこにいるか」を示しています。

グラフは「週」単位で推移を表示しています。単位は「人/時」すなわち、1時間あたり何人その場にいたか、です。(例えば、820人という数字があった場合、それは、ある1週間の特定の時間帯(例えば、昼食時)において、1時間あたり820人の人がそこに居た、ということを意味します)

デコボコしている線が実績値、滑らかな線がトレンドを示しています。トレンドが上向いていれば「エリア人口が増加傾向」、トレンドが下向いていれば「エリア人口が減少傾向」ということになります。

シンプルですが、エリア価値の増減を読み解く際には、最初に観るべきグラフです。

尚、統合レポートにおいては「複数のエリアの合算値」を表示します。そう書くと、ダブルカウントが発生しそう(一人の人が移動した場合に、二重・三重にカウントしてしまう)という疑問が生じるかもしれません。しかし、統計処理を行う際に「何分間その場所にいたか」を計算に用いているため、1時間あたり、という単位でみたときに、一人の人が複数人としてカウントされることはありません。(30分ずつ、2つのメッシュにいた場合、合算して1人、という風にカウントされます)

C. 曜日/天気などによる変化

先ほどのグラフが「週単位」でしたが、こちらのグラフは、それをより細かく見ていきます。

まずは、曜日変動です。何曜日に増える傾向にあるのか。これを理解することで、先ほどの「週単位の変化」から、一歩踏み込んだ考察が可能となります。

あるいは、三連休だと、どの日に多いのか。GW、お盆、SW(シルバーウィーク)、ハロウィン、クリスマス、年末、年始などの季節イベントの場合はどうか。雨や雪などの天候変化による影響は受けるか。などを読み解いていきましょう。

反対に言うと、ここで述べたような要素を除外して「純粋な人の増減」を追ったものが、先ほどの「B. 時間帯別のエリア人口」なのです。Bを見る際には、曜日変動や天候変動などが排除されている、と捉えてください。

D. 曜日別の上振れ/下振れの可能性

このグラフでは、機械学習による「予測」がどの程度「外れやすいか」を分析しています。この値が大きければ大きいほど「上振れ/下振れしやすい」ということになります。

上の例では、火~土曜の昼食時間帯、土・日・月曜の夕食時間帯は「読み通りにいかない場合が(相対的に)多い」ということになります。

尚、この「外れやすさ」も、機械学習によって算定しています。

E. 居住者比率

今度は、少し違う切り口のグラフです。昼食時、夕食時、就寝時の3時間帯において「地元の人=居住者」がどれくらいいるか、を示しています。

一般的に、就寝時は、地元の人の割合が極めて高くなります(=青の比率が多い)が、繁華街などでは、この比率が低めに出るなどの特徴があります。

この情報は、NTT Docomo社の登録住所と位置情報に対して統計処理を行った結果に対して、トチカチでの分析を加えて表示しています。

F. 性・年代別比率

続いては、性・年代別の比率です。男性と女性の多さで上下に二分割し、さらに、その中で、どの年代が何割を占めているのか、を可視化しています。

上下を比べて、上が多ければ「男性が多いエリア」、下が多ければ「女性が多いいエリア」です。

また、全体的に青っぽければ「若い世代が多いエリア」、赤っぽければ「高齢層が多いエリア」という風に捉えることができます。

G. 性・年代別の推移

最後に、性・年代別の推移です。どの層が、どういう風に増減しているのか、を捉えることができます。

上図のように、夕食時や、就寝時のエリア人口が少ない場合は、全体的につぶれてしまって傾向が読めませんが、それは「傾向を読む必要がないほど、人が居ない」ということを意味しています。

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