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ギックスの本棚/「起業」の歩き方: リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント

AUTHOR :  網野 知博

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網野 知博
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自社の歩みと共に読み進める一冊

「起業」の歩き方: リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント

 この本はウォーターダイレクト社の伊久間社長に頂きました。本の中ではウォーターダイレクト社の事がふんだんに紹介されております。笑
 4章立てになっていますが、「スタートアップ」「アーリーステージ」「ミドルステージ」「レイトステージ」と言うステージ順に、ウォーターダイレクト社の事例などを中心に書かれているため非常に読みやすい内容になっています。2時間もかからずに読み切れるため気軽に読める本です。
 弊社は起業して1年程度なので、スタートアップからアーリーステージに入り始めたところです。そのため、私が実際に経験した内容に基づき意見を書けるのは1章に限られます。今回は1章の記述に関していくつか取り上げて行こうと思います。

社長は好きな仕事だけを集中できるわけではない

 社長自らが企業活動に関わる全ての雑務をこなさなければならない
 これはまさにその通りです。よく好きな事だけに集中したいために起業したいと言う事を聞きます。技術者あがりの物作りに専念したい社長さんの場合には特にこれらのことが当てはまるのではないでしょうか。ですが、起業し、社長をすると言う事は、総務も人事も経理も財務もどうでも良い庶務や雑務も全て社長の仕事になります。ベンチャー企業ではFaxが壊れても、加湿器を導入する時も、全てが社長マターになります。
 やりたい事を実現するために起業するのは正しい判断ですが、それは「やりたい仕事だけできる訳ではない」と言う事は認識したほうがよいでしょう。

誰とバスを運転するのか?

起業パートナーを選ぶ基準では以下の事が書かれていました。
最初に考えるのは「誰とやるか」
創業時の最適人数は3名。(3人よれば文殊の知恵)
共同創業では明確な「勝ち負け」をつける。(社長の肩書き、及び持ち株比率は過半数を)
 弊社は何気に創業しましたが、図らずも上記通りの結果になりました。創業後の1年を大きな障害もなく無事に過ごした事を考えると、あながち間違ったアドバイスではないのかもしれません。私も言える事は、創業時のメンバーにはこだわったほうが良いという点です。ベンチャーはなかなか優秀な人材は採用できません。であれば、逆説的に言えば、一番最初に優秀な人材と組んで創業できるか否かがアーリーステージを生き延びる大事な要素である事は言うまでもありません。
 誰をバスに乗せるのか(社員の選考方法)を考える前に、最高のドライバー(共同経営者)を募ってしまえばその方が後々上手く行くと言う事だと思います。

軌道修正力がベンチャー企業の肝

最初の顧客を見つける:
ベンチャーは始めて見ないとわからないことだらけだ。試行錯誤しながら、柔軟に戦略を変えられるフットワークが必要となる。それがベンチャーならではの武器とも言える。
 これもその通りだと思います。ベンチャーは始めて見ないとわからないことだらけでしたし、今もそうです。
 弊社はチームCMOと言う事で、CMOの代行や支援をサービスとして提供しています。マーケティング領域を主軸にしたコンサルティングサービスとも言えるので、当初はマーケティング部門などを中心に営業を行っていました。後から考えれば当たり前なのですが、結局CMOの代わりとしてトップマネジメント(CEO、COO、CFOや事業責任者など)に直接従事するので、Buyerはマーケティング部門ではなく、トップマネジメントの面々になります。弊社は最初はマーケティング部門に営業を行っており、思うような成果を得られていなかったのですが、創業して1か月くらいで方向展開を実施し、経営者に直接アプローチを行うことで仕事を取り始める事ができました。
 我々のコンセプトが分かってもらえない時に、分かってくれない人達にどうやって分かってもらえるか、ではなく、誰なら分かってもらえるのか、と言う視点で舵を切る事が成功につながりました。

金のつかみ方

成功する起業家の条件:
成功する起業家に共通する強みは「お金をつかむ時に力を発揮する」こと。それは2つあり、お客様になって頂いてお金を頂戴する時と、資金調達を行うとき。
 成功した起業家はこの2つが当てはまるとの事です。私は後者はまだ経験ないですが、経営を1年だけですが、実際にやってみるとこの事はよくわかります。素晴らしい提案書を作っても、美しい事業計画を作っても、結局はクライアントから金を得ないと自らの事業目的は断たれてしまうからです。
 そして、素晴らしい話を提案していても「前向きに話を聞いてくれる」と「実際にお金を払ってくれる」には雲泥の差があります。
 「金をつかむ時に力を発揮する。」には、その時を察する嗅覚的なセンスと実際に契約までに持ち込むスキルの両方があるように思えます。技術者社長などを見ているとそうですが、これが弱い方が多いように見えます。非常にシンプルですが、とても心に突き刺さる言葉です。
 ベンチャーの内容をステージ毎にざっくりと把握したい方にはもってこいの本と思われます。
 3年後や5年後に読みなおした時に、私は2章以降の章からどのような示唆を得る事ができるのか。またいつか振り返ってみたいと思います。

「起業」の歩き方: リアルストーリーでわかる創業から上場までの50のポイント
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