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DIプラットフォーム:”考える材料”を供給する仕掛け

AUTHOR :   ギックス

DIサービス その2:DIプラットフォーム

当社のサービスは、DIコンサルティング、DIプラットフォーム、DIプロダクトの3つに分けられます。昨日は、DIコンサルティングをご紹介しました。

本日は、DIプラットフォームをご紹介します。

DIプラットフォームは、DIであり続けるための基盤

DIコンサルティングによって、クライアント企業が、自社の事業内容や事業の状況に合わせた最適な「データ”も”使った考え方」を見出した際に、直面するのが「どうすれば、その考え方を継続して実行できるか」という課題です。

DI、すなわち、データによって人間が情報武装された状態は、

  • 考えるために必要な情報
  • その情報を得るための、元データおよび、分析方法
  • その情報を用いて、どのように考えれば良いか

が、明確に定まっていることで実現されます。DIコンサルティングでは、この状態を探し求めながら、様々なデータを実際に分析し、そのアウトプットを提供していきます。

ただ、DIコンサルティングにおいては、試行錯誤を繰り返しているため「柔軟に分析方法を変更可能」であることに重きが置かれます。

しかし、せっかく定義され、一度体験することができた「DIな状態」を継続しようとすると、「定常的に同じ分析をやり続ける」ことが求められます。すなわち、

  • 必要なデータ加工処理・分析処理が、タイムリーに提供され続けること

が求められます。

これを実現するのが、DIプラットフォームです。

DI思考に必要な情報を提供し続けるリーンな仕組み

DIコンサルティングにおいては、データ分析に人間が介在します。コンサルタント、データサイエンティストが参画し、どのような分析方法がクライアントの状況にフィットしているのかを試行錯誤します。機械学習が必要なのか、必要だとしてどういうアルゴリズム・手法を用いるのか、人間と機械の役割分担はどのようにすべきか(例:どのタイミングで、どのように意思入れしていくか)などを、共に考えながら検討する、極めて人間臭い活動です。

しかし、ひとたび「DIなやり方」が定まれば、分析処理そのものは定型的なものとなります。

定型的な作業を、人間がやり続けるのは非効率です。また、人間が介在することでミスも増えます。そこで「仕組み化」を行います。自動的に、同じ分析処理が行われて、求めている分析アウトプットを出し続けてくれるようにしていくわけです。

それを実現できる仕組みが完成すれば、「DIなやり方」を行うために必要な情報、考える材料が自動的に提供されるようになります。

この仕組み作りの活動(および、できあがった仕組み)を「DIプラットフォーム」と私たちは呼んでいます。

無駄を極力減らしつつ、拡張を見据える

DIプラットフォームは、DIコンサルティングの後続案件として実施されることが多いです。そのため

  • 要件が明確である:洗い出された要件が、ビジネス実務の実態にフィットしている(パイロット済み)
  • プロトタイプが存在する:DIコンサルティングの中で、仮のモジュールが組みあがっている
  • 拡張性に対する予測が可能:ビジネス理解が進んでおり、将来構想などを見据えたアーキテクチャを考えられる

などの優れた特徴があります。

私たちが目指すのは、クライアントがDIであり続けることです。

そのため、過剰な機能や、必要以上にリッチなUIを実装していくことは好みません。事業上の意思決定・判断をしていくために「ぜったいに必要とされるもの」を見極めて作っていくことを望みます。

できるだけDIコンサルティングで開発した資産を活用し、できるだけリーンな仕組みとして構築し、できるだけ柔軟に機能拡張ができる素地を用意する。

そういう思想に則って、私たちはDIプラットフォームをご提供しています。

DIプラットフォーム➡DIコンサルティングの拡張も

DIプラットフォームができたことにより、便益を受けるのはクライアントだけではありません。私たちギックスの「DIコンサルティング」プロジェクトも、その恩恵にあずかります。

DIプラットフォームによって、最終アウトプットが自動的にでてくるようになります。ユーザーであるクライアントからみると、どうしても、そこに注目が集まりがちです。しかしながら、実は、データの基礎処理が自動化されるという部分が、分析作業を進めるうえで極めて重要になっています。

DIコンサルティングにおいては、すべての処理をゼロからくみ上げて作っていくことになります。私たちの過去に蓄積したアセットやノウハウによって効率性を高めてはいるものの、「データ」には各社固有の事情が色濃く出てしまうため、データの粒度を揃え、連結方法を模索していく部分については、どうしても手作業が残ってしまいます。

しかし、DIプラットフォームが出来上がったことで、データの加工・結合・集計という裏側の処理が自動化されるようになります。地味で、目立たない、縁の下の部分ですが、これがあることで、DIコンサルティングプロジェクトが、分析処理に集中できるようになります。

このように、私たちの提供するDIコンサルティングとDIプラットフォームは密接に絡み合い、クライアントのDI化を推し進めていきます。その結果、クライアント企業内にDI支援のプロジェクトが数多く増えることになります。(これを、決算説明資料等では「縦横展開」という表現をしています。)

明日は、DIプロダクト(マイグル)についてご紹介します。

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