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客観的な視点で、物事を捉えよう|”考え方”を考える

AUTHOR :  田中 耕比古

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田中 耕比古

「脳内」と「脳外」をうまく使い分けよう

本日は、客観的視点を持って考える、ということについて考えてみたいと思います。

客観的に考えられると便利

世の中には「主観」と「客観」というものがあります。端的に言うと「俺はこう思うぜ」は主観で、「世の中的にはこうだぜ」が客観です。

主観的に考えるのは簡単です。我思う故に我あり、です。(主観とはなんぞや、という議論がお好きな方は、唯脳論でも読んでみてください。)しかし、客観的に考えるのは非常に難しいものです。己と切り離して考える、って、言うほど簡単じゃないですからね。

ただ、その困難を乗り越えて、客観的に物事をみることができると非常に便利です。例えば・・・

  • 自らの主張の、矛盾点・論理的不整合に気づくことができる
  • 相手の主張と自分の主張を組み合わせて、最適な解を探すことができる
  • 相手の不利益を理解し、譲歩案を作れる

一言でいえば、「自分の意見だから」というバイアスを排除できる、というわけです。少なくとも、仕事をする上では、この「客観的視点で物事を見る」という能力は、非常に役立ちます。

一歩引いて、考える癖をつける

具体的には、どうすれば客観的視点で物事を捉えられるのでしょうか。僕は、このテクニックを「引いて考える」と言う風に表現しています。

以前、紙に書くことで客観視できる というお話をしました。これも、引いて考えるためには有効です。

【紙に書く】紙に書きましょう。書かれない思考は思考ではない、という名言を残した方が某コンサルファームにいらっしゃいましたが、これはまさしくその通りです。紙に書く、という行為は、まさに「言語化」「視覚化」しています。”頭の中にあるもの=主観的にこれかなと思っているもの”を、”紙に書いてあるもの=客観的にそこにあるもの”に変化させることができます。これにより、論理破綻をしていないか、欠落している情報は無いか、といったことを冷静に見やすくなります。尚、いきなりパワーポイントに向かう人も多かろうと思いますが、それはあまりお薦めできません。パワーポイントは「なんとなく整理された感じ」「それっぽい感じ」を醸し出してくれますので、考えをまとめるには不向きです。まず、紙に書き、それを客観的に評価してから、パワーポイントで資料化するのが正解です。

出所:ストーリーを”資料”に落とし込む/プレゼンってなんだ?

他にも「議論の地図を描く」ということも有効です。議論を整理する盤面を用意することで、自分自身の意見も、他人の意見と同列にマッピングしていくことになりますので、否が応でも「客観視する」ことになるわけです。

要するに、自分の主張を、自分の外側に出してしまう、というのがポイントなのです。

田中の場合:3つの人格を使い分ける

※ここからは、少しトリッキーな話です。実践できない、使えない、と思った方は、そこで読むのをやめていただいてOKです。

連載「勝手に読み解くバガボンド」でも時折触れていますが、世の中には「身体の使い方」というものがあります。このテーマでは、先日 ”ギックスの本棚” でご紹介した「日本の身体」という本も良書です。僕は、ここ数ヶ月、筋トレに励んでいるのですが、そこでも「意識して筋肉を使う」ということの重要性を噛みしめています。

同様に、頭の使い方、も鍛えられるんじゃないかと思うんですよね。おっと、スピリチュアルなにおいがしてきました?大丈夫です。僕は正常です。ただ、この文章を書きながらBGV(Back Ground Video)として「パプリカ」を流してるのが不安と言えば不安ですが。まぁ、ちっちゃいことは気にしないでいきましょうよ。ワカチコワカチコ。

そんな(おそらく)正常な僕は、仕事の際、頭の中で3つの人格を並列に稼働させています。

  • 対外折衝担当は、コミュニケーションを担当します。周囲の話を聞いて、こちらの意見を伝える。つまり、会話・対話する係ですね。
  • 先読み担当は、ものごとを先読みします。この先、どういうことが起こるのかを予測して、対策を練ります。会話の流れとか、その場の空気とかを読む役割を担っています。
  • 客観担当が、さきほどから述べてきた「客観視」の役割です。対外折衝担当が引き出した情報および、彼が外に発信しようとしている情報を、常に客観的に把握しています。
通常状態:対外折衝がフロントに

この3つの人格のうち、対外折衝担当がフロントに立って、あとの二つがバックエンドで情報を処理する、というのが理想的な状態です。通常、クライアント対応などにおいては、このフォーメーションで対応しています。お陰様で、ポライトネスな僕になります。

客観担当が物事を整理する傍ら、先読み担当は他業界事例などを脳内検索したり、相手に伝わりやすい説明順序や言い回し・アナロジーなんかを考えています。最適バランスです。

インターナルの場合:客観担当がメイン人格に

一方、インターナルミーティングなどで、「物事を深く考えること」「徹底的にスピードを重視すること」というようなことが必要になった場合は、客観担当がメイン人格としてフロントに出張ってきます。結果、対外折衝担当のリソースも使いながら、気合を入れて情報整理を行います。思考過程が口に出るのが特徴です。しゃべりながら考えてます。

この状態は、すさまじく効率よく物事を考えられますが、残念ながら、ポライトネスがお散歩に行ってしまいます。さようなら。

僕は社内で怖がられている(らしい)のですが、おそらく、打ち合わせ時の僕のデフォルトがこの状態だからなのでしょう。反省したい気持ちはやまやまなのですが、弊社って効率重視な会社なので仕方なし。社員の皆様、まぢ、ごめんな。

熟考時:コミュニケーションのことは忘れる

自宅作業や、ノマドワーカーとかしてるときは、コミュニケーションを消し去って、そのリソースを客観と先読みに振り分けます。バックとフロントが入れ替わる感じです。この時は、感覚的には「客観担当」と「先読み担当」が会話をしているイメージです。

自らの意見も含めた沢山の情報を机上に並べて(あるいは、脳内メモリに展開して)、それを、客観担当が整理しつつ、先読み担当のリソースで資料のストーリー構築や会議のシミュレーションを行うことで、行きつ戻りつを一人で繰り返します。

めっちゃ生産性高いです。が、この状態の僕に話しかけたら、死ぬほど機嫌悪く見えます。機嫌が悪いわけじゃないんですが、そうとしか見えないだろうと思います。(なので、会社では極力このモードに入らないようにしています。)

余裕しゃくしゃくな時:みんなフロントで楽しくやろうよ

時間的および精神的に余裕があるときは、フロントに3つの人格分のリソースを全部出すこともあります。マルチタスクをこなせます。

とはいえ、すべての人格で別々のコンサルティングワークをするのは、情報が混線してしまう+アウトプットする手段が足りないので、さすがに不可能です。ですので、せいぜい「メイン人格で、コンサルティングワーク」。サブ人格で「インプット取得」と「チャット」という感じですね。

ただ、この状態でも、目の前の人とコミュニケーションを取るのは困難です。誰かと会話すると、視覚/聴覚/言語化・発話能力を全部使ってしまうので、サブ人格は、その会話内容に関連する作業しかできなくなってしまうんですね。(つまり、通常状態と同じ状態になっちゃうわけです。)

熟考の、変形バリエーションと捉える方が良いかもしれません。

 

さて、ここまで挫折せずに読んでいただいた、ということは、なにかしら「そういうこともあるのかもな」と思っていただいた、ということだと思います。ですよね?ですよね? ありがとうございます。

別に、こういう風に脳みそを使おう、と言われたところで、そういう風にできるわけでもないと思うのですが、大事なのは「己の脳内リソースをどういう風に使っているのか」を意識することだと思うんです。そうやって、「考え方を考える」ことができれば、物事を考える力を向上させやすいのです。

ちなみに、体調が悪いと・・・

余談ですが、僕が「3つの人格で思考を回しているな」と思った切っ掛けは、体調が悪くてパフォーマンスが著しく低下していた=俗にいう「頭が回っていない状態」に陥っていた時のことでした。周囲が、僕のパフォーマンス低下を(そこまで顕著には)検知していなかったんです。(※もちろん、優しさによって、パフォーマンス低下を気づかなかったことにしてくれていた可能性も否定できません…。その場合は、お気遣いありがとうございます。)

ただ、仮に、僕の自覚したパフォーマンスの低下っぷりを、周囲が本当に(あまり)認識していないのであれば、下図のように「メイン人格に、すべてのリソースを集約していた」のではなかろうか、と思うわけです。

こういう状態では、なんとか目の前の仕事をこなそうと集中していますので、程々のポライトネスと程々の客観性を意識して進める。先読みは諦める、というような感じになります。思考過程も口に出しがちですし、説明順序が前後してしまったりします。(先読み担当がいないと、最適な説明順序を検討する余裕がないんですね。また、議論の広がりを生み出すのも難しくなります。)

そして、こういう時には、客観性を担保するために「脳外メモリ」として、紙あるいはホワイトボードに思考を書き落とす作業や、地図を描く作業を意識的に増やします。そうすることで、最低限のパフォーマンスを維持するわけです。

 

さて、与太話にお付き合いいただいてありがとうございました。僕がこの記事でお伝えしたかったのは「脳みその使い方」ではありません。「自分なりの”考え方”について、しっかりと向き合って考えましょう」ということです。Be a thinkahlic !

本サイトの”考え方”を考えるというブログカテゴリで、一貫してお伝えしているこの思想。今回は、ややトリッキーで、ややスピリチュアルな雰囲気が漂っちゃってるかもしれませんが、何かのヒントになりましたら幸いですが、ならなかったらごめんなさい。

 

お知らせ:ギックス田中の本が出ました。

ギックス田中の2冊目の著書【 デキる人が「当たり前」に身につけている!『仕事の基礎力』 】では、本ブログに連載中の「”考え方”を考える」の内容を体系的にまとめなおして収録しています。高効率で高密度な仕事を実現するために何をすべきかを解説していますので、是非、ご一読ください。

デキる人が「当たり前」に身につけている! 仕事の基礎力

一冊目「数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本(翔泳社)」、三冊目「論理思考×PowerPointで企画を作り出す本(翔泳社)」も引き続きよろしくお願いします。

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